「JK」



この単語を見て皆様は何と読み、そして解釈するのだろうか。



この命題に対するベストアンサーを得るべく、俺は急遽日本全土に渡り、数多の愚民どもにアンケートを実施してみた。





その結果、第一位は「ジェイケー」と読み、「女子高生」と解釈するに落ち着いた。



これは至極納得のいく、予期できた結果だ。



大学時代の某友人は女子高生と付き合っていたが故に「JKハンター」と呼ばれていたし、俺がよく行くレンタルショップにも「JK」という単語がズラリと並び、例外なく女子高生が表紙を飾っていることからもそれは明らかだ。













それがどのコーナーか、などという問題はどうでもいい。



とにかく、「JK=女子高生」という方程式は、ピタゴラスのそれのように、昨今の日本では普遍的かつ絶対的なものであるということが証明されたのだ。



















しかしながら、とある事件によりこの証明は覆されることとなった。





心して刮目せよ愚民ども。

これが乱世の世・平成のスタンダードなのだ。



















事の発端は俺が家庭教師のバイトをしていた時のことだ。



ブログにも何度も書いているし、ブロフィールにも書いてあるので今更言う必要もないとは思うが、俺は家庭教師のバイトをしている。


この度見事高校受験を通過し、間もなく高校生となる15才の男子である。








その指導中のことだ。

生徒の携帯に一通のメールが来た。





そこにはこう書かれていた。
















「いや、それ遅すぎだろjk」



と。




俺は浮かび上がった疑問符を振り払うべく、生徒に恥ずかしながらこう聞いた。

















「ごめん、女子高生がどうしたん?」



「いや、集合時間が遅すぎだろってことです」








この時点で俺は確信したんだ。


会話が噛み合っていないってね。



だから勇気を振り絞ってこう聞いたんだ。





















「jkって女子高生って意味だよな?」













「いや、常識的に考えてってことです」

















オーケー、冷静に考えよう。


まず、こいつらは「JK=女子高生」という絶対的かつ普遍的な方程式を覆したのは理解した。


そしてアルファベットの頭文字をとって略語を作るのがその時々の流行語になりうるのも認めるとしよう。



だがな…







それは略し過ぎってもんだろぉぉぉああああ!!!!!!!!



などと怒りも心頭しきっている島田さんの横でまた携帯が鳴った。


全く恨みはないが、もはやそのRADWINPSすらうっとうしい。



例の友人からだ。


余談だが、この生徒は指導中にも関わらずなぜか携帯をやたらいじる。






















「いやいや、うんKだろjk」





「…これはまさか…?」


「はい、う○こだろ常識的に考えてってことです笑」



















常識的に考えてそれはおかしいだろぉがあああぁあ゛ああああぁああ!!!!!!!!!!!!



どうやら神様の野郎は日本って島国をお見捨てになられたようだ。



しかしながら、アーティストたるもの、世の流れには敏感でいなければならないのもまた事実。



これが昨今の新高校1年生のスタンダードであることを認識した上で曲を練り上げていくことが、俺たちhommeの直面する課題になっていくだろう。


例えば






「赤白黄色チューリップのように。皆様からのloveは高望みjk」(モルヒネダンス/homme)



や、





「ぐるぐるぐるぐる回っていたのはso僕だったjk」(holy fish/homme)




といったように自然かつ大胆に歌詞に盛り込んでいけば、今の若年層に浸透しやすく、かつ絶大な支持を受けるキラーチューンになるに違いない。


これは次回のhommeミーティングで提案してみよう。



もしプロフィールから俺の名前が消えていたとしても、勇気という旗の元に声をあげて闘った一人の男がいたということを忘れないで欲しい。






ま、しないけどねそんなことjk!!!!



国語の指導を徹底的にやることを心に誓った島田なのでした。



アディドス!!!!!!