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大河ドラマ『真田丸』。いよいよ始まりましたね〜。ご覧になられたでしょうか?

今日の放送は、真田家が仕えていた武田家の落日がメインの回。武田勝頼の晩年が悲しく描かれていました。
主役である真田家ももちろん武田家の命運の影響を受けるわけなのですが、今日はドラマの第1回。真田家にとっては、一つの運命の転機でもあり、まさしくサブタイトル通りの「船出」の回でした。

さて、第1回ということで、まんべんなく真田家の面々が登場していましたが、それぞれ特徴が出ていた気がします。そこで、史実の人物評や行動からわかる性格と照らしあわせてみました。


■策士昌幸、真面目信幸、温和な信繁

・真田昌幸(演:草刈正雄さん)
 
昌幸の史実の人物評として、武田信玄には「我が両目の如し」、豊臣秀吉には「表裏比興の者」と称されたと残っています。
特に「表裏比興」の評については、ドラマ中でも、
家族の前:「わしとがいる限り、武田は滅びぬー!」「新府城にいれば安心じゃー!」
と言っていながら、
息子たちにだけ:「武田は滅びる」「わしはこの城を捨てるぞ」
と言うなど、合理的かついい意味で非情というか、策士の雰囲気をかもしだしていました。

個人的には、思ったよりワイルドな印象を持ちましたが、「機転が回る一族の長」という感じも出ていてよかったです。これから上田合戦なども描かれていくでしょうから、その時の深謀ぶりも描かれるといいですねえ。


・真田信幸(演:大泉洋さん)
 
のちの関ヶ原の戦い直前には、真田の家を守るため、徳川家に加勢した信幸。戦後、豊臣方についた父弟の死罪の危機においては、必死の助命嘆願を展開し、「父を斬るならまず私をお斬りください」とまで言って助けました。
また、関ヶ原後は父・昌幸の名の一字である「幸」の字を「之」に改めたり、父が亡くなった際も、父を嫌う徳川家に憚って許可を得てから葬儀を執り行うなど、ざっくり言うと"真面目"かつ"慎重"な性格でした。

今日のドラマでは、信繁と将棋崩しをするシーンで、「定石を踏む質」とセリフが出ていましたし、行動でも表現されていましたね。


・真田信繁(演:堺雅人さん)

信繁はドラマ中ではけっこう愉快な人柄に描かれていた気がします。史実では、大坂の陣での活躍ぶりが有名なので、猛将・無骨なイメージもあるのですが、実は兄・信幸が語った信繁の意外な人柄が伝わっているんです。それによると、
「物ごと柔和忍辱にして強からず、言動少々にして怒り、腹立つことなかりし」
―『真武内伝』
つまり、柔和な人柄で、言葉少なく、あまり怒ることもなかったというわけで、また、
「性質屈僻ならず、常に人に交はるに笑語多く和せり」
―『おきな草』
というような評もあり、けっこう冗談などもいう人だったみたいです。

ドラマでも、今日の放送ではまだ若いころのシーンということもあるのかもしれませんが、そういった普段の温和さが出ていたのではないでしょうか。これから合戦シーンなどが描かれると、軍略家としての顔が見られるかもしれませんね


その他の人々

その他の面々も、信繁のお母さん・薫(演:高畑淳子さん)は公家出身っぽく、着物やら扇子やら道具を気にしたり、武家の慣習が飲み込めてない風だったりと特徴が出ていました。

また、信繁の姉の松(演:木村佳乃さん)も、信繁との会話シーンで軽口を交わす描写がありましたが、史実でも信繁と親しかったようで、大坂夏の陣直前にも、信繁から姉宛ての手紙が送られているなど、後々になっても親交深い姉弟だったようです。


…とまあ、今回は第1話だったので、やっぱり登場人物の人物像が印象に残りました(ストーリーとして、武田勝頼の悲壮感はもちろん印象的でしたけど)。次週はさらに真田一族が戦国の荒波に突入していくようです。

次週もお楽しみです。


…余談ですが、信繁の姉・松の旦那である小山田茂誠は、信繁と同い年みたいですね。信繁の生年に2通りの説があるにはありますが、そのうちの一つである永禄10年(1567)生まれのようです。

あと、もう一つ余談。
ドラマの最初のほうで、やはり小山田茂誠が「なんでおぬしら兄弟は、兄が"源三郎"で、弟が"源次郎"なのだ?」という疑問を投げかけていました。セリフで入ってくるとは意外でしたが、「大した意味はない」的なまとめでした(笑)。現代人の感覚だと、この逆転現象は紛らわしい(普通"次郎"が兄、"三郎"が弟!?)ので、ドラマの中で直接フォローしたんですかね。
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【参考書籍】
真田幸村のすべて
真田三代―戦乱を“生き抜いた”不世出の一族 (新・歴史群像シリーズ 10)

【大河ドラマムック本】
真田丸 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)