戦争を語るブログ

平和を愛し、いさかい好む

2017年04月

インド映画が手強くなってる


アメリカで金曜に公開(現地日時)のインドの史劇風大作『バーフバリ2』。
なんと一日で、『君の名は。』の全米興収をあっさり抜いた。
http://www.boxofficemojo.com/movies/?page=main&id=baahubali2.htm
http://www.boxofficemojo.com/movies/?id=yourname.htm




『君の名は。』が300館、『バーフバリ2』は450館という上映規模の差を考慮しても、『バーフバリ2』初日での一館あたり一万ドル超という稼ぎ高は凄い。
(『君の名は。』は初日さえ、一館平均二千ドル)
おそらく拡大公開へと進み、さらに稼ぐだろう。

繰り返すが、これは事実だ。

いや、インドの肉体派アクションと日本の青春アニメを比べるのは変かもしれない。
しかし『君の名を。』の興行成績をやたらもちだすのは、米国での小規模ヒットの指標として使い勝手がいいからで、同時にいかに日本アニメがあちらでは大受けできないか限界を印象付けられるからでもある。

日本アニメに入れ揚げた人々が思い描くような大ヒットをアメリカで実現させるのはおそろしく難しいということが、今回の『君の名は。』北米遠征によってくっきりと可視化された。
むろん、商業的戦果から目をそむけ、Rotten Tomatoesでの高得点にしがみついて「全米で大好評」を連呼するのもよかろう。それで、『君の名は。』の上映館が今より増えるわけじゃないが。

さて。
インドの映画産業が凄いというのは海外誌の記事などで、早いうちから知ってはいたが。
しかし、なかなか世界に出てこなかった。日本でもサタジット・レイの諸作など芸術的に評価の高いものは見る機会を得られたが。本当に見たいと思っていた脳天気で軽いノリで、歌や踊り、アクションに満ちたものは輸入されなかったのだ。

ようやく流れが変わったのは『踊るマハラジャ』からで、それは喜ばしいことではあるが同時に、「インド映画ってアレだな、アレばっかりだ」との妙な偏見を植えつけることにもなった。
しかもマサラムービーの真新しさがなくなるや、「またアレかよ」と飽きられ始めた。

だが日本人の認識がそこで止まっても、インド映画は成長をやめなかった。
それはインド国家自体の発展を反映するかのように、大人も子供もアニメにどっぷりと浸りきり国民的な依存症を呈したかのごとき日本の様相とは対照をなすものだった。

インドが大人口の割に世界全体に占める興行成績がさほどでもないのは、映画館の数が少ない、入場料金が安い、規制がアレで海賊版が横行する等さまざまに理由があるのだが、中国も一昔前までは同然だったのを鑑みれば、北米や中国市場と並ぶとてつもない規模の大市場として姿をあらわすのは時間の問題だろう。


(中略)


この『バーフバリ2』と前作『バーフバリ 伝説誕生』。
二連作の大成功にもっとも貢献した主演男優のプラバース。
ハリウッドが放っておくとは思えない。アントニオ・バンデラスのようにそこそこ行くか、シュワルツェネッガーみたいに大化けするか、それは未知数ながらアメリカの映画会社が世界に通用するスターへと意匠を改めて売り出すのは確実だと言い切れる魅力をもっている。






にほんブログ村 歴史ブログ 近代・現代史(日本史)へ この記事を気に入ってくれた人、よろしくね

『漂流教室』(楳図かずお)


お元気でしょうか? 
ミサイルの影響(笑)で首都圏の地下鉄が止まったとみんなが騒いでいた頃、こちらはのんびりと読書です。
楳図かずおの『漂流教室』全六巻を、あまりの馬鹿馬鹿しさと残酷ぶりに「こんなの、あるわけないだろ」を連発、ゲラゲラ笑い転げながら読み終えました。
そうですとも。北朝鮮のミサイルなんぞ知ったこっちゃありません、ええ。




突然、荒廃した未来にタイムスリップしてしまった子供たちの物語、『漂流教室』。
(スキャナーが使えないので仕方ない、ネットで拾った画像です)




実は、本作品については今までも部分部分に目を通す機会ならあったのですが、このたび全巻を読破してみたところ、『漂流教室』ってこうだったんだと驚く場面の連続で。
自分はこの漫画の後半部のみ断片的に見知っていただけなんですね。
雨乞いの合唱、校舎になだれ込む濁流、毒ガスの発生、レジャーパークでの惨劇、そして最終回のくだり等は記憶に残ってますが、校舎がタイムスリップする発端部、教師たちが死に絶える顛末、関谷の狼藉、女番長、怪物の襲撃、ペストの蔓延、あげくの果てに未来人まで出てきたり……自分がいかに全体の一部しか知らぬまま読んだ気になっていたかがわかった次第。
まるで新しい物語に接するかのように新鮮な気分で読めました。

とにかく、新鮮です。
どこがそうだったかといえば、いまや不可能になっているのではと思われる様々な描写、襲いくる脅威の前に小学の児童らが次々と無惨な死を遂げていくところ。
作者はあまり神経を使わず、むしろそこが見せ場であるかのように、これでもかの勢いで見せつけてきますよね。
(いや、もう徹底しております。映画の『バトル・ロワイヤル』なんか目じゃありません)
20世紀の70年代、出版物にいまだ児童保護モードの規制がおよばない時代に創作された凄味というか。

