戦争を語るブログ

平和を愛し、いさかい好む

2014年10月

百田尚樹がまた嘘こいた

百田尚樹の虚言癖はいまに始まったことじゃないが、今回の始まりはこれだった。




一方、百田からこれだけ言われた民主党は。





百田尚樹「民主党が審議をストップさせている!」
民主くん「法案は厚労委員会に付託されていないので、
審議拒否のしようがありませんし、する予定もありません」



はい、終了。




むろん、こんなことで片付いたら世話がない。デマだとわかった後もなお、百田の悪意は有象無象のネット右翼を介し、日本語圏に拡散していった。
たとえば、このアカウント。デマ確定から丸一日たつのに、悪名高い「保守速報」の記事を真に受けたまま。




J-CASTニュースの記事題のまぎらわしさ。デマのことはおくびにも出さず、百田の憤りにだけスポットを当てている。まるで百田が正しい主張をしたかのようだ。




ライブドアニュースの紹介も酷い。あたかも百田を褒め称えるかのようである。すでに民主党の審議拒否がデマだったと判明、百田自身がツイートを「勇み足」と認めたあとなのに、これだ。
今回のデマ騒動を報じるメディアの中ではいちばん悪質かもしれない。




ちなみに百田本人はこれだけ人騒がせな発言をしておきながら、「私の勇み足のツイート」と認めただけで、まったく謝罪はしていない。




当然、非難ごうごうである。




続きは書きますが、とりあえず出来た分をアップしておきますね。







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誰がマララをつくったか?

タリバンに殺されかけたにもかかわらず女性への教育推進の啓蒙活動を続け、ついにノーベル平和賞を受賞した17歳のパキスタン女性マララ・ユサフザイ。
しかし背後には、欧米の巨大広告代理店がついており、その援助と指導のよろしきを得て彼女は名を上げ、あれだけ巧みなスピーチができるようになり一人前の活動家として振る舞える。つまり彼女はメディアにつくりあげられたヒロインだ、そう思い込んでいる人は意外に多いかもしれない。
まあ弱冠17歳の娘さんが国連などの場で堂々と思うことを語るのを見せられれば、無理もない。

しかしこれは、逆ではないだろうか。
演説がうまくて魅力あるから広告代理店がほうっておかなかったというのが実情なのでは。



五年前、ほとんど無名だった頃のマララが地元パキスタンでテレビ出演した時の映像。
当時から彼女の魅力をあらしめる聡明さと特有の貫禄は天性のものだったことがわかる。







音楽会社が天才的な歌唱力をもつ少女を発掘したとして。いくら大物になる素質があってもそのままではデビューさせず、ちゃんとコーチを付けて声楽の訓練はする。
マララの場合もおなじだろう。スピーチの指導を受けたからといって彼女がつくられたスターということにはならない。逆にマララの得がたい天性が周囲を動かし、協力させた部分が多いのではなかろうか。

(書きかけ。まだ続くぞ)





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エボラ戦争/アフリカ大陸防疫作戦




さあ、セネガルとナイジェリアで食い止めた。と思ったら、欧州やアメリカには次々と感染者が……。
朗報と悲報が入り乱れ、なんやかんやで状況がわからぬまま不安をかきたて続けるエボラ出血熱騒動であります。


オバマ大統領は、エボラ熱の封じ込め対策に予備役を投入、西アフリカで任務に当たっている米軍部隊をさらに増員する意向。
(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0I52XU20141016



米国の防疫体制は積極的で、現場に打って出て感染病の猛威を食い止めようというもの。
頑張れ! これぞ国を守る仕事、世界を救う任務だ。
一方、日本でも。


エボラ対策に自衛隊派遣 西アフリカで緊急医療 政府検討
(産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141018-00000076-san-pol



あっぱれなまでに、オバマ大統領の後追いに徹する安倍政権。
それにしても、さぞやネトウヨの皆さんは我が意を得たりでしょう。ようやく自衛隊に、命を賭けて国際社会に尽くす晴れの舞台、旧軍の汚名を挽回する好機到来というわけで。
かと思いきや……。

