窮鼠猫をかむ。
北朝鮮もこれだけ追い詰められたら、どんな挙に出ても不思議はないという気がします。
ついに日韓米の結束の試されるときが来るのでしょうか?



北朝鮮「衛星への迎撃は戦争」 日米韓に警告



 【平壌、北京9日共同】北朝鮮の朝鮮人民軍総参謀部は9日、日米韓などが長距離弾道ミサイル「テポドン2号」として警戒している北朝鮮の「衛星」発射に対する迎撃行為は「戦争を意味する」と主張、迎撃に反撃するだけでなく、日米韓の「本拠地への正義の報復打撃戦を開始する」と警告する報道官声明を発表した。

 また、金正日総書記が最高司令官を務める軍最高司令部は、9日から実施の米韓合同軍事演習は「一種の宣戦布告」と非難。全軍の将兵に万全の戦闘準備を指示し、領土を侵犯された場合の反撃命令を出したと表明した。総参謀部も報道官声明で、同演習期間は南北軍当局間の通信回線を遮断すると明らかにした。いずれも朝鮮中央通信が伝えた。

 北朝鮮が「衛星」発射に対する迎撃論に反応したのは初めてで、軍最高司令部の立場表明も異例。北朝鮮の軍指導部の相次ぐ強硬姿勢表明は、米韓合同軍事演習と「衛星」発射準備に対する批判へのけん制とみられるが、朝鮮半島の軍事的緊張は演習と発射準備が連動する、予断を許さない局面を迎えた。

 既に実戦配備されている中距離弾道ミサイル「ノドン」などの射程にある日本への反撃を言明したことで、日朝関係の冷却化もさらに深まりそうだ。

 北朝鮮は米韓合同軍事演習「キー・リゾルブ」などの中断を繰り返し要求。演習期間中は北朝鮮領空周辺を通過する韓国民間機の安全は保証できないとも警告していた。


(共同通信/2009年3月9日)
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009030901000007.html



北朝鮮側は今回の挙を、「通信衛星の打ち上げ」と称していますが、新兵器の発射実験であることは誰の目にも明らかでしょう。
(「差別はやめろ」と諭されたバカウヨどもが「区別してるだけ」と言い張るのとよく似てますね。おっと、バカウヨにたとえたら、偉大な将軍様に失礼かな?)

ところで当ブログ主には、北朝鮮が他国を侵略する野心を抱いているとはとても思えません。なによりも国力がないのです。
他国と戦端を開くことはまさに自滅行為にほかならず、いくら暴虐な支配者でもそこまでわからないはずがない。

金正日の一派は、ただ自分たちの王国が続くことだけ、外部から脅かされないことにだけ関心を集中させているように思えます。

前にも言った由ですが、北朝鮮は北東アジアにおけるキューバのようなもので、大国の後ろ盾がないかぎりたいして脅威になる存在ではありません。
朝鮮戦争の頃とは事情がまるで違うのです。
今の北朝鮮は大戦末期の大日本帝国とおなじで、単独で全世界を敵にまわしてしまっています。

彼らが危険だとすれば、そうした状況がもたらす被害妄想にとり憑かれた果ての対外行動に出た場合だけでしょう。
今がそうなのかは断定できません。



関連リンク

朝鮮有事問題の研究
http://www.iris.dti.ne.jp/~rgsem/korea.html

作戦計画5027
http://chorea.hp.infoseek.co.jp/usa/oplan5027/index.htm




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