もはや年1回の更新となっており、時期もだいたいこの辺り。
年末特番気取りか阿呆が。
さて、本日はもう大晦日。
一年の終わりのご挨拶とともに、あの国宝松江城マラソンの振り返りを。
これも「書きます!」って約束したのでね。俺は来たよ、約束を果たしに。
さあいこう。
しまんちゅブログのお時間です。
2023年12月3日。
昨年の小田和奏×hommeのカップリングツアー最終日。それは俺の初マラソンの挑戦日でもあった。
2022年から始まったこのツアー、4公演くらいを行い、最終日は松江にて「国宝松江城マラソン」を走破してからのツアーファイナル公演、という鬼畜な内容だ。
それはあたかも、「人間の体はどれだけ酷使できるのか」という人智を超えたその謎を、最も原始的でフィジカルな「実際に自分でやってみる」という実験方法で解明するチンパンジー科学者の実験のようでもある。戦前の話かよ、いま令和だぞ。
とりあえず、昨年の結果としては「無事完走」の四文字で終わった。
が、このブログを読んでくれてる方は既にご存じかもしれないが、様々な苦難や試練を乗り越え、決して四文字では表せないような戦いがそこにはあった。
「大成功」や「無事達成」などの数文字で表される大半のものは、実際のところ数文字で片付くわけねえだろみたいな背景があるのが世の常だ。
もし昨年の初マラソンのことをおさらいしたい、知らないから読みたいって方はこちらをご覧あれ。
さて、そんな「無事完走」そしてツアーの「大成功」を成し遂げた我々の戦いは、翌日から新たなるスタートとなる。
なぜならば、スケジュール上不可能でない限り、来年も同じようなツアーを開催するのだから。
となれば、俺がしなければならないことは自ずと明確になる。
そう、「走ること」である。
もちろん、足を極限まで痛めたのだから、数週間はリカバリーに費やすとして、年末年始から再始動や!ワイは来年に向けて早めから取り組むんやで!
ここで以下の図(1)をご覧いただこう。

(図1)
これは俺の昨年のランニング記録である。
余談だが、これは「フィットネス」というiPhone内蔵のアプリである。
俺のApple watchは古いモデルで、充電が持たないばかりか、遂にはNIKEのランアプリのバージョン更新にも置いて行かれてしまった。
盛者必衰。出たばかりの最新のものでも、必ずいつか忘れ去られ消えていく。
平家物語のこのフレーズは、数百年先の俺のApple watchのことを予見していたのかもしれない。
話は逸れたが、ここで図(1)を拡大した図(2)をご覧いただこう。

(図2)
…。
サボっとるやんけぇ!!!!!
1月に1.90kmと3.58km。
2,3飛んで4月に3.13km。
さらに5月も飛んでやがる。
これはまずい。これはまずいですよ。
完全に熱が冷めて油断してますよ!
昨年の俺を見習えよボケがあ!!!
と昨年のブログを読み返してみたならば。

