2009年04月28日

報道の公共性

 Comic1のトークショーで話したので、公表してしまいます。
『マンガ論争勃発2』では、事実誤認や間違いを避けるために取材した方々に原稿チェックをお願いしているのですが(財)日本ユニセフ協会に原稿をお送りしたところ「当方の考え方が必ずしも正確に伝わらず、誤った印象が流布される恐れがあると懸念される」という理由で、掲載を拒否されてしまいました。
 ユニセフ協会の原稿の元になったのは、昨年旧サイトに掲載している内容なのですが、既に一年余り前のことで記憶が曖昧ともいわれました。
 こちらとしては「ああ、そうですか」ともいかないので、反論がありましたらページを提供しますし、記憶が曖昧だというのなら録音データを、お送りする旨も伝えました。
 ところが、先方は「取材の趣旨とは直接関係がない日本ユニセフ協会やユニセフに関する情報をちりばめ、組織に対する一般的な信用を損ないかねないような印象を与える構成になっていると受け止めています」として、掲載拒否の構えを崩しませんでした。

 先方は「取材の趣旨とは直接関係がない日本ユニセフ協会やユニセフに関する情報をちりばめ」といいますが、ならばどこに問題があるか答えてくれればよいでしょう。個別の問題点もあるのならば、指摘するよう求めたのですが、答えてもらえなかったので、まったくわかりません。
 一点、こちらが「代用監獄」の問題点とリンクさせて書いたことに対して「取材テーマとはまったく関係ない」としているのですが、こちらはリンクした問題であると考えているわけですから「わかりました」と引っ込むわけにはいきません。
 
 さらに、「今後のご取材・お問い合わせ等につきましてもご協力いたしかねます」とのことです。意に添わない書かれ方をしているから、取材拒否というのは、社会的責任を負う財団法人のやることとは、思えません。
 というわけで、まったく修正をすることなく掲載させて頂きました。
 反論があるなら、いつでも受けるので是非、連絡して頂きたいものです。
 
 で、今回、意に添わない書かれ方をしたことに対して、なぜか「表現の自由を守れ」と唱えている人たちからも「こんなこと書きやがって」的な批判を頂いております。(まずは、お早いお買いあげありがとうございます)

 いうまでもなく『マンガ論争勃発2』は、報道の一環を担うものと考えて執筆しています。
 当然「これを書き記すことによって、どうなるか」と取材相手の社会的信用なども考えた上で慎重に執筆していったわけですが、一方で「これは公表する必然性がある」と考えた事柄については、批判的に書いてみたりもしていますし、秘密の暴露も行います。(このさじ加減を考えることが出来るか否かがプロと素人との違いです)

 もしも、人の顔色を窺いながら、誰もが喜ぶような内容ばかりを散りばめたのならば、それは単なる広報誌です。仮にも「表現の自由を守れ」と唱えるのならば、その程度は初歩として理解して頂きたいものです。

 それにしても、もっともわからないのは「こんなこと書きやがって」と電話がかかって来るなり、事務所まで押しかけてくるわけではなく、
「〜という話らしいですよ」と、第三者が親切に伝えてきてくれているだけであるということです。
 これには「表現規制反対運動という俺たちのパラダイスを批判しやがって、許さん!」というだけではないのかとの印象を持っています。

 とりあえず、不満のある方もない方も、ぜひ5月19日(火)、発売記念イベントにお越し下さい。

(昼間たかし)
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