全体を知り、あらためて言えるのは、「今じゃ、こうした描写はいろいろ邪魔が入って、完全なかたちじゃ掲載不可能だろうな」という感慨でしょうか。
もしかするといずれ、『漂流教室』での子供が死ぬ場面は削除されるか作品自体が発禁になりかねません。

(続く)






にほんブログ村 歴史ブログ 近代・現代史(日本史)へ この記事を気に入ってくれた人、よろしくね

『Born in China』


先週、北米で封切られた中国に棲息する野生動物を追った記録映画『Born in China』。週末の興行収入約五百万ドル、そこそこのヒットを飛ばした。
(公開して半月たつ『君の名は。』の全米での最終収益がその程度と目されている)

中国の動物が主役の子供向け記録映画がたった三日で『君の名は。』の全米興収額を上回るなんて、人によっては割り切れない気持ちになるかもしれない。
http://www.boxofficemojo.com/movies/?id=borninchina.htm
http://www.boxofficemojo.com/movies/?id=yourname.htm
だが、事実だ。
この『Born in China』自体、けっして大ヒットというわけではない。最終成績は千数百万ドル程度だろう。
そもそも『君の名は。』のほうが、こちらで伝えられる「大好評」ぶりと異なって稼ぎ幅が小さすぎたからである。




『Born in China』予告編



『君の名は。』はコケたとはいえない。むしろ健闘した部類だ。
アメリカの観客が『君の名は。』に冷淡だったのではなく、『君の名は。』というアニメのほうが観客を選んでしまった。つまり、あちらではアニメに不可欠とされる家族連れを吸引する条件を満たしていない。子供向けの映画とみなされなかったのが伸び悩んだ理由だろう。

子供向け映画というのはほら、アレだ。
小さい子を映画に連れていく大人たちが、この内容なら子供に見せられると安心し、自分らは幼少時の安らかに保護された気分に浸りながら見られ、それから当の子供もあんまり退屈しないやつ。
『Born in China』はまさに、そんな映画(らしい)。

製作はディズニー系列で動物専門のドキュメントばかり手がけるディズニーネイチャー。
こんな映画会社があって、ちゃんと商売になってるとは思わなかった。






にほんブログ村 歴史ブログ 近代・現代史(日本史)へ この記事を気に入ってくれた人、よろしくね

『釜山行き/新感染ファイナル・エクスプレス』


この週末もDVDで、『戦火の馬』『グランド・ブダペスト・ホテル』『アルゴ』等いろいろ鑑賞。
一番好印象の残った『戦火の馬』について書く気でいたけど、ついさっきYouTubeで視聴した『釜山行き』のほうがこりゃいいやって気になった。

『釜山行き』とは?
昨年韓国で1000万を超す観客を動員、円換算で80億から90億相当の入場料を稼いだ。韓国といえば『君の名は。』大ヒットが話題だが、『釜山行き』はその三倍の集客数だ。
日本ではこの夏、『新感染ファィナル・エクスプレス』なる題名で公開を予定。
(あんまりな邦題ということで各方面から笑いをとっている)





見ての通りのゾンビ・パニック映画。
国中を猛速度で侵食していくゾンビ禍の中、ゾンビに乗り込まれた列車の人々が逃げのびようと釜山めざしてひたすら鉄路を南下する。

ゾンビに咬まれた人は、死ぬ猶予もなくゾンビになって人を襲う。かくするゾンビ算で瞬く間にゾンビの群れが国中を覆いつくす。
その拡散速度たるやまったく、新幹線より速いんだから恐るべし。
列車がソウルを出る頃、構内で小さい騒ぎが起きていたが、次の停車地では駅全体を占拠したゾンビが大挙して出迎えるという。

ネタの出尽くした感あるゾンビものの中で真新しさはないし、群像劇ながら、『ポセイドン・アドベンチャー』のように選ばれた少数のサバイバーを中心に話が進むありがちな構成。
根幹となるのは幼い娘を守りぬく男の父性愛だが、性根の悪い奴はとことん悪い奴に描かれるし、ドラマとしてはかなり陳腐、ひねりとか深い洞察もない。

それでも見た人はみんな、最後に泣けると言ってるから大ヒットは理由のあることなのだろう。
観ておいて損のない一本といえる。





お気付きのように、韓流映画なのをひた隠しにした宣伝手法が採られている。



いろいろと突っ込みどころ、残念なところはあるのだが。
終盤、ゾンビに追われて逃げる妊婦さんが機関車より速く走れたとか(笑)。

それと中盤、ゾンビの群れに囲まれた女性たちを救出に、野球部の高校生をふくむ男三人が決死の覚悟で向かうのだが。バットかまえて踏み入った車輌にいるゾンビがすべて、その高校生の(元)球友たちだったという場面。
他の男二人は殴る蹴るでさかんに奮闘するが、男子高校生だけ立ちすくんだまま何もできない。
これはわかる。

クラブ活動で苦楽を共にした面々だ。ゾンビ化したとはいえ、バットでつながる仲間たちをバットで殴れるものか。わかるよ、わかる。うん、うん。
と思ったけど……。
車内でのゾンビパニック発生時、咬まれてゾンビ化した仲間の一人に飛びかかられ、おなじバットでしっかり殴り飛ばしてるんだよな。
単純な演出ミスの類だろう。