何も変わっていない。
何が人間の性だ。もっともらしいこと言いやがってハナモゲラめが。
とにもかくにも、6月後半頃から重い腰を上げ、8月の後半頃まで、大体週1回、5~6kmくらいのペースで走っていた模様。
この暑い時期に走りこむのが大事なんや!と自分に言い聞かせてた記憶がある。
確か調べたんだよな。なぜ暑い時に走るのが秋以降の伸びに繋がるのか。
暑い中で走ると様々な負荷が大きくなるから身体機能の向上が見込めるのと、涼しくなってからそれが大きく生きてくる、みたいな。
それで意図的に夏走ってたような気がするんだけど、全然だな。週1回5~6kmて。
その後、8月後半に今年初の10km走を実施。
「10km走る」っていう事自体に抵抗感が無くなったよなあってこの時思った気がする。
初マラソン走る前とかは、10km走るって相当なことだと思ってたけど、今は距離に対する抵抗よりも、「1時間近く時間使うな…」っていう時間への抵抗感が強いもんな。
単純に「めんどくせえ…」ってな(笑)
あ、あと長距離後とか少し痛みが出たときは必ずアイシングするように今年はしてたな。
昨年の二の舞にはならないという、日々のケア。
夏の暑さを乗り越えた効果を実感するべく、ここから一気に走りこむかと思いきや、なんと9月後半まで一切走らず。
やはり一回マラソン経験した油断か…
昨年のこの辺りはもっと走ってたはず。
そして9月24日。
この日は夜中、いつものように6-7kmくらい走るかーって気持ちで走りだしたら、思ったより気分が乗って、より遠く、より遠くって回り道して帰ったら、結果13km走った。
その終盤。
膝に激痛。
昨年の悪夢が頭をよぎる。
前回は膝の外側の痛みだったが、今回は膝の内側。
しかし人間、いざという時に頼れる存在がいるのと強く在れるもの。
そう、俺の心の拠り所、「治療室ウェルケア」の岩谷先生だ。
昨年、俺の膝に鍼治療を施して下さり、そのお陰で完走できた。
勝手に拠り所にされても岩谷先生も迷惑かもしれないが、わざわざ「拠り所にしてもいいですか?」と確認するのも無粋な気がするので、一方的にそう思っておくことにする。
すいません、今年もお世話になりまっす!うっす!と門を叩いた。
「逆側⁉てっきり同じ場所が痛んだかと思ってましたよ!!」
確かに。電話で言っておけばよかった。俺のお馬鹿さん!
スケジュールの都合上、痛みがでてから1週間くらい経っており、痛みも既に無くなっていた。
膝も診てもらったが、悪い感じはしないとのこと。
「昨年より筋肉量が増えましたね。すっかりランナーの足ですね!」
と言って頂き一瞬嬉しくなったが、俺の本職はベーシストだし、そんなに足の筋肉量が増えるくらい走り込んだっけ…と思ったが、それを口にするのは無粋だし、先生がそう思ったのならそうに違いない。だって心の拠り所なんだから。
今年もお互い完走しましょう!と約束を交わして、ウェルケアを後にした。
でも確かに、先生に最後に診てもらったのは昨年のマラソン前だし、そりゃ足も出来てきてたんだろな。
膝の痛みは、膝だけじゃなくて色んな部位の筋肉の緊張とか張りが原因にもなるから、ストレッチをしっかりして、メンテナンスするのが大事だよ!と教えて頂きました。
ここから走る前後だけでなく、寝る前もしっかりストレッチをするようになる。
そして10月。
図(1)を見返して頂くと、10月に18kmくらい走って以降、全く走っていないような記録になっていることがお分かりだろうか。
違うのですよ。ここでこいつが登場するのです。

そう、Garmin。
ランナーなら一本は持っていると言われている時計。
GPSの精度や充電の持ち、走っている時の盤面カスタマイズなど、あらゆる面でラン生活をサポートしてくれる逸品だ。
前述の通り俺の手首のリンゴは腐ってしまったので、意を決して購入したのだ。
これにより、NIKEのランアプリが再び使えるようになり、ここからはそちらにデータを蓄積していた。
それがこの図(3)だ。

(図3)
10月15日に20km走。
10月22日に5.5km。
そして10月27日には、

今年も行いました、30km走。
去年は秋山と二人で松江駅~米子駅を走破したけど、今年は一人。
走りやすくて足に負担の少ないコースを考えた末、自宅付近~境港駅をチョイス。

行きはとにかく腹が減って腹が減ってどうしようもなかった。
道中にあるすき家とかマックとかラーメン屋とかの誘惑がすごかった。
でも去年秋山と30km走った時、途中で寄ったコンビニで食べたカップラーメンが死ぬほど美味かったから、絶対に食べない、俺は境港駅の近くのコンビニでカップラーメンを食うんや!
と固い決意で誘惑に打ち勝ち、到着。

近くのコンビニで駐車場の隅っこでカップラーメンを食べた。
うめえ…染み渡るとはこの事か…
俺の全細胞が歓喜に打ち震えていたのが分かった。
地面にあぐらをかいて座り、餓鬼のように貪り食っていると、小さな女の子と手を繋いだお母さんが俺の近くの車だったようで、近寄ってきた。
女の子は俺のあまりに勇敢で男らしい姿に感動したのか、何か言いたげな顔をしていたが、お母さんが強烈に女の子の手を引っ張り、険しい顔つきで俺を睨み、車に飛び乗り走り去っていった。
なるほど、よほど恥ずかしかったんだな。言ってくれれば写真くらい撮ったのに、シャイな人だ。
そして帰路へ。

こうやってマジマジ「米子市」とかの看板をみることもないし、何度通る道でも気づかずに通り過ぎちゃうけど、こうして立ち止まって写真を撮れるのもランニングの醍醐味だよな。
そうして無事走破!したんだけど、後半25kmあたりから股関節が痛くなりだして、歩いたり走ったりを繰り返していた。
また新たな不安要素が浮上したんだけど、色々調べた結果、もうストレッチで柔軟性をしっかり高めて、負担の少ないような走り方で走るしかないなと切り替えた。
10月は結局75kmくらいの走行距離。
余談だけど、この辺りで今年のhommeTシャツを制作してたな。
homme初のドライTシャツ。

