2005年06月09日

泣かせてしまった。。。看護師2人と医師1人

泣かせてしまいました。。。
 
1日8時間の勤務で 看護師2人と医師1人。
 
ただ、直感から ある言葉を投げかけた、それだけで。
ただ、意識のベクトルを向けて隣に座った、それだけで。。。
 
まるで堰をきったかのごとく、大粒の涙がこぼれるのを見ました。
 
何が彼女達に起こったのでしょう?
彼女達は私のどんな声かけに反応したのでしょう?
 
 
私はこの3人と向き合ったとき、素晴らしい贈り物をもらいました。
 
どんなにいい成績を収ることよりも、相手に勝つことよりも、給料が上がることよりも、
どんなことにも代えられない、素晴らしいものをもらったのです。。。
 
この感覚を残したくて今日は予定を変更し、
この日何があったのか、お伝えしようと思います。
 
 
では、続きをどうぞ。。。
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泣かせてしまった看護師2人と医師1人。
今日は看護師2人との間にあったことをお話します。

まず朝9:15の出来事
<看護師Bさんのケース>

その日のリーダー業務は、私とBさんでした。
午前中に投与する点滴準備を2人で行っていましたが、何かBさんの表情が冴えません。
いつもは快活で茶目っ気たっぷりのBさんなのに、笑っていてもその周囲の空気は何かが違うように感じられました。

私 : Bさん、何かあった? 何かいつもと違うように思うのは気のせい?

B : えっ?
      点滴ボトルにミキシングする手を止め、一瞬凝視。
      点滴ボトルに向きなおすその目から、溢れてくるものが。。。

私 : どうしたの?

B : すみません。大丈夫です。大丈夫です。すみません。
      と言いながら、どんどん涙が溢れてくる。

私 : ・・・・・

B : すみません。こんなんじゃ、だめですね。すみません。

私 : 全然ダメなんかじゃないよ。
    ただ、すみませんって、何を思って「すみません」なの?

B : あのですね、Cさんの状態が悪くなったのが、私のせいじゃないか
    と思って、もし私のせいだったら、もう、・・・・

  ※注1 患者様のCさんは、筋萎縮性脊索硬化症という難病の終末期で、
   一昨日看護師Bさんが受け持った翌日に呼吸状態の悪化を認めていました。

私 : Cさんの変化は予想される範囲内だと私達は思ってるけど。。。
    でもBさんは「そうじゃない」って、なんか自分を責めてるのかな?

B : はい。。。だって、だってね、
    私が受け持った後から状態が悪くなってるし、私は資格を持った看護師だし、
    見るべきことを見落としてたんじゃないかとか、もっと考えることがあった
    んじゃないかって。。。

    Cさんが悪くなって行く人だとは知ってるけど、私にできることがあった
    んじゃないかって、そう思って。
    Cさんに悪いような気がして。。。

私 : そう。。。
    今、「Cさんに悪いような気がして」って言ってみて、どう?

B : (泣きじゃくりながら)
    怖い。怖いですね。 
    だって、人の命がかかってるんですよ、この私に。。。

私 : うん。。。そうね、怖いね。怖いよね。
    ・・・・・
    ただね、なんか今、Bさんに伝えたいことがあるんだけど、いい?

B : はい?
      流れる涙を手で拭いながら、私のほうを見る。

私 : なんかね、Bさんに気づいて欲しいって感じかな?
    Bさんが自分の仕事を怖いって思うくらい真剣に、人の命を
    大切に思ってるんだってことを。

    その真剣な想いが私には伝わってきて、大事なのに見落としそうに
    なってたものを、思い出させてくれたってことを。

    だから私がBさんに言いたいのは、「ありがとう」って感じだな。

B : (涙を拭い続けながら)ありがとうございます。。。
    ちょ、ちょ、ちょっと、ちょっと休憩室に、行ってきます。

その後休憩室で自分と向き合ったのでしょう。
Bさん真っ赤な目をしながらも、いつもに近い笑顔と声の張りで業務に戻りました。


<看護師Dさんのケース>

担当した患者様について、午前中の状態報告をしに来ました。
その最後におまけのように、Dさんは言いました。

D : あのぉ、こんなこと報告することかどうかわからないんですけど。。。

私 : うん、いいよ。どんなこと?

D : はぁ。患者のEさん(透析のため前腕に内シャントを作っています)
    さっきちょっと歩いているときにふらついてたんです。

    その場に助手さんもいて「大丈夫ですか?」って聞いたら、

    「お前なんかに大丈夫かどうか言うても仕方ないやろ!! 大丈夫や。
    また、婦長にでもチクルつもりか?! 前にもチクッテるやろ。」って
    おっしゃって。。。
 
    一応、シャントの音は聞かせてもらえたんですけど。。。
    大丈夫ですかね?

私 : うん。シャント音がよく聞こえてて出血もなければ大丈夫だと思うけど、
    Dさんの気持ちは大丈夫なの?

