漫画メモ

読んだ漫画の感想とか。そんな感じの。だらだらと。

柴田ヨクサル「ハチワンダイバー」5



すっげえわ!震えた!
「間に合うと/思ってるの?」っていうシーンの受け師さんのぎらっと歪んだ目とか
その後の圧倒的に押しまくる流れも素晴らしい。

ハチワンダイバーはどれも面白いんですが、この巻はほんと圧巻。
話の展開としても鬼将会のアジトにみんな向かってて大詰めなのかな?
次巻が楽しみですね。

でここからが本題なんですが、
終盤で文字山先生(という漫画家のキャラ)が「俺たち」「ショッカーのアジトに/もぐり込んだ仮面ライダー/1号2号に見えるだろうよ」
って言うんですが、
原作だとこの時点で1号って死んでるんですよね。
何かと古典漫画を引用するのが好きなヨクサル先生のこと、その展開を知らない筈がない。
正確に言うと1号はサイボーグとして復活したりするんですが、
これもしかして伏線だったりするのかなあ。ってのは考えすぎですかね?

川島よしお「おちけん」5


いいなあ。川島よしおって昔からセンスあったと思うんですが、これは特にセンス光ってるように思えます。
タイトルと表紙で分かるでしょうけれども落語研究会の話で、
あずまんが式の四コマストーリーものみたいなフォーマットです。

主人公の加藤っていう女の子は両親が離婚して母子家庭で母親と一緒に暮らしてるんですが、
母親が非常に忙しくてほとんど家にいないくて寂しい思いをしてるんですね。
でそういうトラウマ(っていう程でもないかもしれませんが)を前面に持ってこないんですよ。
さらっさらっとコマをはさんで、徐々にそういう状況であるということを説明していくんですね。
最低限のことだけ絵とセリフで表現して、あとは落語にその状況をかぶせることで心情を説明していくんですよ。
うわーやっぱりすごくうまいなあと思わされてしまいました。
がっちり引き込まれて、最後は思わず泣いちゃいました。
細かいギャグとかも面白いし、おすすめですよ。

「なにも粗末ななりで行ったからって花がしぼんじまうわけじゃねぇぜ」!!

冨樫義博「HUNTERxHUNTER(16)」5


大した話題じゃないんですが、この吹き出しの表現はオモロいよなー。
初めて読んだ時に爆笑した覚えがあります。
意味は…とか解説するのも無粋ですよね。
hh16


しかし2008年一番面白かったのはハンターハンターでしたね。
やっぱすごいわこの人。
早く続きが読みたいなあ。春までには始まるといいなあ。

田村由美「7SEEDS」5


面白ーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!
今の今まで知らなかった自分の不明を恥じる!!!!!!!

ご存じでない方のために軽くあらすじを説明すると、
舞台は小隕石の落下で環境が全く変わってしまった未来の地球。そこに人類の種を残すべく冷凍冬眠された少年少女が、その環境に翻弄されながらも生き抜いていく…というようなストーリーです。海外なんかについては書かれていませんが、日本人はほぼ全滅に近い状況です。

そういった環境なので、描写にも全く容赦がありません。ものすごく重いです。単に知識と経験でどうにかしていく、というような漫画ではないんですね。自分たちの力ではどうしようもないことがものすごくたくさんあって、もうそれは頑張ったから解決した、というようなものではないわけです。
得体の知れない虫の大群に襲われる描写があったり、原因も対処法もわからない皮膚病にかかったり…。そして、自分たち以外にはもう誰もいないのだという現実が、どうあってものしかかってくる。

特に7〜9巻の「夏のAチーム」選抜テストの描写は圧巻です。もう本気で容赦がない。それはもうちょっと引くくらいに。ガンガン人が死にます。もうお前これちょっと楽しんで書いてないかと思うくらい無惨な死に方をしていく。その後、テストを通過した七人の絶望に満ちた表情!表情だけのシーンであんなに震えたことはないですよ。

絵は結構少女漫画してるんですが、食わず嫌いせずに是非読んで欲しいなー。と思います!

いしぜきひでゆき/藤栄道彦「コンシェルジュ」5


おおーこれは面白いわ!
リンクを貼った8巻では「オーストラリアに住む農薬嫌いで日本批判が好きな漫画家」(劇画原作者、ではないw)が登場してやりこめられる、という話に大爆笑ですよ!
わざわざそれっぽいセリフでそれっぽい絵のページまで1ページあるし!
マンガ「コンシェルジュ」と農薬|農家こうめのワインで農業をされている方からの感想があるのでそちらもどうぞ。

で、そういう場面とか絵柄パロディとかも面白いんですが、僕が気に入ったのは仕事観について。コンシェルジュというのはいわばホテルの何でも屋で、文字通りの「サービス業」なんですね。この作品ではそういう立場からの仕事観が繰り返し繰り返し語られます。客の注文に合わせてレストランのメニューを変えるのは正しいのか。バイク便に渡しておいてと言われた料金が足りない場合はどうするのか。レストランを予約したいと言われて満席だった時、「満席なので無理です」とそのまま伝えるだけでいいのか。ラストオーダーを五分だけ遅れたお客様のために融通をきかせるのは良いことなのか。「この仕事に正解なんてない」という言葉も何度か出てきます。

中でも六巻収録の「ホテルマンの基本」は、過去に、当時ベルマンだった主人公が支配人から「ホテルマンに何が大切なのか」と聞かれ、「客の立場に立って考えること」と答えたところ「全くわかってない」と言われるんですね。一見模範的な回答のように見えるんですが、何故「わかってない」のか。非常にいい話で、これ何か元ネタあるのかなあ、何かの教科書とかにも載ってそうなくらいです。