こんな感じでロゴを色んな大きさに印刷して、当てがって決めてました。
プリンタのインクが切れて呪われた色みたいになってるのはご愛敬。
実際に着心地を確かめるべく、完成したのを着て走ったりもしたな。

たくさんの人の手に渡って、ほんとに嬉しかったです!ありがとう。
あと2枚くらいあるので、カラーもサイズも奇跡的に合うよ!って方は是非homme online shopからお買い求めください!
そして11月。
11月7日に7km。
11月19日に再び20km。
ツアー前最後の調整に、と11月25日に10km。
11月はこの3回のみ。
GarminとかNIKEとかで何かカッコいいラン記録の写真上げてる人どうやってんだろと思って、最後に頑張ってやってみた。

これで気持ちはいっちょ前の初心者ランナーの仲間入り!
これを最後に、ツアーへと飛び立った。
マラソン記録なので、ツアーの細かいことは省くけど、すごく実りのあるツアーだった。
和奏さんとhommeのこと色々話したし、ステージに立つ、二人で奏でる上でめちゃくちゃ参考になることも得られたし、体感した瞬間も多々あった最高のツアーでした。
各地来てくれた皆さま、配信を観てくれた皆さま、本当にありがとう!
そんな最高のツアーを経て、いよいよ前日。三人で受付へ。

当日の走っている最中に必要な備品をゲットし、明日は頑張ろうぜ!と解散。
帰ってからこのツアーの隠れ名物「真・完走証」を作成。来年はあなたも是非ゲットするべく、一緒に走ってみませんか?笑

そして当日。


皆で完走して、最高のツアーファイナルにしようぜ!
と意気込み、それぞれのスタート地点へ。
俺の持ち物は
・アミノバイタル×3
・足つり防止のやつ×1
・痛み止め×3錠
昨年も念を押したが、痛み止め×3錠は1レースの中で服用するのは絶対に良くない。
結果的に今年も3錠飲んでしまったが、これがないと走れないと思い込んでしまいそうな気がするので、来年は絶対に飲まないように準備したいと思う。
そしてスタート地点で俺の同級生と遭遇。
そいつもバンドマンで、バンド名をVISTA(ビスタ)という。hommeとは2011年前後によく一緒にやっていた。最近また活動が復活してきて嬉しい限りなバンド。
そのフロントマンであるこいつは、何を隠そう、俺が誘ってマジでこのマラソンにエントリーした勇敢な猛者だ。
同じことばかりしてたら退屈してしまう、新しい刺激に飛び込むんだ!というフロンティアスピリットの持ち主だ。コロンブスかお前は。
俺は彼に普段のペースや、走ってる距離を聞いて、「オーバーペースしたら後半死ぬから、絶対に俺より先に行くなよ!」と、アドバイスをした。
たった一回マラソン走っただけのシャバ憎が。どの立ち位置から物しゃべっとんねん!!
でも俺は一緒に完走したかったんだ。
そしてレースはスタート。
俺は昨年とは打って変わって、快調に走り続けていた。
しかし、5kmほどで悲劇は起こる。
尿意。
強烈な尿意だ。
群衆の前で盛大に放尿してしまおうかと頭をよぎるくらいの尿意が襲ってきた。
レース前のトイレの列に並ぶのがダルすぎて断念したツケが回ってきた。
8kmくらいでトイレあったよな…と思い、なんとかそこまで耐えるのだ、俺よ!
と耐えがたきを耐え、忍び難きを忍んだ先に行った放尿は、人生の中で間違いなく三本の指に入るくらいの快楽的な放尿だったことをお知らせしておく。
そして12kmくらいの地点、中海ゾーンに突入する前らへんで、折り返しのコーンがあり、前を走っているランナーとすれ違う区間がある。
そこを走っていると、折り返した集団の中にあの同級生の姿があるではありませんか!
俺に気づいた彼は、
「よっ!」
よっ!じゃねえ!
俺の前に行くなって言ったじゃねえか!
と思っていたが、やはり後半25kmくらいのとこで足を引きずった彼と遭遇することになった。
どうやらテンション上がって5:20/kmくらいで走っていたらしい。
そりゃ速えよとっつぁん。逆によくその速さでここまで走れたな。
そんなポテンシャル高めの彼と完走しようぜ!と再び誓い合い、俺は先に進んだ。
この区間に限らずだけど、スタートから最後まで、いろんな所でいろんな人が応援してくれてて、それがめちゃくちゃ力になったし嬉しかったな。
寒い中、みんな本当にありがとうね!
28kmくらいのとこで、今年こそは絶対食べると決めていたエイドのしじみ汁をゲット。
俺実際しじみ汁そんなに好きじゃないんだけど、マジで格別だった。
運動は最高の食事のスパイスってのは本当だな。
そんなこんなで、痛み止め飲みながらだけど、快調に走っていた34km頃。
一気に足が重くなってきた。なんだこりゃ。
16~30kmくらいの中海ゾーンを、貯金を作るべく個人的にかなり速いペースで走ったのが仇になったのかもしれない。練習でもそんな長距離、そんなペースで走ったことなかったもんな…
と、あの同級生に言っていた言葉がブーメランのように俺に返ってきた。
この辺りから走ったり歩いたりを繰り返していた。
そんなこんなでたどり着いた、わが青春の町、学園。
朝酌川を過ぎ、曲がったらもうゴールは目の前。
昨年は、この辺りではもう止まったら走れなかったなあ…と思い出しつつ、今年はどうやってゴールしようかなと思うくらいには余裕があった。
そのため、朝酌川沿いは歩いて体力を温存し、ゴール前のパフォーマンスの余力を残した。
そしてついに。


