2008年12月20日
オレンジ色と、世界と、本。
人は、こんな私を、どのように思うのかなぁ。。
チラッと、そんなことも考えたけれど、近鉄百貨店の書店で涙が出てくるのを止めもせず、立ち読みしながら泣いていました。
今日の午後は、一切、なんの予定もない時間でした。
実家に行くのも、今日の午後からはナシ。
普段あまりにも手をつけられなくて、ひどいことになっているお部屋を掃除し、布団を干し、洗濯し・・・
賞味期限が2年前の「白い恋人たち」が出てきたりして、情けないような、面白いような、そんな時間を過ごし。。
数ヶ月前は後ろ足も立たなかったみかんが、幾らかしっかりと歩けるようになっているので、「これなら、少々の段差はあっても大丈夫かな?」と思い、みかん用のベッドを求めにデパートへ行ったのです。
すると・・・
デパートを出るとそこには、やわらかな陽の差す世界がありました。少しオレンジがかったそれは、とても優しくて、あたたかくて、
それを感じ取っている肌が「大丈夫。まだね、大丈夫なのよ。」と話しかけてくるのも嬉しくて、ちょっと涙ぐんでしまいました。
ペットショップでは、目が見えないみかんでも大丈夫なように、囲いのない、少し大き目のクッションを購入しました。 それには“チン”すると5時間くらいヌクヌクでいられるという保温剤を入れるポケットまでついていて、寒がりなみかんには持ってこい!!です。
← 購入したベッドで眠るみかんの背中
「いい買い物をしたな♪」と、いい気になった私は、その後デパート内を巡ります。
今までは時間に追われて、目的のお店しか行かなかったので、存在に気づかなかったテナントの多さにビックリ!
中でも私の目をひいたのは、1軒のアクセサリーショップ。
私も所属している、活動が活発化してきたあるチームでは、7人のメンバーが各々の色を持っています。 虹に象徴されるその色の中で、私は橙色を担当。(って、「担当」って言うのかな?)
赤、橙、黄、緑、青、藍(の代わりに桃)、紫。
メンバーの1人1人を思いながら石を見る時間があることの豊かさを感じるうちに、さっきペットショップに行く前に感じたぬくもりは、まさにオレンジ色だったことを思い出しました。
そうなりゃ、もう、そこは女の子。
石を選び、配置をあれこれ変えてみたりして、私の「今」をオリジナルのブレスレットにしちゃいました
大好きなアンバーも、パールも、クォーツも、1つの輪(和)になっています。
あ〜、 ほんに、しあわせ
さて。
石と配置を考えたら、あとは店員さんにお任せです。
ブレスレットが出来上がるまでの時間、またプラプラと歩きました。すると今度は、黄色い本が目に入りました。
それはどうやら、人気作家の短編を幾つか載せてあるミステリー本のようです。
私はこう見えても大のミステリー好きでして、特に、登場人物の人柄が優しい赤川次郎さんの本などは、殆ど全部持っていたりなんかします。
そんなもんですから、「この本には、どんな作家さんが出てるのかな?」と、1冊手にしようとしたとき・・・
手に持っていてみかんのベッドが邪魔をして、平積みの本が1冊落ちてしまいました。
その本はまるで「こちらでしょ?!」と言ってるようです。
なので黄色いミステリー本に、
「ありがとう。あなたは、これに気づかせるために私の目に入ってくれたのね♪」とお礼を言って、落ちた本を手に取り、ページをめくり始めました。
そこで、冒頭のような状態になってしまったわけです。
その本の何が、私をそうさせたのか・・・
まだ言葉になりません。
が、よかったらあなたもこの本を、その手にとってみてくださいませ。
池田香代子+マガジンハウス編
「世界がもし100人の村だったら 完結編」 です。
帰宅後、その本を眺め、
仲間がダンマパダ読書会をしている時間、夕食には東京の会場と同じように、お握りを用意し、卵焼きとほうれん草のおひたしと、お吸い物を用意して、「ブッダの真理のことば・感興のことば」の第23章を読みました。
「豊かでいるって、どういうことなのかなぁ・・・」と、あらためて考えようとした半日でした