角川文庫

2009年09月19日

世界の危機を救うのは、日本の大家族!?
映画「時をかける少女」の細田守監督映画を完全ノベライズ!


あらすじ
小磯健二は、憧れの先輩・篠原夏希に、「4日間だけフィアンセの振りをして!」とアルバイトを頼まれ、長野県の田舎に同行することに。夏希の曾祖母を中心 にご親戚に囲まれながらも、大役を果たそうと頑張る健二のもとに、謎の数列が届く。数学が得意な彼は、夢中で答を導き出すが、翌朝世界は一変していた。世 界の危機を救うため、健二と夏希、そして親戚一同が立ち上がる! 熱くてやさしい夏の物語。 解説・大森望

(WEB KADOKAWAより)

感想
2009年8月1日に封を切られた劇場映画、サマーウォーズのノベライズ版。
映画もかなりの名作だったけれども、この小説版は映画版をさらに掘り下げているので、映画を見た人も見てない人でも楽しめるように出来ている。むしろ、1度でも映画を見たほうがより楽しめるかもしれない。

舞台はまさに現代だけれども設定的には近未来。今の技術がもう後一歩進んだならばまさにこのサマーウォーズの世界はリアルでも実現されそう。遊びから生活やインフラまで全てがネットの世界、OZ(オズ)を介する生活、まさに携帯電話一つあればかなりのことが出来るリアルにも似ていなくもない。しかし地味に驚いたのは主人公が平成生まれの高校生。平成生まれがもう高校生になる年代になったのだなぁとしみじみ思ってしまった。

全体的にしっかりまとまっていて、テンポよく読めるので時間を忘れて一気にガーッと最後まで読めた。リアルとネットの区別もしっかり場面ごとで分かりやすく別れているので「この場面はどっちだ・・・?」なんて悩むことなくサクサク読める。

内容も爽快感あふれる内容でまさに青春。そして"お約束"を踏まえつつジーンと泣き所も詰め込む大盤振る舞い。残り1/3ぐらいになってからの内容の濃さは尋常じゃなかった。集団の中の個の働きと個の集まった集団、家族の力強さを再確認させられる物語。サマーウォーズは自分の中ではずっと心の中に残り続ける作品になると思う。それほどまでに面白かった。原作者の細田守氏の新しい物語にも期待したい。

photo
  • サマーウォーズ (角川文庫)
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-07-25
  • おすすめ平均 star
  • star映画のノベライズとしては完璧のパーペキ。
  • star「映画とはちょっとだけ違う」ことが、読んでいてもたらす快感。
  • star映画は見てません。
  • star映画を忠実に再現しています。
  • star小説を読んでから映画を観ました
  • by G-Tools , 2009/09/19



    manga_r at 14:28コメント(4)トラックバック(0) 

    2008年06月01日

    17歳の僕は、戦場にいた…!?

    あらすじ
    試験の成績も平均的、かといってスポーツは出来ず、
    容姿もいまいちパッとしない普通の高校生の主人公、小野寺剛士。
    いてもいなくてもいいような存在であるA君であった主人公の前に
    謎の少女、朧野ほのかが現れ、自分の能力が必要とされる世界に行かないか?との誘い。
    その誘いに乗った剛士は剣と魔法の世界、そして人間と魔族が戦争している世界の魔王として
    魔族を導いていくこととなる。


    感想
    ありがちな主人公は万能剣士、ヒロインは魔法を使い主人公とのラブコメという展開で
    正義のヒーローとして魔王と倒すストーリーだと思っていたけれども、
    その真逆で主人公はヘタレ、ヒロインらしいヒロインといえば剛士の護衛役の大鎌使いのどじっ娘、そして主人公は人間なのに魔王として人間の軍勢を倒す。
    アンチヒーロー物のマンガだけれどもそんなにクセも強くなく読みやすい。
    次巻が気になるマンガである。





    manga_r at 14:55コメント(0)トラックバック(0) 
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