別チャン感想

2012年06月13日


ついに『別冊少年チャンピオン』が創刊されましたーッ!
週刊少年チャンピオンの公式兄弟誌ということで、週チャン派生の作品もたくさん載っていますがオリジナル作品も充実しているというのが素直な感想です。
大半の作品が公式サイト(http://bchamp.jp)で試し読みも出来ますが折角ですので創刊号全作をご紹介しつつ感想を書いてみようと思います。購入を迷っている方の参考になれば幸いでございます。

※物語のネタバレと言える部分もありますのでご注意ください※





『クローズZEROⅡ 鈴蘭×鳳仙』原作 高橋ヒロシ・脚本 武藤将吾 水島力也・漫画 平川哲弘
現在ドラマも放映中のチャンピオンヤンキー漫画の大ヒット作『クローバー』の平川先生が映画『クローズZEROⅡ』をコミカライズということで、別チャン創刊においての目玉の一つでもあります。
源治がいきなり『クローバー』のハヤトに見えてしまうのは私だけではないはずw
『クローバー』ではケンカ以外にも平川先生の趣味丸出しである釣り描写やラブコメ描写にも定評がありますが、回を重ねるごとに漫画としての見せ方やケンカシーンの迫力も増しているので作画面では期待していいのではないでしょうか。
『クローズ』知識が一切ない自分としては、コミカライズとしてというよりも『クローバー』とはまた違った平川先生の魅力が見られることを期待しています。


『ブラックギャラクシー6』阿部共実
『空が灰色だから』がチャンピオン作家のデビュー作としては異例のヒットとなっている阿部共実先生の新作連載です。初回は一挙2話掲載。
『空灰』とは異なり固定キャラクターなので、『空灰』よりは浦安WEBで連載されていた『ドラゴンスワロウ』の作風寄りかも。
高校に入学して初めて友達(っぽいもの)が出来た通称「ギドラ」さん(女子)が新しい部活を立ち上げようと奮闘するサークル青春コメディ。
『空灰』のような暗黒オチはいまのとこなさそうですが、話しかける相手を選ぶにも”自分と対等に話せるレベル”の人間を探してしまうギドラさんの思考パターンなどちょっぴり人間のダークサイドをうかがわせる描写があるのも流石。
すでに男女個性のあるキャラが集いつつあり、阿部先生作品の魅力でもある「しゃべくり」が堪能できる予感!
…ていうか、ギドラの本名はなんなんだろう?


『バキ外伝 創面』原作 板垣恵介・作画 山内雪奈生
別チャン創刊においての目玉のもう一つがこちら。…言い方は悪いけど、諦めが悪いのは誰なのか!(笑)
いままでチャンピオンRED~週刊少年チャンピオンに掲載されていた『疵面』とは設定も状況も一新しての連載で花山さん15歳の高校生活を描く作品になるよう…です。
正直ツメエリを着ている花山さんという画だけで結構持ってかれる感がありますし、初回は花山さんの漢らしさを感じられる普通に良い回でしたが…
今回はちゃんとした形で続くようにお祈りいたします、はい。


『バキどもえ』キャラクター原案 板垣恵介・作画 さいとうなおき
浦安WEBや週チャン誌上でももはやお馴染みの公式バキパロディギャグが本格移籍。
別チャンに移籍してしまうと、もはやバキどもえの「どもえ」が何だか…いや、野暮なことは言うまい。
こちらも一挙2話掲載で今回はG師匠に続くバキさん第2の師匠が登場、と愛犬大集合の2本立て。
渋川犬が無駄に可愛くて困る。
コロコロコミックってその時代流行の芸能人やスポーツ選手主人公のギャグ漫画がよく載ってるじゃないですか、ああいうノリです。


『眠らないでタエちゃん』中村ゆきひろ
週チャンでは昨年『被害妄想少女うれいの日常』を不定期連載していた中村ゆきひろ先生の新作ギャグ。こちらも一挙2話。
主人公のタエちゃんが授業中や集会中にとにかく眠いのをガマンする漫画です。
こうやって書くとすごく地味に聞こえますが、タエちゃんの脳内格闘は意外と派手。
そして何より眠気をこらえるタエちゃんがなんだかすんげーエロい。ビックリする程エロい。
『花のズボラ飯』で「食する女性」のエロスを世間に知らしめた秋田書店が今度は「眠たい女性」のエロスを仕掛けてきた。人類の三大欲求は実はすべてエロスに結びついていたとでもいうのか…(膝から崩れ落ちながら)。
作中の小ネタや柱漫画は『うれい』の頃から続く中村先生の持ち味の一つ。うれいちゃんも大好きだったので個人的には要注目作品です。