一番わからないのは、咬まれてゾンビ化する時間。
初めのほう、ゾンビに足を咬まれ車輌に逃げてきた女性だが、傷口を縛るなど処置をしたのち激しく痙攣、ゾンビと化すのにけっこう時間がかかっている。しかしそいつに首を咬まれた客室乗務の女性がこれもゾンビとなり人を襲うまではあっという間なのだ。
所要時間は咬まれた場所で決まるのか? 首とか急所なら数秒だが手足のほうだと長くなる?
実際、主要人物らが手足を咬まれてもわりと長い時間、人としての理性や感情を保っている。待てよ、それにしては最後のほう、足を咬まれた女子高生の場合はわりと短い合間だったしなあ。
まあ、いいや。

そして、主人公の娘役の子役について。
はじめ男の子と間違えた。まるっきり可愛くないわけじゃないが、とびきり美少女ならもっとよかったのにと残念がる向きは多いと思われる。
監督はきっと、演技の才能重視で配役したに違いない。

さて。
いろいろ茶化すようなことを書いたが、この水準のものを日本映画で作れるかと問われれば暗澹たる思いにとらわれる。
今の日本、なんだか大人も子供もアニメにうつつを抜かした感じで、やる気があるのと怒鳴りつけたい現状だから。実写ものですっかり韓流映画にお株をとられるのも致し方ない。

実際、韓国の映画産業は元気がいい。市場規模は日本より小さいはずなのに、同じハリウッド映画を封切ってもしばしば日本以上の興行収入をはじき出したりする。
いまやスペインがイタリアを上回ってるのと似た感じだ。






にほんブログ村 歴史ブログ 近代・現代史(日本史)へ この記事を気に入ってくれた人、よろしくね

『鳴梁/バトル・オーシャン 海上決戦』


この一週間、DVDで最近の映画をけっこう観た。
『アイアン・スカイ』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『インサイド・ヘッド』……古いのばかりだって?
いや、自分にとってはみんな新作なのですよ。自分にとっては。

この鳴梁もいつか見たかったけど、なかなか無料で見る機会がなかった一本。
それがYouTubeで、おそらく米国公開版とおぼしい英語で吹き替えられた動画がアップされていたのを知り、即座に視聴。
吹き替え、実にうまい。マカロニ西部劇や香港空手映画みたいな安っぽいのと違い、ほんとうに朝鮮や日本の武将が英語しゃべってるように聞こえる。
と、変なところで感心させられた。





観客動員1760万人、韓国映画の興行記録を塗り替える国民的大ヒットを達成した本作だが(収益額は円換算で150億前後といったところか。『ポニョ』と同水準。人口5000万の韓国でこれは凄いことだ)、けっして最高の娯楽を提供する内容とはいえないのが残念だ。
量感はあるにせよ、アクションの描き方かなりモタついた感じで同国の戦争大作に見られる切れの良さに欠ける。銃を撃ち合うのと違って、槍や刀をふるう近接戦を大人数にやらせて事故を起こさず済ませるには制約の多い撮影だったのかもしれない。

二時間の尺数のうち、後半まるまる一時間がそうした海戦の描写に費やされる。
それはいい。しかし、そこに至る前半一時間がまったく冗長というかてんで盛り上がらない。生半可な気分で見たら息切れしてしまう。ほとんどディスカッションの連続、台詞のやり取りばっかりだ。
(どーだ、いやだろー?)
『レッドクリフ』でさえ戦闘が始まるまでもたせる見せ方してたのに、こっちはまったく駄目。

最悪なのは作り手が、主人公の李舜臣を印象付けるには演じる俳優の顔をひたすらアップで見せることだと思い込んでるらしいこと、おかげで視聴する側は貫禄ある熟年オヤジ俳優のドヤ顔をえんえんと見続けるはめになる。さながら、『パットン大戦車軍団』のような苦行を強いる映画と言っていい。

これで韓国映画最高収益とは信じられない。自国側の勝利が描かれたのが理由とすれば戦勝映画『征服1453』に熱狂したトルコ国民といい勝負だろう。
もっとも、真珠湾攻撃に至るまでがまったくダレるあの『トラトラトラ!』も日本では洋画劇場最高の視聴率(放映当時)を挙げたわけだから、われわれも批判はできんことになるが。

ともあれ、いざ大海戦の火蓋が切って落とされれば、ほとんど終盤まで戦いが繰り広げられる作劇仕様だからまあ退屈はせずに済む。
戦闘場面がモタつくと言っても、それは自分の厳しい見立てによるもので、多くの人にはなんの面白みもなかったカドカワの『天と地と』よりはずっとメリハリきいた展開に感じられよう。

ただし、日本側がコテンパンにやられて終わる話だ。
日朝両水軍の海戦を描いた韓国映画である以上、まあ仕方がない。『砂漠のライオン』でムッソリーニの侵略に挑んだリビア武装勢力の活躍を見せられるイタリア人の気分を味わってみるのもいい。
(もっとも『砂漠のライオン』は、イタリア側の描写にわりと神経を使っていたにもかかわらず、イタリアで公開されず仕舞いだったが)






