開店します

とうとうオープンの前日を迎えてしまいました。
予告どおり、このブログは閉鎖します。一応、福祉施設がカフェを開いた記録として、アドレスは残しておきますが。

ご覧下さったみなさま、叱咤激励を下さったみなさま、アドバイスを下さったみなさま、ありがとうございました。
みなさまから元気をいただいたおかげで、オープンを迎えることができます。

更新が途切れたり、写真が無かったり、紆余曲折のブログでしたが、大いに勉強させていただきました。
ああしたかったなぁ、こうしたかったなぁ…などと思い返せばキリがありませんが、それらのフラストレーションはオープン後の“推進力”とする所存です。

明日以降は、新ブログ「CUMINの日々」でお目にかかりましょう。

最後の言葉は、ずっと前から決めていました。
「いらっしゃいませ！」

（スタッフ一同）

オープンさせたい！

４月９日のオープンは目前に迫っています。

私をはじめスタッフ全員、厨房調理も配膳連携も、まだまだ不慣れ。不安要因はたくさんあります。
お客さんに迷惑を掛けないよう、店で快適にすごしてもらうよう、みんなで「とにかく笑顔と誠意だぜっ」と言い合っています。

ですが、不安よりも私たちは、大きな期待と希望を抱いています。

周囲に「カフェをつくります」と宣言したのが昨年７月ごろ。
以来、ネット上の書き込みなどを通して、たくさんのアドバイスや激励をいただきました。ネットの特性上、熱心なご意見をいただいたものの、お会いしたことのない方も大勢いらっしゃいます。
その人たちと、お店でお目にかかれる日がくる…そのことが、何よりも楽しみです。嬉しくてワクワクで眠れません。

早くオープンさせたいっス！
（スタッフ天竺堂）

プレ・オープンについて

４月９日オープンの「クミン」。
営業は午前11時〜午後５時（オーダーストップ４時半）と決まりました。

まだまだスタッフ一同訓練が足りず、「このままでは円滑なサービスができないどころか、お客さんに不快な思いをさせてしまうことにもなりかねない」と心配に。
そこで、５月までの１カ月間を「プレ・オープン」として、少なめのメニュー構成でスタートすることにしました。

料理のアイデアはどんどん出てきます。メニュー会議を開けば「この味はイケるかも」「あの料理なら喜んでもらえるぞ」…と盛り上がるばかり。
ですが、施設の職員や利用者にお客さん役になってもらって“実戦訓練”を行ったところ、調理や配膳がスムーズにいきません。
思うのと実践するのでは大違い。そのことを思い知らされました。

まずは快適な店をつくること。
それから徐々にメニューを増やしていく予定です。
（スタッフ天竺堂）

厨房のレイアウトを変更

料理の試作や試食を繰り返す毎日です。
その合間に、カフェで使う備品の買い出しなどに奔走しています。

実際に料理を作ってみて、厨房の“改善点”が見えてきました。
「クミン」の厨房は本来、「福祉施設の給食室」というコンセプトで整備されたもの。ですから、４〜５人が分業して立ち働けるように設計されています。

ところがカフェとして使う場合は、少々空間に無駄が生じます。スタッフ２〜３人で働くので、その分、余計に何歩も動かねばならないのです。
わずか数歩でも、１日の合計歩数で考えると、時間と体力のロスが重なってしまいます。

そこで、食器棚や冷蔵庫などの位置を動かし、スタッフが動く“動線”を少しでも短くすることにしました。
施設の若い男性職員たちに手伝ってもらい、重い機器を「そーれっ！」と動かします。
…ああ、腰が痛い(^ ^;)
（スタッフ天竺堂）

オペレーション猛特訓

私たちはカフェ経営の素人ばかりなので、どのようにお客さんを迎え、料理などを提供すれば良いのか、詳しくは知りません。

こちらがお客としてサービスされた経験はあるので、店員の動きはだいたい分かります。それに、気安いカフェですから「我が家へのお客さん」みたいなフレンドリーな感覚で接待をしても良いのでしょう。実際、そのような店は少なくありませんし。

ですが「クミン」は、知的障害者を支援する「まんさく園」の一部門であり、彼らの就労訓練の場としての機能も持っています。
一般就労を目指す人々に接客などを身に付けてもらうには、スタッフ側がサービスの基本をキチンと把握しておかねばなりません。

…という訳で昨日、UCCでサービス指導をなさっている方を講師に招き、丸１日かけて講習会を開きました。教室は「クミン」です。

接客マナーの心構えの講義から始まり、挨拶の発生練習、おじぎの仕方、客役と店員役に分かれての配膳ロールプレイングなどなど…６時間にも及ぶ密度の濃い内容でした。みんなヘトヘトになりましたが、「勉強になったね」と満足げな表情。
憶えねばならないことは膨大で、すぐにスマートな接客ができる訳ではありません。それでも、後で必ず役に立つ“財産”になったと思いました。