無事ゴールを果たしました。
ちなみに、タイムを犠牲にしてまで余力を残し、行ったパフォーマンスは

こちらでした。ウサイン・ボルトね。
ゴール前に秋山と和奏さん探して目の前でやったんだけど、足が推進力を抑えきれずに、マジでコケかけました。あぶねえ。
皆さまもマラソン終盤のウサインボルトにはお気をつけください。
こうして俺の国宝松江城マラソン2024は幕を閉じた。
こうして1年振り返ってみると、あんまり走ってないな…という印象なんだけど、どうなんだろ?
今年は昨年と違って、初マラソンじゃないし、ちょっと走ったくらいでXとかに投稿するのも恥ずかしかったのであんまり上げなかったんだけど、こんな感じでこの日を迎えておりました。
来年はもう少し、少なくとも痛み止め1錠で走り切りたい(笑)
この後、テレビのインタビュー受けて、ソッコーで温泉で汗を流し、ファミチキ食らってリハーサルに行きました。
年末のツイキャスでも言ったけど、この時のファミチキがマジで衝撃的な美味さだった。
しじみ汁と合わせて、運動は最高のスパイス説は確実だな。
ライブもバチバチに。

やっぱりマラソン後しか得られない何かはあったよな。
それが達成感なのか、高揚感なのか、安堵感なのか。
何かは分からないけど、やっぱり特別な感情。
一緒にあの場所で共有してくれた皆、ありがとう!
打ち上げはふさとも。も一緒に。
来年は一緒に走ろうな、というマラハラもしたけど、冗談だから本気にしないでほしいな!
走るっていうなら歓迎するけど!笑
可愛い後輩だから、これからも成長が楽しみだな!

そんなこんなで、今年の小田和奏×hommeのカップリングツアーも無事終了!
全公演、来てくれたみんなも、想いを馳せてくれたみんなも、本当にありがとう!
ツアーって楽しいし、刺激的なんだけど、すごいエネルギー使うから、みんなの応援とかリアクションが支えになります。感謝。
そして今年ももう終わりを迎えようとしてる。あと数時間。
ギリギリで滑り込んだこのブログ、読んでくれてどうもありがとう!
年の瀬にマジで焦って書いたけど、普段書かないブログで今年の終わりの挨拶が出来て逆に良かったとポジティブに捉えよう(笑)
来年はどんな一年になるかな。
一緒にマラソン走った同級生バンドマン、足を引きずりながらも無事完走を果たしてさ。
ゴールの瞬間も見れたんだけど。
その後話す時間はあんまりなくて、LINEしたんよね。
やっぱりしんどかっただろうし、時間も使ってるから本当に誘ってよかったんかなと思って。そしたら、
「誘ってくれてありがとう!めちゃくちゃ楽しかった!」
って返ってきて、マジでコロンブスだなと思ったし、カッコいいなと思った。
そんなフロンティアスピリットはやっぱり持っていたいし、hommeの音楽や存在が、日常の近くにいてくれるような、そんな活動が出来たらいいなと思う。
毎年、「今が一番いいhomme」であることは目指しているので。
来年もみんなと会えるように頑張っていきます!
それではみなさん。
今年も一年、本当にありがとうございました!
来年も宜しくお願いします!
良いお年を!
アディドス!!