関連リンク

【時視各角】「映画『鳴梁』は歴史歪曲だ」
(韓国中央日報)
http://japanese.joins.com/article/857/189857.html?servcode=100§code=120
http://japanese.joins.com/article/858/189858.html?servcode=100§code=120


「鳴梁海戦」
(tokugawaブログ)
http://tokugawa-tokugawa.blogspot.jp/search/label/%E9%B3%B4%E6%A2%81%E6%B5%B7%E6%88%A6






にほんブログ村 歴史ブログ 近代・現代史(日本史)へ この記事を気に入ってくれた人、よろしくね

本日公開『グレートウォール』


北米公開中の『君の名は。』が、世界総収益でマット・ディモン主演作『グレートウォール』を抜き、歴代343位となる(公開前は350位だった)。

ただし『グレートウォール』もまた、今日からの日本公開がヒットすればその収益が上乗せされ『君の名は。』を抜き返すと思われる。しばらくの間、日中のこの二作品で抜きつ抜かれつの勝負が繰り返されるかもしれない。
http://www.boxofficemojo.com/alltime/world/?pagenum=4&p=.htm
(そうするうち猛速度で追い上げてくる『ボス・ベイビー』にどちらも抜かれて落着、という結果が目に見えるのだが)





さて。この中国製の国際大作『グレートウォール』。
物語に登場する二人のヨーロッパ人勇士の設定には、英国でつくられた1950年の映画『黒ばら』を想起させるものがある。

そっくりというんじゃない。
だいいち、『黒ばら』はあくまで欧州視点だ。反逆の罪で祖国を追われた二人のイングランド人が、ジンギスカンみたいな頭目の率いるモンゴル軍のような武装集団と一緒になってはるばる中国へと遠出する。
つまり、『グレートウォール』とは属する陣営が逆で、長城を越えていく側(それも中東経路で。たぶん映画の作り手には長城の地理的位置がよくわかってない)。

『グレートウォール』の関係者、絶対この旧作を知ってると思うけど。
あの作品と比較すると、この三分の二世紀で中国の立ち居地がいかに変わったかの感慨を抱かせてあまりある。
『黒ばら』を作った人たちはまさか中国人にあれを見せて受けようとは思わなかったろうし、実際そういう作り方だ。話の主軸はあくまで、西洋人二人の冒険と友情、さらに道中で行きあった金髪少女とのロマンスがからむ。後半に中国や中国人は出てくるが、あまり良い印象を残さない描かれようだ。





いまや。
『黒ばら』的な設定を逆に中国人から使われて、冒険しにやって来た西洋人を中国の映画で描かれるようになった。それも悪役でもなければシニカルな役どころでもない、堂々たるヒーローとして描かれるのだ。


(中略)


実はこの『グレートウォール』、アメリカではあまり受けていない。
え? あれほど見せ場とアクション満載、スリル満点、迫力満点、おまけにドル箱スターのマット・ディモン主演ときたからには、アメリカでも爆受けしないはずないのに?
そう、自分も不思議でならなかった。
どうしてなのか、今ではわかる。

つまり。
ほんとうにアメリカ人が見たがるのは、マット・ディモンが城壁を怪物どもから守る軍隊に共感しての捨て身の奮闘でなく、むしろ虐げられる怪物どものほうに味方して城壁を守る側に立ち向かうような話ではあるまいか。


(続く)

関連リンク

アメリカ人の自己犠牲について
(当ブログ)
http://blog.livedoor.jp/manfor/archives/51173559.html

にほんブログ村 歴史ブログ 近代・現代史(日本史)へ この記事を気に入ってくれた人、よろしくね

『君の名は。』全米公開/日本人の夢はアメリカの観客に共有された?


正確な数字は来週以降でないとわからないけど、もう言っちゃっていいでしょう。
君の名は。』の4月7日全米公開、思った通りの結果らしいです。

欧米で日本アニメを封切っても、批評家の賛辞やオタクの熱狂が一般大衆を代弁するとはかぎりません。
日本では、Rotten Tomatoesでの評価を引き合いにして、『君の名は。』がアメリカ人から大絶賛されてるよう伝える人が多いけど、あそこでの点数と興収がかみ合わないのはいつものことなので。
とりわけ大ヒット作では顕著な傾向。

実際にRotten Tomatoesを見ると、『君の名は。』のヴィジュアルな美しさを称賛する評価がやたら多い。ある意味、見てくれしか褒めてないという。作品の全体評となると肯定的なものの中にさえ「4点満点中の3点」とか「5点満点中の3点」なんてのがざらにあるわけで、けっして満点評価が97%の率で並んだわけじゃないんです。

アメリカの観客がほんとうに求めるのは、美しすぎる画面ではないし萌えキャラなどでもない、共感できるクリーチャーが生き生きと動きまわり、生理的にこたえてくるお話です。アメリカ人が『君の名は。』にそこを感じるかどうかで、この作品の興行価値は決まる。
いくら批評家からの賛辞が満ち満ちていてもどうにもなりません。

そんなわけで。
いまのところ全米の観客が押し寄せるのは、Rotten Tomatoesで盛大にコキ下ろされた(52点)『The Boss Baby』(3800館での上映)のほうで、残念ながら称賛に包まれる(97点)『君の名は。』(300館での公開)ではありません。