「死にに行けと言うのか」「日本で二次感染の危険が高まる」「偽善で死ぬのは無駄」
――あれま、あれま。これが連中の本音か。カミカゼのようなまったくの自殺攻撃は賛美するのに、本当に役に立つ自衛隊のアフリカ派遣には拒否反応。
まったく。
日本を中心に世界が回ってるという頭のまんま。本気で「あの戦争はアジアを救うため」と思ってるかも怪しいもんだ。

「自衛隊の任務は、人道支援じゃない」という反論まであるとは、笑えない。
まさに、何にもわかってない。エボラが外地で拡散すれば日本上陸の危険はそれだけ高まる。今のうちアフリカで抑えておくのが最良の防御策というわけで、もっともよく日本を守る行為になるのだが。

(書きかけです。ネタくれ、ネタ。)





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ノストラダムスの大予言と大東亜戦争の肯定

周知のように。ひさしい前から安倍晋三が、支離滅裂なことを言い出している。
「朝日新聞が吉田証言を報道したせいで慰安婦問題で非難されることになり、日本の名誉が損なわれ、多くの人が苦しんだ」
まったく。どの口で言うのだろう。

慰安婦制度のことが問題化したのは、一に、戦時中の日本軍に慰安婦制度があったからだ。
奴隷制度や人身売買、女子割礼などとおなじに、それはいつか問題となるはずのものだった。
世界は歴史の上での大日本帝国とその軍隊を非難しており、現在の平和国家日本を責めているわけではない。それなのにわが国が女性の敵のように見られるとすれば、安倍政権が理解不能な思い入れをもって過去の日本軍の名誉を守るのに固執するからではないか。
慰安婦問題の経過を知ればわかる通り、安倍の言葉はまったく時系列を無視したものだし、自分こそ問題を世界的規模に拡大、炎上させた張本人である事実を棚に上げた言い草にほかならない。




海外メディアの反応を見ても、日本の新聞の誤報訂正の件ではまるで無関心なのだが、誤報記事を理由に朝日新聞を親の仇のように吊し上げる日本の首相の異常ぶりにはしだいに関心を寄せはじめている。
日本政府は慰安婦関係の資料の公表は控えるのに、首相の精神状態が発現するのははばからないのだろうか。

それはともかく。

怪しげな資料を紹介したせいで世間を騒がせたというなら、あきらかに祥伝社のドル箱「ノストラダムスの大予言」を解説したシリーズのほうが社会にあたえた被害は大きかったに違いない。
祥伝社といえば最近も、ぼけたような英人ジャーナリストを引っ張りだしての大東亜戦争肯定本をでっちあげたりで、反省の色まるでなしというわけだが。

1970年代。16世紀の占星術師の著作をもとに「今世紀末に人類は滅亡する」と解釈された本が出版されるや、たちまち社会現象を巻き起こし、増刷を重ねた。
『ノストラダムスの大予言』という祥伝社の新書本である。
「予言の的中率は百パーセント」との喧伝によって、巷は騒然となり、実際に一部の人は本の内容を真に受けてしまうほどだった。まさにこの本のせいで、多くの日本人が慄き、苦しんだと言えないだろうか。




東宝によって映画化された『ノストラダムスの大予言』(1974)の一場面




だが結局、2014年になっても世界は存続している。
だから。現在のわが国を見舞っている救いがたい国粋主義の台頭についてももう少し楽観的な見通しを述べていいのかもしれない。

つまり、だ。
いかに「大東亜戦争は正義の戦争だった」などという歴史学も国際政治も、一億人の実体験すら無視したオカルト話が国内の人々を蝕んだにせよ、海外の人々にまで受け入れられることは絶対にないし、日本ですら一過性で終わるだけで後代に根付くようなことはあるまい。
「お父さんたら、あんな馬鹿なこと信じてたんだ〜」
「お、俺は信じなかったぞ。あんなもんデタラメだって、み、見抜いてた」

「ノストラダムスの大予言」のとき祥伝社は、人心を恐慌に陥れるような本で儲けているのを非難され、「このままでは世界はこうなるよ、と社会に警鐘を鳴らすため」と言い訳した。
なるほど、1999年に人類が滅ぶと煽ったことではそういう道理も成り立つかもしれない。そもそも本が話題になった70年代の頃では、1999年なんて一世代も先の話だ。
そんな未来のことまで心配できるかよ、というのが版元の本音だったろう。

