2010年05月26日

恋する女装腐男子は、妖精と出逢った。 『フダンシズム-腐男子主義-』6巻(もりしげ)


『フダンシズム-腐男子主義-』もりしげ/ヤングガンガン連載中
女装腐男子ラブコメ『フダンシズム』6巻が発売しましたよー!表紙は松本部長&清川君の女装姿です。完全にササナミホイホイ!


6巻の内容は大きく分けると「冬コマケ(=コミケ)」と「日常&学校生活」パートになります。
わたしは『フダンシズム』の面白さが決定的なものになったのが3巻の「夏コマ」編からだと思っていまして、今回もコマケ(コミケ)で体験できる楽しさ・感動・出逢い…といったさまざまな要素が詰まっていて素晴らしいです。”同人ゲームの同人”の流行というようなオタク界的世相が反映されているのも鋭いと思いますが、個人的に嬉しいのはニッチなジャンルの楽しさが細かく描かれているところ。
清川君の兄は切手萌えという異端のジャンルで活動しています。松本部長は置いてけぼりの独特な世界ですが、同士との楽しい時間の共有という喜びはどんなジャンルでも同じもの。最終的には切手知識を教え込まれて「切手すげー」と感動してしまっている松本部長も素直でよいです。
一方アマネちゃんは素の自分(=数君)の趣味に合った同人誌(殺陣の研究・評論本)を発見できてご満悦。”腐”を主題にした漫画でありつつも”同人誌””コミケ”の文化を広く見つめている作品だということがよく現れた場面だと思います。よくこの世界を知らない人にはパロディ、カップリング、エロといったものが同人誌のすべてだと思われてしまうこともありますが決してそうではないということがきちんと描かれていて、一オタクとしてとても嬉しいです。


さらにそれだけではなく今回はアマネたちも「創作する楽しさ」に辿り着きました。皆で原稿を出し合って、身内のみの配布ながらもコピー本を作り上げた喜びは大きいと思います。だから純粋に心からコマケ(コミケ)を楽しむアマネちゃんの前に、”コミケの妖精”が現れたのも必然なのではないかな…と。
2010052601540000
この場面には本当にやられました。何度見ても泣けてくる…。コミケを愛する人、同人誌を愛する人には是非読んでいただきたいなあと思います。


後半は冬コマも終わって通常の学校生活とデート(?)回が続きます。
前々から書こうと思っていてなかなか纏められていないのですが、『フダンシズム』は街ネタも凄く面白い!!これまでの巻ではアキバや池袋などのいかにもなオタクの聖地らしい場所がメインでしたが、6巻では「原宿」「渋谷」が登場。小ネタもたくさんあって街ネタ好きにはたまらないです!オタク・サブカルネタだけに留まらず多伎に渡るもりしげ先生の知識の広さに感心させられます。


ラブの面でも動きがあったりなかったり。一途な想いに勘違い…と様々な想いの行き来があります。そのさまを松本部長的にいえば「リア充どもめ!」なわけですが、オタクや腐女子だって普通に青春するんですよね。彼らがキラキラしている姿が凄く嬉しいです。”腐”やオタクカルチャー全般を濃厚に描きつつも青春群像劇、ラブコメとしても益々面白いです。
嬉しい反面、ずっとのぞみんと一緒に居るために自分が”アマネ”であることを隠し続けると決める数君の覚悟は切ないです。皆で過ごす時間が尊い分、その大切なものは脆くもあると感じさせられます。ずっとこんな幸せを壊さないであげたいけど…。
そして数君とのぞみんに松本部長が好きなのだと勘違いされている東峰さんの運命やいかに…?いやむしろ、受難続きの松本部長の行く末はいかに…。


個人的にはやはり、女装きよきよ回の破壊力の前に膝から崩れ落ちたような感じです。なすすべもない。キヨマツについては喋りたい喋りたいって言いつつなかなか語れないままですが、今回も自重します。
各話感想も書いていますので、もし興味を持ってくださったかたがいらっしゃいましたらカテゴリのフダンシズムからどうぞー。


過去エントリ
「ぎこちなさ」の真骨頂 腐男子主義-フダンシズム-2巻/もりしげ - 漫画脳
オタクイベントにおける多面性 フダンシズム-腐男子主義- 3巻 - 漫画脳
 たった一本の折れないフラグ 『フダンシズム-腐男子主義-』4巻 - 漫画脳
恋、友情、すれ違い、あとガイア。 『フダンシズム-腐男子主義-』5巻(もりしげ)



manganou at 02:16コメント(0)トラックバック(0)フダンシズム-腐男子主義- | もりしげ  このエントリーをはてなブックマークに追加
このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
livedoor プロフィール
記事検索
  • ライブドアブログ