闇金ウシジマくんは、小学館のビッグコミックスピリッツで連載されている、その名の通り『闇金融』をテーマにした作品である。作者は真鍋昌平。

舞台となっているのは、相模原にあると推測される『カウカウファイナンス』という名の闇金融で、ここに訪れる人々の人間ドラマを主に描いている。

この作品を面白くしているのは主人公の丑嶋自身が、極悪な闇金の社長であるという点だ。そしてこの丑嶋、どんな人間にも情け容赦ない。
そのため、最終的に救われない終わり方をする客(カウカウ社内では奴隷くんと呼ばれている)が多く、数話ごとに区切られるストーリーもこの客を焦点に置いているため、とても暗い終わり方をする話が多いのが特徴。
(例えばブランド物を買うために借金した女が風俗に沈み、最終的に麻薬に溺れて廃人と化す話、若者向けイベントを開催しようと奮闘したギャル男が最終的に・・・になってしまう話など・・・最近では最終的に救われる話もいくつか見られる)

登場人物は、搾取する側では(逆に丑嶋により搾取される場合もあるが)闇金関係者や詐欺まがいの証券マン、ヤクザやヤンキーなど、現実世界では関わりたくない職業ばかり。
搾取される側は、パチンコ依存症の主婦や30代のフリーターなど、こうはなりたくないと思わせる人間だらけだ。

だが、この様な目も背けたくなるような世界の話だからこそ、読む側の好奇心を駆り立て、読み進めてしまう。
または『闇金ウシジマくん』は現実世界においての反面教師的な役割を果たすこともあるかもしれない。
(実際、私はこのマンガを読んでるとき、もっと時間を有効に使おうと思って思わず家を飛び出してしまったことがある(笑))

この漫画の魅力の一つとして、ストーリーが実にリアルに描かれているという点が挙げられる。
闇金に詳しい私の知人の話では、10年前までは『ウシジマくん』で語られているような手口、商法は実際に存在し、まかり通っていたらしいとのこと。もしかしたら現実にもこのような闇金業者はまだいるのかも知れない。

『闇金ウシジマくん』は、暗黒世界を描いた実に怖い作品であり、だからこそ興味深く、ハマルほど面白い。
書店でこの漫画に手を出すことがあっても、現実の闇金には手を出さないように!


闇金ウシジマくん
オススメ度:☆☆☆☆
こんな人にオススメ:裏の世界を覗きたい人、これから闇金に手を出そうと思ってる人(笑)