ただ今回の大東亜戦争肯定本については、右傾化の津波に便乗しネオファシズムの片棒担ぎをしているだけで、「社会への警鐘」などという大義は間違っても持ち出せまいが。
どんな大波もいずれ引いていくものだ。津波というのは、あってはならない場所に水が押し寄せた状態なのだから。やがて日本が理性を取り戻し、国粋主義者が政界やメディアから駆逐された時に祥伝社はどう申し開きするのだろう。





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映画「ペルソナ・ノン・グラータ」

詳細は不明だが、現在ポーランドで撮影中の杉原千畝が主役の映画らしい。
場面は、ワルシャワの国立科学アカデミーを日本大使館に見立てたロケセットということで。




このツイートに付けられたコメントがいろいろ酷い。
「お隣のアホが知ったら騒ぎ出すぞ!」とか「どっかの国家が早とちりして殴り込んできそう」とか。
画面に日の丸が映っているので日本の国旗に敏感な中韓の人たちが過敏に反応するに違いない、と余計な反応しているわけだ。

おいおい、冷静に自己を振り返れ。
南京で無数の難民を救ったジョン・ラーベを描いた映画のことで「日本軍を悪役にした反日映画」といきり立ち、日本で上映できないよう配給元に圧力かけてるのはどこの国家のアホどもだろうか。
それこそきみら、日本の極右集団の騒ぎようだろ。
一方、この映画「ペルソナ・ノン・グラータ」に対するドイツでの反応を想像してみるといい。
おなじく多くの難民を救った杉原千畝の映画が作られても、「ドイツが悪役にされた」とかで反対運動は起こらないだろうし、上映禁止になることもあるまい。
日本とドイツとのこの顕著な差は、どこから来るの?
日本をドイツの在りようと違う、異常な状況にしてるのはきみたち自身じゃないか。
(実はドイツでも葛藤はあった。過去の罪から目を背けるより向き合ったほうが良い選択であるのをドイツ人は1970年代のテレビ映画「ホロコースト」をめぐる放映騒ぎで学び取ったのだが、その経緯は省略する)





ところで。
「日の丸が写ってるから中韓が怒り出す」とか言ってるネトウヨどもって上の写真を見て、「日の丸をナチの旗と並べられた!」と憤り立たないのかな? それこそ不思議でならないんだが。

なにせ安倍内閣の幕僚がネオナチや在特会と並んだ写真を追求されても、「知らなかった」とシラを切るしかない有様だろ(つまり知ってて撮影に応じたと答えたら、政治生命を失うほどにヤバイ)。
まして大日本帝国がナチやファシストとつるんだ日独伊三国同盟の黒歴史を暴かれるんだ。西欧植民地主義からアジアを解放した「美しい日本」を標榜したい者にはたまったもんじゃなかろうに(笑)。











それほどまでにきわどい場面の出てくる映画が外国で製作されているということだ。
だから大使館の場面を見て、「カッコいい」とか「ああ美しい、日本の旗は〜♪」とか歌いだすようだったら、尋常な神経とは言いかねるのである。

ともあれ映画では、ナチ第三帝国と大日本帝国との親密な関係を突きつけられることになるだろう。
まあ例によってネトウヨらは、杉原公使の個人的な善行をあたかも大日本帝国の功績と同一視した認識で映画を歓迎するのではと思うけど。しかし、出来上がったものが杉原個人は称えるが当時の日本の政策はナチズムとおなじに批判して描く内容だったら(それこそ外国人の目に映じる本来の姿なわけで)、どうするつもりなんだろう。

まさか。
枢軸時代の歴史についても、「いえ、ヒトラーやムッソリーニがナチやファシストとは知りませんでした。同盟しようと求められ応じただけです」で済ます気じゃあるまいね?
まさか。
(でも、ありそうだな)




追記(2015年12月7日)
思い違いだった。
自分はこれを、ポーランドの映画人が作ってる映画だと思い込んでたのだが、外国映画ではない日本の東宝による、杉原千畝を我が国の誇りとして讃えるような臆面もない内容らしい。



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