2014年04月29日
4月20日にWindows8ノートパソコンを入手したので、そのときに起きた出来事とかを挙げていく。
【経緯】
4月になって研究室を離れたので、出先で作業しやすいよう、現在のメインマシン 兼 たまに持ち歩く用ノートパソコン(Acer Aspire TimelineX 3820T:13.3型)よりも小さいノートパソコンが欲しくなり、最終的にLenovoのThinkPad Edge E145に落ち着いた。
判断の要素としてはこんなところである。
- ディスプレイは11.6型程度(これより大きくても、標準的な11.6型と同等に軽ければ可)
- 8万円程度が上限
- でもCPUパワーはある程度欲しい(ただし上記制約より、国産メーカーはほぼ対象外に)
- タッチパネルは別に必要ない(あくまで従来型のノートパソコンとして利用するので)
ただそもそも、11.6型でCPUパワーが強いとなるとだいたい10万以上必要だし…と思いながら色々なマシンを見ていたら上記のE145が目に入ったのである。約5万円で、CPUが1.5GHzしかないとはいえ物理クアッドコアなので、これならそこそこ仕事してくれるかな?と思ったのである。またこれなら、動作速度的に不満があっても、浮いた予算をSSDに充てることでカバーできるかな、という判断からこれを購入することにしたのである。4月6日に予約して4月20日に配達された。
なおもともとは3月末に、メインマシンの方でCPUファンが不調になったため、修理するとお金がかかりすぎる=新規購入を考えていたのだが、ファンがその後復調したため買い替えは立ち消えていたのである。ただそれがいつ再発してもおかしくないため、その予備という意味合いもあった。
【基本スペックとか】
- CPU/GPU
- 上位モデルと下位モデルで異なっており、私が選んだ上位モデルではAMD A4-5000(1.5GHzクアッド)+Radeon HD 8330という構成になる。ちなみに下位モデルだとAMD E1-2500(1.4GHzデュアル)+Radeon HD 8240になる。
現在のメインマシン(Core i5 M480:2.66GHz 2コア4スレッド)と比べても、多少もたつきがある程度で普段はそれほどストレスを感じなかった。ただ、動画再生やVMware Playerの起動では、クロックそのものが低いことが響いてか流石に重い。なおVMware Playerについては後で詳しく書きます。 - HDD
- 500GB。今のところ十分。大きなデータはメインマシンにしか入れないつもりなので。
CPUが弱めのため、プログラムの動作のもたつきを抑えるためにSSDの導入も考えていたのだが、とりあえずそこそこ動いていることと、研究資料作りに再度の支障が出ると困るため(後述)当面見送り。 - メモリ
- 上位モデルの場合は4GBか8GB。私は4GBを選んだのだが、これでちょうどよいくらい。上記の通りにSSDを導入するかもしれないこともあり、現時点では増設の予定はなし。
- キーボード
- タッチ感は自分の好みと比べるとかなり軽く感じるが、タイピング自体は快適。
- 重量・サイズ
- 1.54kg。メインマシンのほうが1.8kgなので楽になった。
手で持つときは重量以上に楽になったと感じた。サイズ自体が小さいので。 - バッテリー
- CPUやネットワークをガンガン使わないでいれば8時間くらいは使える(タスクトレイの表示による)。これはメインマシンと同じくらい。日帰りの用事であれば電源ケーブルがなくても何とかなる程度には余裕がある。
【アクシデントとか】
- 起動に失敗するようになった
- 使い始めて5日目、起動が失敗して診断画面しか立ち上がらなくなった。「さあリカバリディスク作るぞ」と思っていた矢先に。エラーコードは「0xc000021a」。
自動修復でダメだったのはもとより、セーフモードでも同じエラーで起動せず、PCのリフレッシュ(アプリのみ削除し再度起動)もそれ自体が失敗した。システムの復元もダメだった。結局出荷時状態に戻すしかなかった。
しかも困ったことに、その前にデータを救出していたのだが、そのうちVMware Playerのデータを再インストールしたマシンに持ち込むと起動しなくなっていた。ここで研究の作業をしていたので、3日分の作業が消えるという結果になってしまいました…。 - トラックポイントとタッチパッドが使えなくなった
- Windows8.1に更新してからトラックポイントとタッチパッドが使えなくなって焦った。UltraNavドライバーを個別にインストールしたら解決した。
- VMware PlayerでUbuntu14.04を動かすとやたらと重い
- 元いた研究室の作業を家のマシンでできるようにするため、VMware PlayerでLinux環境を導入することにした。