Rotten Tomatoesでの酷評を笑い飛ばして3800館での大ヒット達成、
美女と野獣』を抜き首位の座をつかんだ『ボス・ベイビー



なんでアメリカではあれほど美しくて感動的な『君の名は。』を差しおいて、こういうC調な3Dアニメのほうが受けがいいの? との疑問(というか不満)は当然あるかと思います。
本当にどうしてなんでしょう? 結局、アメリカ人全般の好みに帰結する問題かもしれません。
ほら。昔、キャベツ畑人形ってあったじゃないですか。日本人の目には不細工な造型だったけど、ああいうのを爆発ヒットさせてしまうお国柄なので。そうしたものと『君の名は。』とでしっくりくるかが勝負のしどころでした。
(つまり、しっくりこなかったんです。わかってください)

それはそうと。
これは今回の北米公開を伝える記事ですが、ネトウヨ人種は現実がわかっても夢にしがみつきたいのか、あきらかに誤読をさそう書き方してますね。

映画『君の名は。』が北米で爆発的ヒット!興行収入365億以上達成
http://darekare.jp/kaigaianime/kiminonawa-million

実際には、金曜の封切以来三日間で挙げた収益は160万ドル(二億円足らず)。
この額をそれまでの世界総収益にくわえれば累計で365億円になるということで、先の週末に365億円稼いだわけではないのです。
現地の人によればニューヨークの劇場で半分程度の客入り、とうてい「爆発的」と呼べるヒットではなかったといいます。

映画の興行収入は公開した最初の週が最高で、二週目の収益は最初の週より半減し、三週目では二週目のさらに半分に減るというパターンが多い。
君の名は。』の全米上映館数は300。これが拡大興行にでもならないかぎりアメリカでの売り上げは数百万ドルで落ち着くと思われます。
ハウル―』や『風立ちぬ』とおなじ水準でしょう。

しかし。
東宝もまた、なんでファニメーションなんてところに全米公開を委託したのか?
http://www.boxofficemojo.com/studio/chart/?studio=funimation.htm
進撃―』二部作の大コケぶりは論外としても、『シンゴジラ』を500館で見せながら200万ドルしか稼げなかった配給業者ですよ。
ハリウッドのメジャーからまるで引き合いがなかったとは思えないけど、東宝さんもしかして、全米を泣かすのは夢にも願わず、これほど重大な北米市場でちょっと小金を稼げばいいくらいに見てたんじゃないですか。





ところで、『ボス・ベイビー(The Boss Baby)』はそんなに駄目アニメでしょうか?
むしろキャラクターの感情表現に関しては(細やかな部分も大げさな部分も)、Rotten Tomatoesで悪評さんざんなこの『ボス・ベイビー』のほうが日本のどんなアニメより優れていると思うんですが。
そう、どんなアニメより。

日本のアニメってもう、キャラの表情変化がもろに記号表記の変化になってるじゃないですか。眉とか口をお約束どおりに動かすだけ、感情表現の多くは視覚的な動きじゃなく声優さんが声の演技で補ってるわけです。まるで、ラジオドラマが電気紙芝居の画面にかぶさってる感じ。これでいくのが習わしと化してるようで、その縛りから解放されたのを見たことない。

このままじゃいけない、改善しなければって前にも書いたんだけど、『君の名は。』みたいに変な方向に磨き上げていくうちに、「演技表現」に関してはみごとハリウッドにやり遂げられてしまったわけで。
自分的には、『ボス・ベイビー』に快哉を叫びたいほどです。

もし日本のアニメファンがあれを見て、「繊細さがない」とか「可愛さが足りない」とか感じるとしたら、重要なことで勘違いしちゃった証拠でしょう。その重要なことを理解できるかで北米市場で通用するものを作れるかの資格を問われる。

いや。もう見栄はって欧米人に見せる努力はしなくていいのかも。
いまのところ、『君の名は。』の世界総収益の98%以上が日本を含めたアジア圏での成績です。有体に言って、『君の名は。』はアジアの国でしか大受けしていません。日本というアジア産のアニメを西洋文化圏に売るのは労多くして益少なしとはっきり認め、これからはアジア圏で受けるのに徹したっていいと思う次第ですが。

もしも、従来通りのアニメの作り方を改められないようならば。






関連リンク

『君の名は。』は全米公開でどこまでいくか?
(当ブログ)
http://blog.livedoor.jp/manfor/archives/52061422.html


海外収益から再評価する『君の名は。』
(当ブログ)
http://blog.livedoor.jp/manfor/archives/52059126.html





にほんブログ村 歴史ブログ 近代・現代史(日本史)へ この記事を気に入ってくれた人、よろしくね

『Shall we ダンス?』


もう二十年前の映画です。
平凡で堅物な会社員がふとした契機(実はダンス教室の若い先生への下心)から社交ダンスを始め、しだいに生き甲斐をおぼえるようになり自分の新生面を見出しながらも、ダンスの先生とはほのかな恋心を寄せ合うにとどめ、良き夫、良き父として家庭に戻っていくというお話。

