2008年06月24日

先日、RubyKaigi2008に行って来た。

現地ではRubyで先を行く方々の貴重なお話を聞くことが出来た。今回の場合、話を聞くだけなら、USTREAMでもよかったのである。しかし、やはり現地で聞くとなると思い入れも大きく変わる。また多くの人とともに話を聞くので、より真剣に聞き入っていたと思う。



RubyKaigiでは、久しく会っていない方や、インターネット上でしか話した事のない方と会うことも出来た。Twitter上だけで話した事があり、今回のRubyKaigiで初めてお会いしお話ししたのは、kei-s氏Misho氏であった。

ここで余談。Misho氏は、Twitterなどでのプロフィール画像を名札とともに貼り付けていたので、目で見てすぐ分かった(ちなみに私も同じようなことをしていた)。
そこまで行わないにしても、インターネット上でいろいろと活動しているならば、こういったインターネット上経由で人の集まる場面において、名札にインターネット上でのIDを書いておくのは有効だと思った。というのも、会場内で案外そのようなIDを名札に併記する人が予想以上に少なかったのである。
ひょっとしたら企業とかから来た人や、インターネット上の活動がそれほど活発でない人が多かっただけかもしれないが、その点は判断はしかねる。

ちなみにその際に思い出したのが、WebbingStudio氏による以下のブログ記事である。
これはSEO対策でもありましたが、ネット上での重要度が
屋号>>>本名=ハンドルネーム
となるよう調整したのです。
こうすることで、ネット上の大多数の皆さんはWebbingStudioとして私を認識してくれますし、
(オフとかでも「うぇびんぐさん」と言われます^^)
仕事の関係などで本名に重きを置く人たちは、メールでのみ本名を使ってくれます。
(中略)
単純に楽しみたいと思っている人は、本名なんか出さない方がいいですよ。
でも、沢山の人に知れ渡ったハンドルネームは、私の屋号のように本名以上に自分を表すことをお忘れなく。
本名とハンドルネームと屋号の話 : ウェビンブログ
インターネット上でハンドルをどう使うかって重要だと思います。



発表内容として興味深かったものはいくつかあるが、今後のRubyの変化ということで一番気になったのは、成瀬氏らによるM17N(Multilingualization、多言語対応)の話である。これまでとエンコーディングの扱いが大きく変わる(一番重要なのは、Stringにエンコーディング情報が追加される)ことにより、Ruby1.8との互換性が失われる場合もあるだろう。

これに対して、(Twitterでも少し述べたが)僭越ながら私の意見を述べさせていただくと、
(1)Ruby1.8との互換性が失われること自体は問題ではないと思う。こういった大きな変更は大きなバージョンアップでしか出来ないし、互換性が失われて困るなら1.8を使い続けるという選択肢もある。
(2)しかし、文字列にエンコーディングを付加することについては良し悪しであると思う。
@yasu_kobayashi CGIのように、Rubyとは別の部分でエンコーディングを指定しなければならない時に処理が面倒になる、ということです。Rubyでラップしてくれれば問題ないのですが。
http://twitter.com/maraigue/statuses/840084401
Ruby1.9で、現行のStringに相当するもの(=エンコーディング情報を持たない文字列)が別にあればよいのですけれど。
http://twitter.com/maraigue/statuses/840084960
例えばURLエンコードはバイト単位の処理であるが、このような処理を行うのが面倒になる(出来ないことはないにしても、少なくともオーバーヘッドは大きくなる)。
この問題は、もう少し熟考を願いたいと思っている。



発表を聞いていての感想は、皆様の発表を行うレベルが本当に高いということである。プログラムに名前を挙げられて発表している方々はもちろん、一人5分という短い時間で発表する"Lightening Talk"の発表者の皆様も素晴らしかった。
これを見ていて、自分もこれくらい上手い発表がしたいと思い、またそのような発表を行う前提である、良い成果を(Rubyなり、自分の研究なりで)出したいと思った。



RubyKaigiでお世話になった皆様、本当にありがとうございました!

maraigue at 12:32コメント(0)トラックバック(0)プログラミング | イベント 

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