学童に限らず、全国的に野球の投球制限について議論が過熱しておりますね。

全軟連では夏の学童の全国大会から、高野連では新潟県がやると言い出しました。
高野連の件については、高野連が再考を促すなど色々議論がありますが、各県で徐々に試しながらその良い悪いをみて判断すればいいと思います。

球数の制限と投手の肩肘の故障について、色々な意見が出ていますが、もちろん賛成の方も反対の方も間違ってはいないと思います。どちらにも言い分があるという事です。

「正義の反対は悪ではなく、考え方の違う別の正義」って考えればいい事です。

私の持論としては、野球肘・投球肩については、フォームの問題が一番であり、次に連投問題、そして過投の問題という順番で考えています。だから過投も否定するつもりはありませんよ。

投手の肩・肘を守るため!といいますが、実際に当院へ野球肘や投球肩で来院する患者さんを調べてみると、
投手の割合は少し多いものの、捕手・内野手・外野手の割合も多いんです。

エースピッチャーは大丈夫で、一年生投手が故障していたり、内野手で言えば全力投球をする割合の少ない二塁手などもいます。

投手の投球制限をすれば野球肘が無くなるか?答えはノー!ってことです。

例えば、内野手から外野手へコンバートしたり、ショートからセカンドへコンバート・・・・内野手が捕手へコンバートなんて事は決して珍しくありません。そういった時が危ないのです。

そう、ポジションによって投げ方が変わったり、使う筋肉が違ったり・・・・
球数の問題ではなく、急激な投げ方の変化などにより起こる障害もあるのです。
コンバートした際には、そのポジションに応じた投げ方を徐々に慣らして、必要な筋肉をつけていかないと必ず壊れます。

それでも投手の投球制限だけをクローズアップしているのは、やはり甲子園のシーンが多いからなのでしょうか?・・・昨年の金足のヨシダ君などから余計にヒートアップした気がしますよね。

では・・・今まで甲子園で投げ抜いてきた投手のうちどのくらいの数の選手が壊れて野球生命を断たれたというのでしょうか?そんなにいましたっけ?・・・・って話です。

野手はどうなの?捕手はどうなの?控えの投手は壊れないの?・・・・疑問がイッパイ。

「未来ある子供の肩肘を守るため」といいますが・・・・では、どうして全軟連はボールを大きく重くしたんでしょう?
余計に負担がかかることを敢えてやるとは・・・・

投球制限について、限度を超える過度の投球についてははやり良くないと思いますが、指導者の皆さんがそんなことは判っているはずです。

私はそのために近隣の学童チームには機会があればその話をするようにしています。
選手を壊さないようにと一番心配しているのは親より子供を預かる指導者の方だと私は思っているからです。

70球制限・・・まあどこかで制限をかけなくてはいけないこともよく判ります。
しかし今、あちこちの現場で異論が噴出しているのは、「その根拠」がハッキリしていないからだと思います。

子供によっても違う、投げ方によっても違う、ポジションによっても違う・・・色々な角度から総じてみていく必要があり、個々の差も見ていかなくてはいけないですからね。

キャッチボールやシートノックの球数はどうなんだ?とかいろいろ聞かれることもあります。
「全力投球で」ということを強調する専門家はそれも含めるのでしょうかねえ・・・

まずは小さい頃からしっかりとした投げ方のポイントを押さえ、手入れのしかたを学び、自分でケアして注意することを覚えてもらいたいですね。

一回壊したといっても意識の高い子はしっかりとメンテにきます。
そして再発をしません。たとえ医者に「手術しないと治らない」なんて言われた子であってもです。

みなさんと会う機会があれがそれぞれの意見を聞き入れて、またまた自分のスキルにしたいと思っていますので、異論反論も含めてご相談いただければ良いと思います。

「正義の反対は悪ではなく別の考え方の正義」です。
みんな真剣に考えている証拠です。

みんなで良い方向へ進んで行きましょう!!