2008年05月23日

判決

主文

被告人を懲役4年6ヶ月に処する

そのあとに執行猶予の言い渡しはありませんでした。


管理組合の元理事長が、マンションの修繕積立金を5年にわたり引き出し、総額5000万円以上の横領事件に対する判決は、4年6ヶ月の実刑というかたちで幕を閉じました。

厳密には控訴の余地も残されていますが、被告人の表情を見ているとその可能性は少ないと思います。

・被告人が深く反省し、少しずつでも返済していく意思があり、既に返済され始めている事

・出所後は知り合いの工務店の社長が、建築士である被告人に仕事を発注し、面倒を見る約束をしている事

・以前に執行猶予付きの判決を下された事があるが、25年前の事であり本件とは関連性が無い事

これらを考慮して求刑(6年)より短い判決を出した裁判官は

「5000万円という多額の横領、そして5年間に渡って住民の信頼を裏切ってきた罪は卑劣であり、情状酌量の余地はない」

と言った上で

「今回の件で、あなたは家族に逃げられてしまったという事だけれど、まだ他にもあなたを待っている人はいるのです。
その人たちを裏切る事の無いよう、しっかりと刑を務めてきてください。」

詳細表現は忘れましたが、こんな感じの言葉で判決を締めくくりました。

結局、被告人は一言も発する事はありませんでしたが、その表情からは、すべてを受け入れる覚悟をはっきりと窺うことができました。

そのあとの別の法廷(覚せい剤取締法違反)で、裁判官や検察に対して終始神妙に反省色を出していた女性被告人が、再犯(といっても未成年時)にもかかわらず執行猶予付きの判決が出たとたん、コロッと表情が変わり、男性弁護士に手を振りながら廊下に出ると、出てきた弁護士に抱きつかんばかりに友達のように喜んでいる姿を見たときは、「なんだかなあ」と、やりきれない気持ちになったりもしました。

あの元理事長は、もちろんそんな事は知らずに刑務所に入るのです。


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