嫁姑の拳Z

2012年08月19日


『嫁姑の拳Z』函岬誉/エレガンスイブ連載中
秋田書店の至宝こと(わたしが勝手に決めました)お茶の間嫁姑アクションコメディー『嫁姑の拳Z』2巻が発売になりました。無印からカウントすると通巻7巻目ですね!
今回は英国メイド風の上品な表紙になっていますが裏を見ると…うん!いつもの嫁姑の拳ですね。あとやっぱり爽ちゃんは可愛い。天使すぎる!ちなみに内容はいっさいメイドと関係ありません。

 

家庭内格闘というおもしろさが売りでもある『嫁姑の拳Z』ですが、今回は家庭の枠を飛び越えた回が多めでした。(もっとも風音さん、梨々依さんの強さは家庭どころか日本、いや地球を代表するレベルなのですが・・・)



というわけでついに風音さん(嫁のほう)、ついに?宇宙進出を果たします。
女手ひとつで息子さんを育てるためにさまざまなバイトをかけもちする有山さんの代わりに引き受けたバイトが宇宙での惑星調査だったという…成り行きだけを文字にしてもツッコミどころしかない!羽場家の嫁姑もすさまじいですが有山さんも何者なんだ…!
調査先の星ではエイリアンに囲まる大ピンチに直面。宇宙船のキャプテンは必死で逃げ出し気が付けば風音さんを置いてきてしまいますが、それらを撃退→宇宙船の壁をぶち壊してキャプテンよりも先に帰ってきている風音さんの姿がそこに!
もう書けば書く程何を言っているんだお前状態ですが本当にそういう漫画なんです!信じてください!
これがあくまで普通の婦人向け漫画誌であるエレガンスイブに連載されているという事実が一番凄い…わたしも店頭でエレガンスイブを販売したことは何度かありますが、大抵は40代前後の主婦と思しき方が購入するイメージです。主婦の皆様はこの作風についていけているのか!?



しかしトンデモ展開&バトルアクションだけが『嫁姑の拳Z』ではありません。
風音さんと梨々依さんの強さは腕っぷしだけに限ったことではなく、その精神の強さもかなりのもの。時にその強さがトラブルのもとになったりも(比較的しょっちゅう)するのですが、目の前で悩む人への応援も全力です。
ツッコミが下手で悩む女性芸人が凄まじい嫁姑の掛け合いに憧れて弟子入りするという回があるのですが(これまたあらすじだけで凄い…)自分を「中途半端なダメな人間」と言ってくじけそうになる彼女に梨々依さんからの強烈な檄が飛びます。
「中途半端なダメな人間って誰が決めたんだい?
 勝手に自分で決めて楽するんじゃないよ!!」
「途中であきらめたらできるものもできなくなっちまう…
 でもねえ不思議なもので最後まで諦めなかったら「諦めない」という強い思いが自分の中にない力を引き出してくれるんだよ」
「わかるかい?
 諦めちまったら自分の中の本当の力も出せないまま終わっちまうんだよ!
 そんなんで本当の自分がわかるって言えるのかい!?」
素晴らしい言葉です。わたしもはっとさせられました。やはり本当に強い人は心も強いんですね…。
ただ、どんなに感動的なエピソードが間に登場しても最終的にはぶち壊すのが『嫁姑の拳Z』でもあるのですが!
とりあえず上記の言葉で目を覚ました女性芸人が修業を乗り越えた後の場面がこちらです。
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うん、すごすぎ。この作品こそどんなツッコミ大臣でもツッコミきれないスケールだよ!!



毎度のことながらとにかく読んでくれ!としか言えない作品です。
あまり「○○知らなかったら損してる」とかいう言い方は大きなお世話で好きじゃないのですが、この漫画ばかりは知らないままだと損とすら思います。本当に。とりあえず見てみてからで遅くないと思うんだ!
この巻に収録されているプロモーション漫画は同じ秋田書店の婦人向け雑誌フォアミセスに掲載されたもののようですが、いっそチャンピオン系列誌に出張掲載してみたら面白いんじゃないかな?と思います。主婦層だけにアピールするには勿体ない漫画だもの…!
というわけで秋田書店様におかれましてはこの素晴らしい作品をこれからも大切にしていただきますよう心よりお願い申し上げます!