『魔法少女オブ・ジ・エンド』佐藤健太郎
巻中カラーでのスタートと期待値の高い、週チャン新人まんが賞出身の佐藤健太郎先生初連載作。
昨年の週チャンでは『私立アサシン学園』『オタカラ!』といったまったく違った系統の読切を発表されていますがこの『魔法少女~』はいわゆるパニックホラー系。
退屈な日常を過ごす、どこにでもいる高校生の児上貴衣は面倒臭いことに関わるのを嫌い、幼なじみの少女・つくねが苛められている現場すら見て見ぬふりをして過ごしていた。
そんな彼はふと授業中に外に目を向けた瞬間に、ゴシックロリータ風の衣装を着た少女が教師を撲殺する現場を目の当たりにしてしまいます。
何かの見間違いだと頭を冷やすためにトイレに行っていると、少女は児上のクラスに飛び込んできて次々とクラスメイトを惨殺しはじめ…。
友達も、密かに好意を寄せていた少女も惨たらしい姿に成り果て絶望する児上の前に現れたのは一人ロッカーに隠れて生き延びていたつくねでした。
主人公の平凡な毎日といい突如起こる恐怖といい、題材としては珍しくはないタイプの第一話ですが画面から伝わってくる恐怖といい、見せ方のうまさを感じさせます。
今後どうなっていくのか、そして人形のような殺戮少女の正体は何なのか。目が離せない作品になりそうです。まじかるー。


『やさい学園』前原三十日
やさい達が通うやさい学園が舞台のやさい4コマ。
2011年5月期の週チャンフレッシュまんが賞でフレッシュ賞を受賞した『やさい生活』が本格連載化したもののようですが(参考:週チャンマニアクス様http://pyuupa.flop.jp/)、大抜擢ですね。フレッシュですね。やさいだけに!!
イチゴは美肌にいいはずなのにそばかすが治らないのがコンプレックス…とかやさいネタがクスッとくるタイプの4コマでした。
前情報が無さすぎて、どんな漫画か想像もつかなかったのですが意外な面白さです。絵柄も結構完成されている感じ。いい箸休め枠になりそう。


『サンセットローズ』米原秀幸
ヤングチャンピオンで『VisionNOA』、プレイコミックで『報道ギャングABSURD!』を連載中の米原秀幸先生ですがさらに別チャンでも連載をスタート。米原先生のこのバイタリティはどこから湧いてくるのか…!
『フルアヘッド!ココ』アナザーストーリー、ということですが未読の自分でも楽しく読めるのがやはり米原先生の漫画の確かさ。
無鉄砲だけれども弓矢の達人の主人公チェリー・ブロッサムとひょんなことで命の恩人?となった謎の少年・サン。
サンが持つ母の形見は「激動のしずく」と呼ばれる海の秘密を紐解く鍵となるお宝。そんな重要なお宝を持って、その身に危険が降りかかってくることを承知で2人は海へ出ることとなります。
自分はいいかげんフルココを読みたい欲が増しました…秋田書店さん、新装版とか文庫化とかしてくれないかなあ…。


『12月のゼファー』米林昇輝
週チャンはスポーツ推しのスポ漫祭を開催中ですが、別チャン創刊ラインナップでは唯一のスポーツ枠となる高校駅伝漫画。
「御花山の首刈り」と称される幽霊が出ると噂される山道で花を踏まずに走る不気味な少年の姿を目にした女子高生・マコト。
その少年の正体は、被害妄想が強くすべてが自分の責任だと思っている根暗な一年生・速水フウでした。
フウの兄は駅伝で山神と呼ばれるスター選手の速水ライ。フウは兄を盲信し、パシリにされ放題。かたやフウをからかってほくそ笑むライは足の怪我を負っていて…。
正直絵が上手いとは言い難いんですが、笑いの入れ方やフウの心情描写の大袈裟さは妙に面白かったです。
ゼファーというのは「ギリシア神話に登場する西風神の英語名。そこから英語で「西風」の意。強風ではなく「そよ風、優しい風」を表す」だそうで(wikipedia)まさに強風というよりは優しい風に成り得そうな主人公だなあ、というのが初回の印象です。ちょっとうざいですけどw