D : ・・・・・ 突然大粒の涙が零れ落ちてくる。

D : すみません。
      休憩室に入って行く。

私 : 様子を見ていた師長に状況を伝え、Dさんは今までも患者Eさんの
    好意的でない態度に思うところがあったのを、こらえてきてたんじゃ
    ないかと、ふとそう思って聞いたことを伝えた。

    Dさんが休憩室から出てきた。

D : すみませんでした。

私 : そんな、すまなくなんてないよ。
    今まで、我慢してきたことがあったんでしょう?

D : いや、それは、私もタイミングが悪かったりして(再度涙ぐむ)、
    すぐに対応しなくてEさんをイラつかせたりしましたし、私も悪い
    ところあるんです。

    それにEさんからすれば入院も思ったより長くなってるし、イライラ
    すると思うんですよ。

    そんな時に間の悪いことされたら、余計イラつくと思うんです。
    面会とかもそんな、あるわけじゃないし、辛いと思うんですよ。

師長: Dさん、えらいね〜。
    そんな時でも患者さんのことを第1に考えてるって、すごいことよ。

D : いえ、そんな。。。

私 : うん、私もそう思う。
    Dさんにも、自分の強さに気づいて欲しいと思うよ。

D : ・・・・ありがとうございます。
    まぁ、私のことはいいんです。Eさんどうしましょう?

  この後、師長と私とDさんとでミニ・ケアカンファレンスになりました。


ここまで読んでくださったみなさん、何を感じました?
自分だったら、どうしてたと思いましたか?


おそらく。。。
コーチングに出会う前の私だったら、
起きてる現象や結果に意識が行き
それを解決しようと躍起になってたと思うのです。

或いはその看護師達を
「ふがいない子ね。」とか、「要領よくやっとけばいいのに。」と
思っていたかもしれません。


「今この瞬間」に、
「私の目の前にいるそのスタッフが」
 何を感じているのか、何を秘めているのかなんて、
            知ろうとしなかったかもしれません。

でも起きてる現象に囚われず、
目の前にいる人へ純粋に好奇心を向けたなら、
本当にその人が持ってる強さや、真剣さや、優しさや、愛情や。。。

何か人間のもつ素晴らしい本質に気づかないではいられない!!

そう感じたのです。

これは共に働く仲間がくれた素晴らしい贈り物だと思います。

またそれを感じ、
感じたことを伝えられる自分がいると認めたとき、
心の底から自分を誇らしいと思えました。

それは賞をとった時よりも、
相手に勝ったときよりも、
試験で高得点や高い順位をとった時よりも、
過去のどんなときよりも、誇らしく思えた体験でした。


コーチングって、
ただスキルを使って相手に変化を起こすことではなく、
使う方のあり方も大きくシフトさせる、そんな魔法のようなものかな?



さて、ここまで読んでくださったみなさん、ありがとうございます。

今、あなたの中には何が浮かんできてますか?



またお会いしたいですね。



最後に。。。“いやぁ、コーチングって、いいものですねぇ。。。”




manotti1127 at 19:10│Comments(14)TrackBack(1) ナースとのコミュ 

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1. あ〜もうすぐ♪ソースセミナー〜ニューロロジカルレベルの風♪  [ ライフワークコーチやっさんの今日も楽園♪ ]   2005年06月10日 02:45
みなさん♪こんばんは〜やっさんです(*^_^*) いよいよソースの体験セミナー&説明会まであと2日とせまって来ました♪ トレーナーの人達は準備に余念がありません。 (↑こんな感じで準備をしてるはず・・・だよね♪(*^_^*)) 私はといえば・・・コーチングセッシ

この記事へのコメント

1. Posted by てつや   2005年06月10日 00:10
しみじみ、読んでいました。
なんか、すごいよね〜。(うんうん)
一言でプロセスに持っていく、まのっち、おそるべし。。。
周りのみんなの感性と直感が豊かになっていきそうです。

では、今日の一質問
 その質問が出てきたときの、体の感覚はどんな感じだったの?

ではでは、おやすみなさーい
2. Posted by rise(リセ)   2005年06月10日 01:21
まのっちさん はじめまして。 野口さんのブログからおじゃましました。今夜書かれるという記事を楽しみにやってきたら…感動していっぱい泣きました。人間っていいな、としみじみしました。
また来させてもらいます。いいお話有難うございました。
3. Posted by やっさん   2005年06月10日 02:54
まのっち

いいね♪

コーチングの神様も喜んでるよ

うん

うん

(*^_^*)
4. Posted by まのっち   2005年06月10日 06:39
てつやへ

う〜ん。。。
本当ね。自分の在り方が変わると周りも変わったように見えてくるかもね。
あと、身体の感覚ね?
何かね、半透明の黄色味を帯びた桃色空気が包んでくれてたって感じです。 これ、意識してみるね。
今日もありがとう。 
また「今日の一言」お願いしますね。


riseさんへ

ありがとうございます。嬉しいです。
何に「ありがとう」かと言うと、riseさんが第1号なのです!!
身内以外の方で、私にフィードバックをくださったのは。。。
本当に嬉しくて嬉しくて。。。
ブログ内容に心を寄せてくださったとの事、きっとriseさんは自分の人生に真剣に向き合っておられる方だと推察いたしました。
お互いブログを通じて励ましあえるといいですね。
これからもお付き合いくださいね。
本当にありがとうございます。