これを見始めたとき、ちょっと『ロッキー』みたいな展開になるんじゃないかと思った、というか期待したんです。
役所広司の会社員が踊りの講習を受けるうち意外な才能に気付き、認められる。そして草刈民代演じる、一度は挫折したダンサーの新しいパートナーに迎えられ二人して世界大会に再挑戦、優勝をめざすという……。

でも、結局。主人公は踊りこそ上達したものの最後まで普通の会社員、先生との関係も決定的な一歩は踏み出さずに終わる。
国内大会に出場するだけ、それもダンス教室に通うのを家族に知られたのを知り、ダンスに踏ん切りをつける契機となる出来事として描かれるにすぎないという。

なんだか狭苦しい。
まったく新しい自分を見つけて新しい人生を歩みだしてもよかったのに。家族が大事だから、それまでの人生を無駄にできないからと元の鞘に収まった感じ。はばたき舞い上がる勇気の欠如を、社会人としての分別に置きかえ誤魔化すかのように。

そういう意味で、勝手に期待してその期待をはずされる展開となりました。

『Shall we ダンス?』にはバブル崩壊数年後の国民的精神状況があらわれていると思います。
別の世界に一歩を歩みだそうとするが、結局入っていかない。暖かい毛布の中から片足だけ出して外気を感じても、また毛布の中に引っ込めるように。冒険に乗りだす勇気がないというより、冒険を魅力と感じられなくなっている。

安定した社会生活のほうがずっと貴重なのです、映画の中ですら。
主人公のキャラクター、長身でまずまず男前だけど危険なところや野心があるわけでなし、あまりにも実直というのがポイントでしょう。
いわば理想的な平凡人に自身を託し、ことなかれ主義を維持する範囲でこんな刺激がほしいと願う人々の心に訴えたのかもしれません。

いえ、悪い映画じゃないですよ。周防さんの演出はダレないし、役所さんも周辺の人物も頑張っておりますし。わけても竹中さんとか渡辺さんとかあんまり頑張りすぎちゃって、先生役の草刈民代がかすんでしまったほどで。
(この人の主演女優賞はやはり出来レースでしょうか。好みの問題もあるけど、主人公が一目惚れするほど魅力的に見えない。この役を演じるには演技以前に、世界大会に出場するほど踊りをこなせないと駄目なわけだから他に適役がなかったのかもしれません。むろん周防さんの奥さんには適役だったわけてすが)

それはともかく。
何だって今頃、『Shall we ダンス?』を見直したのか?
実はこの作品、北米市場で公開された日本映画では歴代で最高の客の入りを記録してるからなんです、アニメを除いた実写ものとして。
http://www.boxofficemojo.com/movies/?id=shallwedance97.htm

二十年前の額で950万ドルです。
黒澤明の『』でさえ400万ドルそこそこなのに、この数字は凄い。



米国公開時の宣伝ポスター

ご覧のとおり、出演者の顔も出ないポスター。
なんだか日本映画なのをひた隠しにしたようで、複雑な思いにさせられる。


この映画の監督、周防正行さんがリスペクトできるのは、自分の映画を自分で売りまくったことなんです。
「良いものを作れば見てもらえる」などと言って終わらせず、全米を駆けまわり、ひたすら見てもらう努力をした。

『Shall we ダンス?』から二十年、日本映画の娯楽性と商業性はどれだけ向上したでしょうか。(アニメ以外の)邦画の北米進出に関するかぎり、そこでストップしたままのようです。
(アカデミー賞を受けた『おくりびと』でさえ興収150万ドル)






にほんブログ村 歴史ブログ 近代・現代史(日本史)へ この記事を気に入ってくれた人、よろしくね

『耳をすませば』


一字くわえて、「耳をすませばか」と茶化されたりするジブリ映画。
どういうものかと思いながら、これまで見る機会がなかった。





原作は少女漫画だという。
絵柄は『コクリコ坂』とおなじに、原典を尊重したものとはいえない。あくまで宮崎駿調のアニメキャラである。

Wikipediaによれば。
姪っ子の読み古した漫画雑誌に原作の第二話が載っており、興味をもった宮崎駿、そこから先行きがどうなるかを仲間らと予想していったそうな。ところがいざ原作を全編通しで読んだら、思ってたのとまったく違う展開だったのに怒ったという逸話が紹介されていて、これには吹いた。
ある種の人々はイマジネーションの自活力がありすぎて、拠りどころとなる原作から逸脱してしまい、原作のほうに従うよう求めたりする。

時代設定はいつだろう。一般家庭にエアコンがなくオリビア・ニュートン・ジョンの『カントリー・ロード』が流行ってた頃だから、そうとう昔、たぶん70年代半ばに思えるが。
のちほどネットで調べたら、なんと90年代(正確には、1994年)。まだバブル崩壊後の温もりが残り、しかもブルセラや援助交際まっ盛りな時代のお話だったとは。
90年代ってもっと進んでたでしょ、いろんな意味で。
当時の中学生って、ああまで 遅れてた 純朴だったかな?
ちょっと誘えばふらふらとついてきたような気がするんだが(なにをいうんだ)。

