2008年05月09日

哀しき理事長

胡錦濤主席来日による厳戒体制を横目に、裁判所へ足を運んできました。

目的はもちろん裁判を傍聴するためです。

人が裁かれる場面に面白いも面白くないも無いはずですが、やはり自分にとって興味深い事件だとつい身を乗り出して傍聴してしまいます。

「業務上横領」という情報だけで、内容は全く知らずにたまたま入った法廷で被告人になっていたのは、マンション管理組合の元理事長でした。


一級建築士として建築関係の仕事をしていた被告人は、そのキャリアを住民に信頼され、就任から事件発覚まで約7年間も代わることなく理事長を続けていました。

修繕積立金を管理する銀行口座の通帳は管理会社が、印鑑を元理事長が持っていたのですが、途中からどういうわけか通帳も印鑑も元理事長である被告人の保管に変わったのだそうです。

なぜそうなったのか?その辺の経緯は途中傍聴のため把握し切れませんでした。

ある日、自分の仕事がうまくいかなくなり、当座の資金繰りに困窮した被告は、管理組合の口座からとうとう50万円を引き出してしまったというのです。

1回やってしまったら、2回も3回も同じ??なのか
罪悪感が薄れていくのか

結局5年間で100回近い引き出しにより、総額5,000万円を超える横領事件になったのです。

猛省した様子の被告人は、裁判長の「今後はどのように償っていく考えですか?」との問いに

「残された人生はすべて償いと弁済に充てるつもりです・・・」(どう考えても返しきれないでしょ)

裁判長「また仕事が無くなり返済が出来なくなったらどうしますか?」

被告「そうなったら死にます」(・・・ってなりますよね、気分が重いです)

裁判長「そうならないように頑張ってください」

えっ?という事は執行猶予か???

閉廷されると、傍聴席の住民代表達に深々と頭を下げる被告人

組合員の信頼を裏切った罪は大きい

検察の求刑は懲役6年

判決は再来週に下される。



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