すっかり遅くなりましたがるるも感想です。毎回素敵で可愛らしくて面白いのですが、今回はもう、本当に是非多くの人に読んでいただきたい回でした。今回は、るるもの身に大変な事件が起こります…。


ある日の風呂上がりのこと。るるもが魔界にいるときから170年(!)愛用している「胸あて」の肩紐が突然切れてしまいました。第一話でパンツは一枚しかない、と言っていたるるもの下着。当然こちらも一枚きりのもの。布一枚が無いだけの状況に自分でも予想できなかったほどの緊張と恥ずかしさを感じたるるもは、服に詳しいからということでレイヤー友達として打ち解けた下村雅子さんに相談をします。
事を大きくはしたくなかったるるもですが、アレヨアレヨという間に女子たちに話が広まってしまいます。そこで初めて意識する「胸の大きさ」。学校一のおっぱいの持ち主・沢下さんのおっぱいの動きを見て何故か生まれる劣等感。魔女にそんなものは関係ないと自分に言い聞かせて一度は落ち着こうとするるるもですが…。
とりあえず女子の皆さんのすすめで放課後にランジェリーショップに行くことになったるるもですが、その道中に国家権力爆乳おねえさんの飯田さんに出逢い、さらにシバがその魅力にうずもれている姿を目の当たりにしてますます沈んでしまいます。沈んだままお店に到着したるるもは可愛らしいデザインを勧められても頑なに拒み、代わりの品を決めて店を出ようとしながら思わず口から出た言葉を聞いたシバが告げた一言は…。


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「オレは大きかろうが小さかろうが女子のおっぱいの前にはひれ伏すぜ
つまってる夢は 同じ大きさだからな
ちがいがあるとすれば それは
大事にされてるかどうか だぜ?」


かつて「女子のパンツは空よりやさしいんだぜ」という名言を生み出し歴史に名を刻んだシバですが(若干うそ)またも彼の口からとんでもない言葉が誕生しました…。マジでリスペクトっすシバキさん。
このとき気付いたるるもの想いは胸だけのことではなく、いつも苛められて虐げられることに慣れてしまっていつしか大切にしなくなっていた自分自身のことにも通じるものがあったと思います。そんな過去は知らずとも、るるものための可愛らしい初ブラを選んで笑顔で待っている女子たちを見るだけでも涙が出てきます。
肩紐が切れて、おっぱい談義に花が咲いて…最後にこんな感動が待っているなんて思いますか!?素晴らしすぎる!!なんでこんな優しいお話が描けるんですか…(もんぜつ)。表現として適切かどうかはわかりませんが、女性視点っぽい優しさだと思いました。系統でいうと『ちゅーぶら』っぽいお話だったかもです。


あと小さい胸に悩む娘さんはいつだって正義。
「ふり返ったとき胸が遅れてついてくる」のが巨乳というこれまた名言(by可愛いのにちょっと変な子・棚子ちゃん)も飛び出してきてますが、沢下さんの武勇伝?を聞いていちいちふり返ってみたり、机に乗せようとしてみたりするるるも&井上・下村さんが可愛すぎる…いじらしすぎる…!!
それとノー胸あて状態でシバの手が近いことにドキドキするるるもが非常にやばい。なんていっていいのかわからないくらいやばい。
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渡辺先生はひかえめにいっても天才だとおもう。


わたしは普段からおっぱいは大きくても小さくても素晴らしい!!と熱弁をふるっているわけですが(職場などで←…。)それをこれ以上ない形で表現してくれた素晴らしいお話でした。渡辺先生…ありがとうございます!こんな素晴らしい漫画が全世界にひろがればいい!!



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過去エントリ
まじもじるるも/渡辺航 1巻 - 漫画脳
子魔女は空よりやさしいパンツの夢を見るか? まじもじるるも 2巻/渡辺航 - 漫画脳
輪は広がり、愛される子魔女 『まじもじるるも』3巻 - 漫画脳
漫画脳:ほんわか、ちょっぴりせつない、あとるるもかわいい。 『まじもじるるも』4巻
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