「先の先」「対の先」「後の先」?なんのこっちゃ?と思う方が多いかもしれません。

剣道や空手など武道において使われる言葉です。

私も少林寺拳法を少しやっていたものですから、これを意識してよく練習したものです。

武道の心得というか、極めると出来るタイミングのことですが・・・

野球でも共通するものがあるので少しお話ししてみます。

武道の練習の際にまず初めは「後の先」の練習を行います。

相手が突いてきた、蹴ってきたという動作に対して、しっかりと受けて、それから反撃に転じます。

少し上達してくると、今度は「対の先」を練習してみるようになります。

相手が突いてくる、蹴ってくるその動作が始まった瞬間に、受けながら同時に攻撃に転じます。
皆さんにわかりやすい表現としてはカウンターに近い感じでしょうか?

私は出来ませんでしたが、極めると「先の先」になってきます。

相手が突いてくる、蹴ってくるそのような動作をしようとする刹那・・・攻撃が入ります。
先制攻撃とは違い、一瞬の間というか、相手が動いた瞬間にはもうすでにこちらの突きが入っているというか・・・極めた感が強い究極の技というのでしょうか・・・攻撃する側が攻撃しようとする瞬間に「あっ!」と思った時には体が行っちゃうし、なすすべもなくやられます・・・

達人の域に達すると、これですでに負けてしまいます。攻撃を仕掛ける側がすでに罠にはまっている感じで・・・


これをアニメで思い出すのは「あしたのジョー」における「矢吹丈VS力石徹」のKOシーンかな?

両手ぶらりで間を計っていたジョーが先手を打って打ちに出る。
力石のカウンターを腕で弾き、とどめのクロスカウンターに!
さらに上を行く力石はその必殺のクロスカウンターを見切り、それに合わせて
とどめのアッパーをジョーの顎に叩きこむ!!

ヒリヒリする最高の名場面です。

脱線しましたが・・・・

野球において、打つことに関しては基本来たボールを打つという意味では「後の先」だと思うのですが、
子供は忠実に「後の先」で打とうとします。

しかし、本来バッティングは来た球を見てから打つのでは間に合わないのが本音です。
良い表現ができなくて申し訳ありませんが、本来は「対の先」で打ちにいって欲しいのです。

さらに言えば「先の先」、ピッチャーが投球動作に入るときにはもう既にその間合いに入って欲しいのです。

「バッティングはシンクロだ」と子供たちに言い続けてきました。

それが理解できた子はバッティングが激変します。

大人であれば普通に判りことですが、子供にそういう教え方する人は少ないと思います。
「どうせ判りっこない・・・」が普通だと思いますから・・・

私は、学童野球として教えているのではなく、その先のために今まで難しい事を南光ナインには教え込んできました。「そんな難しいことやってんの?そんなことできないでしょう・・・」とよく言われたもんです。

だけど、あとでこの子たちが野球が判ってきたときに「ああ!こういう事なんだ」とわかってもらえればいいと思っています。

「オヤジの小言と冷酒は後から効いてくる」・・・これでいいと思うのです。

先ほど話したような理論については私も子供に教えた後は必ず草野球などで実践してみます。

特に私は最近バッティングに関してはスイングの軌道やナンチャラカンチャラなんて打席で考えるとロクなことないので、とにかくシンクロさせることを意識しています。
「先の先」「対の先」で打ちに行くための準備を整え、それがキレイにハマった時のバッティングはとても気持ちがいいものです。

子供たちに細かい技術的なことをついつい口うるさく言ってしまう父兄も多いと思いますが、まずはいいタイミングが取れなければ素晴らしいスイングを持っていても打てないものです。

バッターはピッチャーとの真剣勝負!その間合い、空気感、「先の先」「対の先」を楽しんでもらいたいと思います。

上手い投手になるとそのシンクロを外してきますが、まずは打者としてはそこを磨いてほしいと思います。

今回は武道と無理やりこじつけたような話しになってしまいましたが、やはり勝負事はみな同じなんだなと実感しました。

さあ!一つレベルの高い意識を持った野球を楽しみましょう!!