nihontou

家康といい、昌幸といい、本能寺の変は想定外。いかに後世「たぬき親父」だの「表裏比興」だのと呼ばれようとも、急に信長が死んだとなればそりゃ決断しかねますよね。そんな様子が描かれた気がします。『真田丸』第5話。昌幸は最終的には「面白うなってきた」って言ってましたけどね^^;

伊賀越えのすごい道中もある意味リアルでよかったです。
家康「半蔵、ここはどうする?」
半蔵「押し通りましょう」
押し通ってばっかか!最後ドリフ状態だったのは三谷脚本ならではの演出かと(笑)。

さて、今回は真田家臣に注目してみました。
ドラマでは真田家の家臣はメインどころとしては4人出てきています。ご紹介しましょう。

まず1人目。いつも信繁の側にいる「三十郎」こと矢沢頼幸(演:迫田孝也さん)。たまーに登場している昌幸の叔父・矢沢頼綱のせがれです。もうこの「昌幸の叔父の息子」という出自からも真田家にとって重要な家柄の家臣なのがわかりますね。

2人目はご存知小山田茂誠(演:高木渉さん)です。信繁の姉・まつさんの旦那さんですね。いまはまだ真田家に正式には戻れていませんが、昌幸にナイショで下人に扮して安土に来ています。今は不遇の時ですが、真田一族の人を妻に迎えているので、少なくとも元々重臣だったはずです。

3人目は高梨内記(演:中原丈雄さん)。きり(演:長澤まさみさん)の父で、昌幸に長く仕えており、いまや真田家の重臣ですね。

そして4人目が堀田作兵衛(演:藤本隆宏さん)です。信繁に思いを寄せる梅(演:黒木華さん)の兄で、以前の放送回では、室賀の郷の者が畑を荒らすというので、真田郷を守るために戦いに行きました。

個性豊かに描かれているこの4人、真田家に仕える武士であることには変わりないのですが、劇中で内記のとっつぁんが堀田兄妹と仲良くしている娘・きりに「堀田家とうちでは家格が違うのだぞ」と苦言を呈する場面がありましたよね。
 
さて、それでは、この二人の「家格の違い」とはいったいどんなもんなのでしょうか。


■堀田家は地侍、高梨家は武家

というわけで、手持ちの真田に関する本をいろいろ見てみました。
…が…、「高梨内記」の名はよくみるのですが、作兵衛はほとんど紹介されていない…。唯一手持ちの本で作兵衛の紹介があったのは『新歴史群像シリーズ10 真田三代』の「真田三代人物事典」のページだけ…。作兵衛は信繁に従って、この先大坂の陣にも参加することになりますが、その辺のことくらいしか書いていませんでした。。。

そこで、手がかりとして注目したのが、これまた内記のセリフの中にある「地侍」という言葉。そう、堀田作兵衛は地侍であり、高梨家は武家なのです。だから家格が違うってわけ。

なるほど…わからん!
…あ、いや、わかったようでわかってないって感じです…。身分が違いそうな空気感はかもしだしていますが、地侍というのはいったいどういった人なのか。


■"地侍"の身分とは

劇中では、先述のとおり、作兵衛が真田郷の山を荒らしに来るのを成敗するエピソードが入っていましたね。この他、普段は農業などにも従事している風でしたし、どうやら、どちらかといえば農民に近いのが地侍のようです。ちょっと『角川日本史辞典』でも「地侍」をひいてみましょう。

地侍 じざむらい
 
中世後期の村落で、百姓身分ではあるが、侍衆として一般の百姓とは区別されていた階層。守護の被官となり、軍勢催促される場合もあった。南北朝以降台頭した有力農民層を主とし、戦国期には少領主として郷村を実質支配。戦国大名は彼らを編成することにより権力基盤の拡大をはかった。
 
『角川日本史辞典』(角川書店刊)より

ふうむ、なるほど。『真田丸』は言うまでもなく戦国時代の話ですから、地侍である作兵衛は、ある一つの村落の代表=すなわち小領主的立ち位置だったわけですね。
また、身分で言うと百姓身分。戦国時代は現代と違って身分の上下が色濃くあった時代ですから、百姓身分の堀田家は、武家身分の高梨家とは「家格」に違いがあるということです。内記が仕える真田家、さらに真田が仕えていた武田家も含めてまとめると

武田家(戦国大名)→真田家(国人領主)→高梨家(武家)→堀田家(百姓)

といったところだったみたいですね。



まあ家格が違うとかなんとかいっても、信繁は作兵衛の妹・梅を側室に迎えることになりますし、きりも側室になります。上の立場にある人間が気にしなければ、家格の違いはさほど問題ではないのかもしれませんね(信繁が珍しいケースなのかもですが)。

さて、すっかり記事を書くのが遅れてしまったので、次回放送はもうすぐ。次回は北条家との駆け引きも描かれるようです。次回もお楽しみです。

【参考書籍】
真田三代 (新・歴史群像シリーズ 10)
角川日本史辞典

 
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