ニューヨークの病院に勤める人が、コロナウイルスに感染し闘病した体験談。

COVID-19に罹患した医師の証言
(日経メディカル)
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/report/t344/202004/565170.html

NYのコロナは欧州株で、アジアで流行ったものよりずっと重篤化しやすいと言われるが。それほど強力な欧州株コロナに蝕まれながら回復していく経緯を読み込むと、見えてくるものがある。

つまり、この人の手記からうかがえるのは。
とにかく安静にして体を温める、栄養と水分補給を欠かさぬなど、そういう基本的な養生を感染初期のうちに出来るか否かで重症化するか軽症で済むかが決まる、ようするに生死を分けるのではないかということ。
(あくまで、自分の観点だ)

実はこの記事、Twitterで拡散されてたツイートから知ったのだが。https://twitter.com/Invesdoctor/status/1250563592924958721
しかし。
そこで付けられたコメントのほとんどが「コロナ怖い」「医者は大変」といったものばかり。
どこを見てるんだ? 肝心なところ見落としてるだろって気がして仕方なかった。

読んでいけば、学べるところの多い手記だから。
この医師(せんせい)も他の患者と異なる手当を受けたわけじゃない。
一般人より医療分野の知識はあるわけだが、コロナの前で役立ちはしなかった。
投与された薬も対症療法の域を越えるものでなく、結局は風邪を患ったときのように、寝込んでやり過ごす以外なかったという。

自分が思ったのは。
コロナはたしかに風邪とは違うが、今はまだワクチンも特効薬も手に入らない。
結局は、風邪を治すのと同じ方法でしか対処しようがないこと。
重篤の身となれば入院は必須だが、初期対応さえ適切なら軽症のうちに食い止められ悪化のリスクをかなり減らせるのではということ。
(それでも多くの場合、手記を書いた医師のように苦しむだろうけど。人工呼吸器のお世話となり生死の境をさまようよりはよさそうだ)

大事なことなので繰り返す。
コロナに感染した医師を見舞った症状は、われわれが風邪やインフルエンザで三日くらい寝込む時の苦しさとそう変わらない。
ほとんどのコロナ患者はこれと同じ程度で(あるいは、もっと病状が軽いか無症状のまま)、重体に陥るのは一部にすぎないと思っておけばいい。
(コロナの場合、いつ重篤化するかわからないヤバさがあるにせよ)

以前の自分も、風邪で何日も寝込んで悶絶した覚えがあるが。医師の手記にあるのとほとんど変わらぬ憔悴ぶりで、着替えも億劫、トイレに行くのも這うようにしてという態だった。
それが。メガビタミン主義者となり豊富にビタミンやミネラルの錠剤を摂るようになってからは、風邪を患っても前ほど重度のダメージは被らなくなった。
あきらかにサプリメントの補給には体力を強化する効能があるわけだ。

いや。
自分は栄養状態を良くするのがコロナの治療法だなどとは言っていない。
そうではなく、栄養状態を良くしておくのが治療を受ける前提として不可欠で、どのみち、われわれ市井の人間がコロナ対策で出来るのはこれ以外ないってこと。
(大事なことをさらに付け加える。体を温めること、身を休ませることも心掛けよう)

コロナは重篤化すれば死に至る病に違いないが、多くの人が特別なものと恐れすぎている。
むろん特別に怖れるのは相応の理由があるからだが、それでも、こじらせたら怖いのは風邪や他のインフルエンザもおなじなのを忘れてはいけない。
(コロナ陽性と診断されヤケをおこして外に飲みに出た人がいた。確言はできないが、あの愛知県の男ははじめから身を大事にしていれば死を免れたかもわからない)






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