根気強くご教示下さった先生に、厚く御礼申し上げます。
（スタッフ寧音）

４月９日オープン！

オープン日が決まりました。４月９日（月）です。

新年度の「まんさく園」は４月２日からスタートしますが、カフェの方は厨房の扱いや接客、スタッフ間の連携などに訓練を重ねたいので、翌週の月曜日から始めることにしました。
オープンまでの間は、園の利用者とスタッフへの“給食”として飲食物を提供、リハーサルを行います。

オープン日は２週間前から決めていたのですが、保健所の許可が下りるまでは公表を避けていました。
厨房設備はベテランの業者さんが手掛けられたので一発オッケーだったものの、井戸水を使用しているため、水質検査に時間がかかったのです。許可証をいただくまでは、「大丈夫に決まってる」「でも、もしもダメだったら…」などと思いが交錯していました。
ようやっと手にした許可証。１枚の紙切れなのに…重かったです。

４月９日は“夢”のゴールであり、新たな“夢”のスタートです。
（スタッフ天竺堂）

試作料理を提供

去る３月28日は新「まんさく園」の落成式でした。
出席して下さった多くの方々から、温かな祝福をいただきました。ありがとうございました。

むたゆうじさんのトークライブなども開かれて盛り上がる会場をしり目に、カフェ側のスタッフは厨房でドタバタ。落成式の後、カフェで立食パーティーが開かれたからです。忙しさにかまけ、写真を撮れませんでした。悪しからず。
来賓数は100人余りにのぼるので、少なくとも現在のカフェの態勢では対応できません。そこで、田舎の宴会では定番ともいえる鉢盛を出前してもらいました。当初は「サンドイッチなどを取ろうか」との意見も出たのですが、「カフェの料理と間違えられそうなものは避けよう」と判断。巻き寿司や焼き鳥が並ぶ鉢盛にしたのです。
カフェから何も出さない訳にもいかないので、少々スパイシーなチキンカレーと野菜カレーを作り、ご飯とナンを提供しました。

プロ用の厨房は、ストーブの火力が猛烈に強く、また大型の圧力鍋は加圧時間の調節がとても困難。これまでに２度、私はカレー作りを失敗してしまいました。
今回はマトモにお出しできるものになったと思われますが、油断はできません。

式の後、出席された方々が店にドドッと押し寄せ、賑やかに。
天気が良かったのでテラスも開放し、オーディオでBGMを流していると、すでにカフェがオープンしたような気分になりました。
（スタッフ天竺堂）

看板（？）が付きました

カフェに看板が付きました。
普通の板状ではなく、レタリングを立体化したものです。アルミ製のアルファベットに、黒い厚みをつけてあります。

歩行者が多い場所ではないので“フリ”で訪れるお客さんは少ないだろうから、シンプルでさり気ない感じの看板にしたい…ということで設計士さんや看板屋さんと話し合い、このスタイルに決まりました。
やや斜めから見ると、文字が浮き出してカッコイイ感じ。

看板が付いたことで、これまで“ただの部屋”だったものが“クミンというギャラリーカフェ”に変わりました。

そばの道路は松高小学校の通学路なので、登下校の小学生たちが珍しそうに、看板を見ていきます。ひとりの児童が変な節回しで「かふぇくみ〜ん♪かふぇくみ〜ん♪」と歌いながら通り過ぎていきました。早くもテーマソングができたみたいです。
（スタッフ寧音）

店内ほぼ完成!!!

カフェの店内が、ほぼ完成しました。
内装が整い、テーブルや椅子などが配置され、窓にはロールカーテンが取り付けられました。

カウンター６席。４人掛けテーブル２卓、２人掛け３卓。計20席。
当初はソファも置きたかったのですが、予算の関係や、店内レイアウトのバランスを考慮し、却下しました。
ソファは無いけれど、椅子の座り心地はなかなか良いと思います。

この後、「まんさく園」の手織り物などを展示したり、観葉植物を据えたり、各テーブルにメニュー表などを置くことになります。
本棚も発注しています。どんな本を並べようかな。

スタッフのみんなで、コーヒーをいれました。カウンターやテーブルなど、それぞれ好きな椅子に座り、紙コップで飲みました。
みんな口々に「あー、やっぱり客席が居心地いいわ」「できればお客でいたいなぁ」。
そりゃ、そうですよね(^ ^;)
（スタッフ天竺堂）

テラス用の家具を発注

カフェにはテラスが設けられました。
クリーム色の大きなタイルに、アクセントでいくつか色の異なるタイルが配されています。

ここに置く家具を発注すべく、氷川町にある「氷川学園」を訪れました。同じ知的障害者施設として当「まんさく園」と関わりが深く、授産活動を行っている木工班による製品は高く評価されています。
「ナチュラル」な雰囲気を出したいので、テラスの家具も木製にこだわることにしました。

担当の職員さんに、欲しい椅子やテーブルの寸法を伝達。カフェに据える本棚の製作もお願いしました。さすがベテランだけに、テキパキと受注を進められる頼もしい様子は、まるで木工職人のようです。
出来上がりが楽しみでなりません。
（スタッフ天竺堂）