『シュガーレス外伝』細川雅巳
週チャンでおなじみ『シュガーレス』の外伝が読切で掲載。
1コマ目から「モンブラン」と書いてある旗がバタバタしている最強の出オチ感がすごい。
現在『シュガーレス』本編で絶対的頂点として君臨するシャケこと荒巻至の九島高校で頂点を掴むまでが描かれます。
掴むまで…といっても、3日で頂点を掴んだのがシャケ。高1入学時から圧倒的な強さを誇ります。
この外伝からは、前頂点のモンブランのモンブランすぎる本名と、シャケ様がおっぱい星人であることがわかります(大真面目な結論)。
ちなみに、『シュガーレス』2巻で中学時代の岳が見ていた九島の旗にはシャケでもモンブランでもない名前が書かれていたんですが…。シャケが頂点を取ったのが岳入学の約2年前で、それまでだいたい半年くらいの間モンブランが頂点で………深く考えないことにします。
しかし、かつてモンブランが頂点に立っていた九島の上下関係が連載第一話でショートケーキに例えられていたというのは皮肉なもんですねえ。スイーツ。


『スターダスト ジャンクション』森繁拓真
いまや『となりの関くん』が大ヒットの森繁先生も週チャンで『アイホシモドキ』を連載されていたチャンピオンファミリー。ついに”チャンピオン”復帰となりました。
宇宙船で一人観測と言う名の見張り番をするハツノ君。
長い時間を一人で過ごすため、様々な方法で退屈しのぎをする彼は、ある時未開封の雑誌の袋とじを発見し意気揚々とハサミを探し始めますが…その目の前に謎の宇宙人が!
袋とじに興味を示した宇宙人VS人類と宇宙人のファーストコンタクトで「袋とじ」という歴史を残すまいと奮闘するハツノの戦いが今始まる…!
物言わぬ宇宙人への行動へのハツノ君のツッコミで展開するところは思いっきり『関くん』系統のノリになってますね。面白いけれど女子がいないのが少々残念…!


『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話外伝』原作 車田正美・漫画 手代木史織
週チャン連載陣より完全移籍。ほとんど説明不要ですね。今回の主役は童虎さん。
中華娘の依林ちゃんが可愛くて泣いた…!膝に座られたい…!
元々連載されていた作品の移籍ではあるのですが、月刊のこの長さの方が伸び伸びしているようにも見えます。
その実力は周知のところですので、別チャンを支える作品のひとつとなってくれそうです。


『ハダカノタイヨウ』吉木まさかず
週チャンで柔道漫画『畳の上のミクロ』を連載されていた吉木まさかず先生の新作。
『ミクロ』は1巻のオビに℃-uteの矢島舞美ちゃんの推薦コメントが載ったというのに2巻が出ませんでした。ザッツ秋田書店。
さて今作は漫画家を目指す少年少女の漫画。
人に知られないようこっそり漫画を描いていた高校生・一ノ瀬太陽。勉強もできる優等生の彼は漫画家になりたいなどという堅実でない夢は誰にも言えない…と思っていたというのに、クラスの中でも浮いている漫画家志望の変わり者・姉崎流那と画材を購入している現場で鉢合わせとなってしまいます。
姉崎に言われるがままネームを読むことになり、その実力と漫画に対する意気込みの本気さに圧倒される太陽。
そして姉崎に半ば脅され、自分でも考えていなかったタイミングで漫画雑誌の賞を目指すことになった太陽。彼の運命やいかに。
姉崎さんのキャラクターがいわゆる「オタク」としても強烈な、こういう人いるわな~と思えるタイプと思いきや、漫画にかける情熱とその覚悟が恰好良くて惚れてしまいました。今のところ別チャンで一番男前なんじゃないかしら。
ところで『ハダカノタイヨウ』ってタイトルはやっぱりMOON CHILDの『ESCAPE』からと考えていいのでしょうかね?MOON CHILDファンとしては気になるところです!


『サクラサクラ』もりしげ
もりしげ先生がチャンピオン系列誌にご帰還!もりしげ先生ファンの私としては大歓喜です…!実は少年誌への連載は月刊少年チャンピオンの『花右京メイド隊』以来なのですね。
近未来、少子化が極限に達する時代が到来。その後10年程で再び子供たちが生まれ始めたにも関わらずその極限の年に生まれた子供たちは”最後の世代”と呼ばれ大事に育てられていました。
最後の世代の少年・花坂春は初めて通う学校で初めての同級生・姫城桜子と出逢います。
厳しい態度ながらもどこか抜けた美少女の桜子。そんな彼女にはある危険な思想が…。
極限の少子化により歪んだ常識が当たり前となった世界。姿の見えない「御老人」たちに監視される学校生活…。単なるラブコメというだけでなく、黒いものを感じますぞ…!
もう1人の新入生、敷島さんも謎多き雰囲気。あー、もりしげ節全開で大満足です。