5. Posted by まのっち   2005年06月10日 06:41
やっさんへ

訪問とコメントをありがとう。
いつも夜中の書き込みのようですが、御身体は大丈夫ですか?
うーん、やっさんには愚問だったかな?
6. Posted by ふーチャン   2005年06月10日 10:38
まのっち、
読み終えて今、私も「ありがとう」って暖かい気持ちに包まれています。看護師さんたちの患者さんに真剣に向き合う姿、それからまのっちがその看護師さんたちと暖かく向き合う姿に触れられて「ありがとう」です。
7. Posted by まのっち   2005年06月10日 19:46
ふーちゃんへ

ありがとう。
なんか、「ありがとう」って言葉、いいよね。
その良さをふーちゃんのコメントで感じさせてもらいました。
夜勤の時は投稿が抜けるかもしれないけど、毎日の結果をしたためていきますね。
応援ありがとう。
8. Posted by rise   2005年06月10日 20:28
 まのっちさん お返事ありがとうございました。嬉しいです。私、もっとお礼言いたい事あったんです。傾聴の記事も今すごく知りたい事だったので、光を見た思いがしました。ありがとうございます。他にももっとあるんですけどまた少しずつ…。
 私は今妊婦で貧血の為、今日は注射をして頂きました。看護師さんが常に命と向き合っておられるのを今までもずっと感じていました。今日は心の中で「いつも有難うございます」と何度も何度も言ってみました。身体も心も温かくなったような気がしました。
 これからも よろしくお願いします。
 
  
9. Posted by まのっち   2005年06月10日 23:43
riseさんへ

あらぁ、riseさんは妊婦さんでしたか。
riseさんのお腹の中で、お母さんの心からの喜びや 優しい想いをいっぱい感じて、その子はどう思ってるんでしょうね?
「胎児は見ている」んですものね。
お子さんともども、よろしくお願いしますね。
10. Posted by あゆりん   2005年06月11日 21:43
まのっちさん、はじめまして!

野口さんのブログにトラックバックを張らせていただいた仲間として飛んできました☆

まのっちさんのような先輩をもつ後輩や周りの方は
心強いでしょうねー。

とってもあったかい、練炭のアンカを抱えてるような気分になりました。
(季節的には合いませんが。)

旅先の風景や食事を楽しむのも、
目の前の人を見て感じるのも、
同じなのかもしれませんね。

今この瞬間に感じたことが全て、でいいのかも。
11. Posted by 幸せ成功コーチングのブログ・野口   2005年06月11日 22:18
スキルやテクニックじゃなくって、自分のあり方が言葉になって、相手に伝わりますよね。
まのっちさん自身のあり方が、BさんとDさんに伝わったんですね、感動しました。
12. Posted by まのっち   2005年06月12日 21:13
あゆりんさんへ

訪問ありがとうございます。嬉しいです。
練炭のアンカですか・・・!?
私はこれで低温やけどをしたことがあります(笑)!!
皮膚感覚を通して、ジワッと熱いものを人に届ける。そんなものをイメージしてくださって光栄な気分です。
ありがとうございました。


野口さんへ

「私の在りかた」。。。
「在りかたのシフトが自分と周りに及ぼすもの」が、私のブログの主題だと思います。
そのことを認識させていただき、ありがとうございます。
在りかただけでなく、スキルやテクニックも必要。
両方切磋琢磨していきたい私です。
ありがとうございました。
13. Posted by ぽん   2005年07月12日 14:25
はじめまして。私は看護師7年目のものです。後輩とコニュミケーションスキルについて勉強する機会を設けていて、「コーチング」について何か使えるものないかな…なんて感じでここにたどり着きました。で、まのっちさんのブログを読んで「はぁっ!」っとさせられました。自分がいままで患者さんや家族と真っ向から向き合ってなかったな…と情けなくなりました。患者さんの側に立って、安全安楽を第一に!と思ってやってきたつもりでしたが、ホントにつもりで、自分のしていた声掛けは自分本位でしかなかったと思いました。恥ずかしい反面、これではいけない…うちの病棟もヤバイ…変えていかないとと思いました。これからもちょくちょく拝見させていただきます!ありがとうございました。
14. Posted by まのっち   2005年07月12日 18:36
ぽんさんへ

こちらこそはじめまして。
お越しいただいただいてありがとうございます。
またこの記事からぽんさんにとって、看護に携わる者のあり方についての大切な何かを感じ取っていただいたとのコメント、本当に嬉しかったです♪
「このブログに、ある役割を与えてくださった。」そう感じました。ありがとうございました。
お互い励ましあって行きたいですね。
是非またコメントをお願いします。
「百匹の猿」の一匹一匹の私たちで、よりよい看護の世界を創っていきましょうね。

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