さて、内容。
まあなんというか、ほらアレだ。
『中学生日記』。ジブリ版の『中学生日記』である。

ネタバレになってしまうのであらすじは省略するが、小説家を夢見る中三女子・雫(しずく)と同じ学年でバイオリニストをめざす聖司との淡い初恋が、生ぬるく描かれる。
それはもう、生ぬるく。けっして熱い血がたぎったりしない。
少年少女も中学三年ともなれば性的なものへの興味、憧れ、衝動がないわけないのに仄めかしもされず。90年代だろ? 雫と聖司が恋仲なのを知った教室のみんなも、わーわーはやし立てるだけ。まるで小学生のよう。

とにかく愛情表現については徹底した児童保護モードなので、いささか幼稚に見えるのだ。
そういうことへの規制がうるさくなかった頃の『パンダコパンダ』で小学女子にやたら逆立ちさせパンツ見せすぎた黒歴史があるのを自戒したのだろうか。いや、まさかね。

ともあれ。こういう調子で、進む道にとまどう雫の、でも屈託のない、あまりにも日常的な出来事がだらだら続いた果て、盛り上がらないままに結末を迎える。
朝日の中での聖司の雫へのプロポーズだ。
プロポーズ? キスもしてないのに……。
おいおい。ほんとに、おいおい。
そして。
雫から承諾を得た聖司は快哉を叫び、雫の身を嬉々満面として抱きしめる。
この抱きしめる場面の演出、アニメ表現の制約があったとはいえ下手すぎないか。もっとなんとかならなかったのか。十代の少年が同じ年の少女の体に本当に密着しているよう見せられなかったか。





ネットでは「リア充映画」としてかなり悪名をはせている模様だが、まったく不適当な評価としか言いようがなく、こんな生ぬるい描き方なのをそう呼ぶとはとうてい承服できるものではない。

まあ、いいや。
見通すのがしんどくなかったかと言ったら嘘になる。
糞とかつまらないというほどじゃないが、ちょっとだれるというか、なぜ実写でやらないのかとしきりに思った。
いままで見たアニメの中で二番目に退屈したのが『コクリコ坂』だが、これは三番目かもしれない。実際、こたつ猫みたいなデブ猫が出てこなかったら退屈きわまっていただろう。

最後に。
挿入歌の『カントリー・ロード』だが。なぜこの曲をこのアニメに使ったのか。もっとしっくりくる歌ならあったろうに。






にほんブログ村 歴史ブログ 近代・現代史(日本史)へ この記事を気に入ってくれた人、よろしくね

銃剣術


いつのことかは忘れた、ずいぶんと大昔に思うけど、銃剣術が学校の授業に取り入れられたと大騒ぎになったのが記憶に残っておりまして。
なんで学校でそんなもの教える、戦争はじめて学徒を戦わせる気なのか?
当時は不思議でなりませんでした。

本当にいつのことだったか。
あまりにも昔のようなので、ちょっと思い出せない。いや銃剣術というからには、きっと戦前だろう。でも戦前に自分は生きてなかったからな。
えへへ……。
ぼくが安倍政権の人たちと一点だけ似ているのは、過去のことはすぐ忘れちゃうことなんですよ。

さて。
ここで、いざ大乱戦になったら銃剣術がどれだけ役に立つものかご覧ください。
(メル・ギブソン監督の対日戦映画『Hacksaw ridge』(2016)より)






おわかりの通り。
まったく使えないこともないと思いますが、近代的な軍隊が相手ではやはり機関銃や手榴弾、さらに上の兵器のほうが効果的に対戦できるのではないでしょうか。
しかもこれ、七十年以上前の沖縄戦の描写ですよ。未来の戦いで勝ちたいなら、とりあえずあの戦争での戦い方を否定するところからはじめてください。
みんなもう、戦後に生きてるんだから。





関連リンク

『ハクソー・リッジ』の感想。
「日本人の受け止め方」に関するメル・ギブソンの発言
と「残酷な戦場描写?」「日本人の描き方」の真相
(IZU-BIZ)
http://izu-biz.com/2017/03/14/post-2698/





にほんブログ村 歴史ブログ 近代・現代史(日本史)へ この記事を気に入ってくれた人、よろしくね

『君の名は。』は全米公開でどこまでいくか?


ずっと気になって仕方ないことがある。
いよいよ四月七日(現地日時)に迫った、『君の名は。』の全米公開。
どのくらい好評を博すだろう? 
周知のとおり、アジア圏では爆発ヒットとなったこのアニメ。いかんせん英国、フランス、オーストラリアなど西洋文化圏での興行は凡打に終わったこともあり、アメリカとカナダの観客がどっち寄りの反応を示すか興味深々なのだ。




日本にかぎらずアジア圏の映画にとって、北米市場の壁は高い。
なにせ、中国で空前のヒットを飛ばした『人魚姫』(興収五億ドル以上。円換算で600億円相当)をアメリカで封切ったところ驚くなかれ、300万ドル程度の収益を挙げただけという。
他でも『シンゴジラ』といい韓国の『釜山行き』といい、アジア圏の映画は本国で記録破りの動員成績でも北米市場に出すとまるで冷遇される傾向が強い。

君の名は。』が映画サイト「Rotten Tomatoes」で97点という満点近い評価を得たのが話題だが、実は『釜山行き』や『千と千尋の神隠し』も同等の高得点だった。だいたい、「Rotten Tomatoes」は集計の仕方に難があり、よほどの愚作をあぶり出しはしても点数が集客規模と比例するものではないのだ。

