私は人とお話をするのが好きです。


それ故、飲食店などで働く時は必ずホールを選びます。


包丁を持つと刺さずにはいられない性格だからという理由もありますが


そんな私は今は居酒屋で働いていますが、その前はびっくり〇ンキーというハンバーグ屋さんでアルバイトしていました。


ちなみにびっくり〇ンキーで働いたのが、アルバイトとしては初めてである。


最初はお客様が帰った後の片付けしかやらせてもらえませんでした。


私が働いていたびっくり〇ンキーは、日本で5本の指に入る程の売上で


それにより、何よりも仕事のスピードが求められました。


前世がカメだった私はスピードに苦労しながらも仕事をこなして行きました。


そんなある日、店長に


「お客様にお冷やをついできてあげて」


と言われ


初めて人と接するチャンスをいただきました。


私は神に祈りを捧げ、大きく深呼吸してお客様の方に向かって歩きだしました。

心臓と膀胱が爆発する程緊張していました。


あの時アンモニア臭がしたのは私の尿の臭いかもしれません。


手足が震えながらもお客様のところに無事に到着しました。


マニュアル通りだと


「お冷やのおかわりいかがですか?」


とウチが非常食用に飼ってる犬でも言えそうな台詞です。


私は勇気を出して言いました。


「お冷やのいかわりおかがですか?」


まるで呪文のように私は叫びました。


お客様は困っていました。


というより怯えていました。


私はそこから動けませんでした。動いたらこの世界にいられなくなると思いました。


私は泣きながら家に帰り、枕を濡らしながら寝ました。


次の日反省の思いをこめて頭を丸坊主にしました。


その日から私はみんなに生きた屍と呼ばれるようになりました。