『人の痛みを知らない子』道家大輔
創刊記念前後編読切。ヤンチャン版の『電車男』を描かれた作家さんなのですね。
マホーで自在に他人を殺せる「カミサマ」と呼ばれる少年とあらゆる武器を操る謎のガスマスク少女の残酷喧嘩。
「人の痛みを知らない子」ってタイトルはうまいなあ、と思います。簡単に人が死ぬ死ぬ。
個人的にはあんまり簡単に人が死にまくるのは苦手な路線なんですけど、タイトルで納得出来た部分は結構大きいwキャラデザの個性たっぷりなところは見ていて楽しいです。


『サイケデリック寿』西森茂政
週チャンでは『金縛っておくれよベイベー』や『ザ キザクラ ショウ』でおなじみ西森先生。
以前浦安増刊に『サイケデリック純子ちゃん』という読切が載っていたのですが、キャラデザ等引き継がれている部分もあるようですね。
ことぶきというサイケデリック女子高生が友人の秀美ちゃんにどえらい迷惑かける感じのギャグ漫画です。
以前よりキャラクターのふにふに感が増してかわゆいのに内容は結構お下劣だ!
それにしても西森先生が描く作品は一貫して女の子メインなのにヒドめのギャグですね。その姿勢にシビれます。
ちょっぴり百合成分も補給できて◎です。


『ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~』原作 宮崎克・作画 吉本浩二
このマンガがすごい!1位獲得からの秋田書店のはしゃぎっぷりは記憶に新しいですがw別チャンでの正式連載が開始。
一度週チャンに掲載されたエピソードの加筆修正といった感じでした。
単行本1冊分で凄く良い纏め方だったので、その後週チャンに掲載された分の消化不良感は否めなかったのですがさらに取材を重ね様々なエピソードを消化することでまだまだ面白い秘話が読めることを期待しています。
とりあえずハーシーズのチョコが食べたくなりました。チョコ!!チョコがないと描けない!!


『ねこまた先生の映画日記』沼田純
映画『グスコーブドリの伝記』のレポート漫画に僕らのNJ先生が挑戦!!
…目次には載ってない2ページ漫画ですがNJ先生の新作となったら触れずにはおられませんて。
これ、毎号載るのかなあ…載るといいなあ…。ねこまた先生可愛い。にゃちにゃちにゃちっていう拍手がもお。
ねこまた先生なのにポケットに「ヌ」って書いてあるからこれ多分ほとんどヌマタ先生ですよね。


『妖虫奇談』忌木一郎
新人まんが賞準入選作品。もうホラーしか描かないぞっていう主張がPNに出ているのが気持ちいいですね。
屋上から落ちて亡くなった親友・有理子の死から、悪夢に悩まされ続ける少女・亜美。
ある時、亜美の前に何故か有理子の死の真相を知る少年が現れ「蝶の鱗粉」というヒントを残して行き…。
タイトルの通り「虫」のお話…なんですが虫に襲われる亜美がすんごくエロい。この路線で妖艶な絵柄は武器になりますな。
内容は恐ろしい描写もありましたが目次の「頑張ってムシできない漫画を描いていきます!!」というコメントにほっこりしてしまった…次回作に期待してます。


『別冊 木曜日のフルット』石黒正数
週チャンの巻末に君臨する『フルット』が別冊にも進出です。2本立てで主役2人(フルットと鯨井先輩)のキャラクターがよくわかる内容となってました。
最後にフルットがあると「ああ~チャンピオン面白かったなあ~」とすがすがしい気持ちで雑誌を読み終われます(気がする)!


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と、いうわけで…結構がっつり書いてしまいました。ぶ厚かった…。
現在の週チャンよりも残虐描写なんかは容赦ない作品が多かったですね。
トータルだとスポーツ枠がもう1・2本あるくらいでもいいんじゃないかなという印象ですが。
といっても個人的にはじゅうぶん大満足です!面白かったー。
次号は『囚人リク外伝』が掲載ということで確実に週チャン読者を獲得しようという意気込みは感じ取れますね。
告知チラシにあった作家陣でまだまだ掲載されていない先生方がいたのでこれからますます誌面が濃厚になることを期待しております。
何にせよ、月の楽しみが増えて嬉しい!毎月全話いけるかはわかりませんが感想記事は毎月書いていければと思いますー。



manganou at 01:30コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加
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