購入直後(Windows8)はUbuntu13.10で利用していて、そのときはそこそこ使えていた(動作が多少もっさりしているが、作業は十分可能というレベル)。
上記のリカバリ後(Windows8.1も入れた)にLinux環境を再導入する際は、最新版のUbuntu14.04が出ていたということで導入したものの、これがやたらと重かった。CPUパワーを上限まで使い切っている(4コア中2コアを割り当てていたので50%)状態が続き、まともに使える状態ではなかった。試しにXubuntuを入れることにしたところ、こちらではUbuntu13.10のときと同じくらいの使用感で使えた。なのでUbuntu14.04のUI周りの問題なのだと推測しているが、純粋に重い(パソコンがスペック不足である)のか、相性の問題なのかは不明である。
ちなみにXubuntuを選んだのは、GUIが軽くてAPTが使えるという条件から探した結果であった。今後Linux環境としてはXubuntuを積極的に使っていきたい所存。
【2014.4.30追記】Xubuntuでも同じ問題が発生しました…。最初は大丈夫だったのに後から問題が出てきました。CPUパワーを食っていたのはVMware Toolsだったこと、それをアンインストールするにあたって普通にターミナルを出そうにも重すぎる状態になってたので、以下の方法でアンインストールしてから再度インストールしました。
- リカバリモードで起動する(VMwareのロゴが消えた直後からESCキーを押し続け、「Advanced options for Ubuntu」→「recovery mode」で入れます)。
- リカバリモードにて、「Network」を選んで「Yes」を選ぶ。
- 引き続きリカバリモードにて、「root」を選んでコマンドラインで「/usr/bin/vmware-uninstall-tools.pl」を実行する(参考:VMware Fusion:VMware ToolsをUbuntu(Linux)にインストール/アンインストールする。 | Macとかの雑記帳)。
【Windows8マシンとして】
以前にDeveloper Preview版を使ってみたことはあったのだが、本格的に使ったのは初めてで、いろいろ気づいたことがあった。
- Windows Liveアカウントでのログイン
- Developer Previewで見たときは「何でWindows Liveアカウントでログインしないとならないんだよ」と思ったのだが、今回のインストール時は「設定などをマシン間で同期できる」などのメリットがちゃんと表示されたので、(それでも迷ったのだが)Liveアカウントでログインすることにした。今後マシンを買っても設定が同期できるとなればメリット大きいし。
なお、そのアカウントは管理者ではなくした(管理者アカウントは別途ローカルアカウントを作成した)。 - ショートカットキー
- [Win]キーでModern UIのホームへ移動、[Win]+Dキーで従来のデスクトップへ移動、この2つは必須。あと、[Win]+C(チャームを表示する:従来のデスクトップにおいても、設定メニューを出す場合などに便利)は今後多用していきたい所存。
Windows8ではスタートメニューがないので、アプリ一覧を出すショートカットキーとして[Win]+Qキー(兼 検索画面を表示)が重宝していたのだが、Windows8.1ではこの機能がなくなり、[Win]+Qキーは単なる検索のための画面を出す機能になってしまった。[Win]→Ctrl+Tabの2段階でアプリ一覧は開けるが少々面倒になった。
8月には従来型のスタートメニューも使えるようになるみたいなので期待しておくとする。 - Modern UIのアプリ
- 正直、基本的に使ってないし当面は使うつもりもない。以前からTwitterとかでは言っているのだが、Modern UIはタブレットやスマートフォンくらいの画面であればよいのだが、パソコンのように比較的大きい画面のものを動かさないで使う前提においては、ウィンドウを自由に重ね合わせて切り替えて使えることがメリットだと感じているので、Modern UIを積極的に使いたいとは思わない。Windows8.1でウィンドウ分割が可能になったとはいえこれでも不十分。SkypeはModern UIがプリインされていたが、そちらを使わずに旧来のものをインストールして使っている。
ただ、Modern UIでしか提供されていないアプリで使いたいものがあれば、そのときだけ頼ることにはなりそう。
【おわりに】
新しくパソコンを買ったばかりのときはトラブルがつきものなのは仕方ないですね…。
あとWindows8としては、まだまだ不慣れな点もあるが、どちらにせよこの先慣れていかないとならないので、慣らしていくとします。