『君の名は。』が全米200館でかけられるのを快挙とする声もあるが、そんなに凄いだろうか。
メジャー系の目玉作は3000館から4000館での一斉公開が相場なので、200館では多すぎるほど多いということもあるまい。
(『千と千尋』は700館。『ポニョ』が900館。『アリエッティ』で1500館)

上映館数は収益額とダイレクトに結びつく。『君の名は。』の場合、200館での興行にふさわしいだけの商品価値を認められはしたが、そこまでだろう。『英国王のスピーチ』のようにわずか数館からはじめて数千館の拡大興行へと進む場合も稀にあるが、だいたいは配給会社が見込んだ数字で落ち着く。



『君の名は。』英国版ポスター

去年ロンドンで公開された時のもの。
結局、大ヒットはならず、英国での収益は50万ドル足らずだった。
(同時期公開の『ズートピア』は3400万ドル)

日本のネットでは「英メディア絶賛」とか喧伝されるが、市況での実力はこの程度なのだ。


そういった次第なのでカナダ・アメリカでの封切もおそらく、日本のファンの期待にそむいて全米を泣かすまでにいかず、数百万ドル規模の観客動員で終わると自分は見ているが。
むろん予想が覆されるのはあり得るから、はずれたらはずれたで結構なことだ。

いまのところ全世界歴代興収ランキングにおける『君の名は。』の格付けは350位。
boxofficemojo.com/alltime/world/
350位だ。
過去数十年あらゆる国のあらゆるヒット作の中であの『セブン』や『プラダを着た悪魔』を押さえての350位だからこれは凄いと思うが、さらに北米市場での数字がどれだけ上乗せされ、どれだけ上位までいくか注目したい。

ちなみに。先に公開の『グレートウォール』は343位。中国映画『人魚姫』は138位。
『君の名は。』の世界総収益の四分の一が中国での稼動だったのを思い合わせると、中国市場の偉大さがわかろう。
(実際、中国での収益を抜き去ったら、『君の名は。』の世界ランクは500位以下にまで落ち込む)。



【追記】

自分はこの記事で、『君の名は。』の国際的商品性を純粋に資本主義世界の見地からのみ評した。アートとしての価値はまるで意に介さなかったので、一部の『君の名は。』フリークには不快と感じられたかもしれない。
しかし。
商業映画は評論家ではなく観客を相手にするもので、大向こうからどれほど好評を得たかは興行収益に反映される。
そんなわけで、自民党とおなじで資本主義大好き、お金LOVEなはずのネトウヨさんがたにはきっと好感してもらえると思う。
もっとも、ネトウヨ悦ばせること一行も書かなかったけどね。






関連リンク

海外収益から再評価する『君の名は。』
(当ブログ)
http://blog.livedoor.jp/manfor/archives/52059126.html


WORLDWIDE GROSSES #301-400
(Box Office Mojo)
http://www.boxofficemojo.com/alltime/world/?pagenum=4&p=.htm





にほんブログ村 歴史ブログ 近代・現代史(日本史)へ この記事を気に入ってくれた人、よろしくね
いらっしゃ〜い!

関連サイト



にほんブログ村 歴史ブログ 近代・現代史(日本史)へ
サイト内検索
powered by Google
代表記事
■山本カルトに手を焼いた話(統合版)
■ライト文芸
■ヴィジェ=ルブランが気になって
■映画の話題
■日本人でどこがよかった
■ニッポンこわい
■国民病「日本スゴイ症候群」と他人の反応
■愛国伝説
■二次元マニアの同一性障害
■「特攻隊はテロリストと違う」と言い張るゼロリスト
■13%
■アインシュタインよりディアナ・アグロン
■エジソンからアインシュタインへ
■「よそはよそ、うちはナチ」
■東京を占領した南京事件否定派、ユネスコを脅迫
■映画『聨合艦隊司令長官山本五十六』
■外国人に語らせた愛国ポルノ本の虚妄
■ノストラダムスの大予言と大東亜戦争の肯定
■侵略の定義
■慰安婦問題について百万回でも書かねばならないこと
■誘拐と慰安婦とハーレムと強制連行
■性奴隷と兵奴隷
■日米同盟はまさに保険だ
■知ってても差別をしてしまう場合
■グレンデールで慰安婦像撤去に反対、本物の日系市民が動き出した
■安重根記念館と二つの史観
■小野田少尉と真実を把握すること
■潘基文国連事務総長は安倍内閣の歴史認識を堂々と批判してかまわない
■産経新聞というネット右翼
■戦後最大のメディア犯罪が起きている?
■通州事件の記憶遺産登録は日本にとってヤブ蛇ですが
■アメリカ人の自己犠牲について
■「太陽の帝国」
■慰安婦問題、仏国際漫画祭での判定
■原爆投下に対するJoe Kilroyの見解
■愚問のきわみ! 「南京大虐殺の際、中国軍は何処で何をしていた」?
■米国保守と日本右翼の親和性?
■「西側」対「右側」/従軍慰安婦問題の特異性
■早い話、日本軍自体が「巨大な奴隷制度」だったという話
Recent Comments
Archives
QRコード
QRコード
Amazonライブリンク
  • ライブドアブログ