過去記事
漫画脳:衝撃のお茶の間バトル漫画がZになってさらにパワーアップ! 『嫁姑の拳Z』1巻(函岬誉)



manganou at 22:53コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加

2012年03月11日


『嫁姑の拳Z』函岬誉/エレガンスイブ連載中
あの!痛快嫁姑バトルコミックが『Z』となってさらにパワーアップしましたよ!
…「あの」と言われてもなにそれしらない、という方が多数とは思いますが…。いかんせん知名度だけが上がらない秋田書店の秘密兵器、それが『嫁姑の拳』です。一目見てさえもらえればその凄さが分かろうというものなのに!秘密兵器が秘密のまま終わってしまったら困る!
秋田書店様もそう思ったのでしょう、『花のズボラ飯』2巻に試し読みペーパーを折り込むなど異例のプッシュぶり。『Z』改題で新規読者を獲得しようという意気込みが伝わってきます。
わたくしも微力ながら、あらためてこの『嫁姑の拳』の魅力を記事にしてみようと思います。



『嫁姑の拳』とは…
羽場家は優しい夫・武さんとお嫁さんの風音さん、一人娘の幼稚園生・爽ちゃん、そしてお姑さんの梨々依さんの4人暮らし。
一見普通?なこの家庭。しかし実は風音さんはマーシャルアーツの達人、そして梨々依さんは合気道の師範で、日常生活の些細な衝突においても全力で拳を交える日々を送っているのでした…。



「嫁が起きてくるのが遅い」「穴が開いた靴下を繕わずに捨てた」などの理由で繰り広げられる無秩序バトル!崩壊する家具!
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こうして説明すると出オチのような設定ですが、丁寧且つ本格的なバトル描写の迫力は単に「嫁と姑が拳を交えている」という事実以上の面白みと見応えがあります。そして何よりも「こんな規格外の嫁姑バトル漫画が普通の主婦向け雑誌(エレガンスイブ)」に連載されているという事実が面白すぎるんですよ!!これが秋田書店というものなのか…!そのすさまじさ、業の深さの片鱗を味わった気がします。



嫁姑間だけではなくて、親としての問題やご近所のトラブルなど様々な題材が挙がり「出オチ」で終わらせない、飽きさせない工夫も感じられます。そうして描かれる問題自体は主婦向けファミリー漫画のソレとしてよくあるテーマのように感じられるのに、基本は「拳で解決」だからなあ。いわゆるナックルトーキング。交わらないはずの漫画のジャンルが混ざってしまったというか。



さらに、この嫁姑以外にも常識を超えたキャラクターが次々に登場するからこれまたすごいのです。
バレエの先生・玉山先生のビジュアルとか、ページめくった瞬間に噴きましたよずるい!!
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ちなみに「Z」1巻ではほかに普段山で暮らしている武さんの伯父・大汰さん(熊連れ)、元泥棒→SFXメイクアーティストを経て再び泥棒に戻った「土露暴太郎(どろぼうたろう)」などがゲスト登場します。土露暴太郎は丸いヒゲにほっかむりをして唐草風呂敷を背負った…なんというか、21世紀とは思えないビジュアルだったりして。
常軌を逸した人物が多いけど、ギャグというかコメディ漫画としての見せ方は古典的なところも多いです。画面にいる全員がズッコケたりとか。デタラメさとベタさが同居して、結論としてはとにかく「読者を全力で笑わせにかかっている」感がビンビン伝わってきます。笑いに真摯な作品って偉大。でも基本は少女~婦人向けマンガのキラキラした瞳に端正な顔立ちの絵柄だからこれまたアンバランスさが凄いんだよな…。奇跡としか思えない。



笑いの部分のみならず読んでいて気持ちが良いのは、嫁姑というか、女性同士の衝突にはどうしても嫌味やねたみでネチネチと攻撃したりと精神的に黒いものが生まれがちだと思うのですが『嫁姑の拳』の風音さんと梨々依さんは正面から本音と拳をぶつけあうので仲は悪くても後にわだかまりが残らないところ!見習いたくはないけどそういった姿勢だけは見習いたいです。真似はしたくても出来ませんが!!
しかし実はこの漫画で一番凄いのは武さんなんじゃないかと思う…。いつもこの環境でニコニコ平然としているし。あと爽ちゃんは天使。



というわけで2012年は「Z」の年になることでしょう!

Z繋がりでももクロとコラボしてくれないかな(無理)
ちなみにあまり知られていませんが、秋田書店のコミックスは「ソク読み」で試し読みもできます。是非!!
http://sokuyomi.jp/product/yomeshuuto_001/CO/1/





manganou at 20:15コメント(0)トラックバック(0)  このエントリーをはてなブックマークに追加
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