11巻の「プロの見せ場」も素晴らしい。クレームに近い注文をつけられ、自分達には何の責任もないのにチケットを投げつけられまでして、そこで「プロならどうするのか」。上のもこれもオチは書きませんが、仕事する上で、お客をもてなす上で、どうするのが正解なのか。正解なんてないかもしれないけど、どうする事が正解にもっとも近いのか。お客様に喜んで貰えるのか。
物語の中では正解は出ませんが、この物語の考え方は正解にすごく近いものだと。
考え続けるその姿勢こそが正解なのだと。そう思います。

よしながふみ「きのう何食べた?(2)」


やっぱ相変わらず面白いです。
料理もうまそうでお腹が減ってる時に読む…と…バタリ。死んだ。うまそうすぎて。


復活した。
で漫画の内容とはちょっと関係ないところで思ったんですけど、
ケンちゃんってちょっと水谷豊っぽくないですか?傷だらけの天使の時の。
犬っぽいところとかしゃべり方とか。
一旦そう考えてしまうともう脳内でケンちゃんの声が水谷豊で再生されるようになってしまいました。

LONE WOLF(というか子連れ狼)

Lone Wolf and Cub Covers
なんとなくネットをだらだら見てたんですが、子連れ狼の海外版のカバーが素晴らしかったのでその紹介でも。
4巻とかかっこいいですねー!これ表紙はフランク・ミラー(アメコミの大御所らしいですね)って方が書いておられるようです。
奥側から向かってくる三人の刺客!で手前の拝一刀が体を捻ってるのもかっこいい。
アニメだったらこの後黒バックに白で太刀筋のカットが三つ入って三人がどさっと倒れる…みたいなとこまで想像できますよね(笑)
筆圧の感じとかも日本画風?になってるし。
9とか14あたりもすげえ!

漫画の上手さとは

絵のうまいエロ漫画家 - WebLab.otaを見てて思ったんですが、というかコメントを見てて思ったんですが、一般的に「絵が上手い」ってだけいうと一枚絵でのうまさですよね。でも漫画で上手い下手っていうと、コマ割りが上手いかとか動きを見せるのがうまいかとかそういう軸が加わってくるわけじゃないですか。もっと細かくいうとキメのポーズがかっこいいとか表情が豊かかとかトーンの使い方が上手いとか、もしくはカラーなら塗り方が上手いとか。カラーでも色っぽい塗りとかシャープな塗りとか色々ありますし。あと絵とは関係ないけどセリフがかっこいいとかね。
さらにエロ漫画だとポーズとかシチュエーションとかがエロいか、もっと下世話な表現をすると実用的かっていう軸がまたありますよね。
よく掲示板なんかで誰が上手いかなんて議論をすると荒れたりしますが、上に上げたような色んな軸があるからだよなーなんて思いました。
みんなもそれぞれの軸で誰が上手いか考えてみよう!
僕も考えようかなとか思いましたが際限なくなりそうなのでヤメ!(笑)

川原正敏「海皇紀」4


今回もだらーっと思ったことを書きます。
いやーなんだ。正直なめてたのかなあ。通して読むと思ったより断然面白かったです。
おれはこれも修羅の門も通ってないんだけど、
なんとなく「なめてた」っていうのはやっぱり絵かな。
この人表情のパターンすごく少ないよね。
線を書き込む方じゃないから動きのダイナミックさがあんまりないっていう気もするし。
…ということを思ってたのは10巻くらいまで。昔読んだのもこのへんまでだった気がします。
そのへんまではアクションであったりとか「カガク」と呼ばれる古代技術であったりとかがメインで、
アクションは上記の通り、下手ではないにしろちょっと足りない気もするし、
古代技術っていうのもオリジナリティ溢れる、とは言い難いですよね。
でそれ以降、11巻からは海都編となって、戦略的な思想が出てくるんですね。
これが面白いんだ!!
男の子だったら軍師にあこがれたりするよね?
三国志の孔明だったら誰でもある程度知ってると思うけど、あれの海バージョンって言うとわかりやすいかな。
知略を尽くして戦うとかですね。神算鬼謀とかですね。
そういうのに惹かれる人は読んでみるといいんじゃないかなーってとこまで書いて思ったけど
好きな人はとっくに読んでるよねー。

ということで予告通りほんとにだらーっと思ったことを書いただけのエントリーでした(笑)続きを読む

都留泰作「ナチュン(3)」3


表現論みたいな記事が二つ続いたのでさくっとした記事を。
ナチュンなんですが、4巻まで出てるのに気づかず3までまとめて買ってしまいました。
なにをやってるんだおれは。
ということで読んだんですが…なんかよくわからん!
いや話自体は面白くなりそう感がばりばりあるんですよ。
おおどうなんねやろとか思って読み進めてて気づいたら主人公とんでもないとこにいるし!
あれっ!?っていう。
多分知識0で読む方が面白い漫画なんで書きませんが、
えーっ!?じゃなくてあれっ!?っていうニュアンスです…というあたりでなんとなく想像してください。
デンカのキャラについてもよく分からず。剛胆なのか小心なのか主人公についてどう考えてるのか…。

さっき検索したら四巻で第一部完、一応は伏線もきっちり回収しているとか。
買わなきゃと思ってamazon(ナチュン 4)見たらマケプレにしかないじゃねーか!!
今のところ★3つつけてますが4巻で評価増えるような気がします。
話、絵ともにイメージとしては星野之宣とか「ウルトラヘヴン」とかに近いですね。
SFなんですが土俗的とか精神世界的なニュアンスもあったりして。
あのへん好きな方は是非。続きを読む
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