2009年07月23日

おことわり

この記事は、あくまで私の感想であり、次の「はじめに」で述べる事情があったことを受け書いたものです。これだけを読んで「iPhone買わない方がいいかなあ」とは考えないで頂ければ、と思います。

はじめに

今年6月頭あたりから、私は携帯をスマートフォンに変えることを考えており、そのためにスマートフォンの各プラットフォームについて調べたりしていた。そしてその結果、Windows Mobile搭載の携帯「HTC Touch Pro」が良いだろう、と自分の中で結論付けた。

しかしそのことを各所(*1)で話したところ、

  • 周り「Windows Mobileは使ってみた。そしてあれはお薦め出来ない」
  • 私「少なくともiPhoneよりは買う気になります」
  • 周り「それはないと思う…」

という答えであった。しかも全員揃いに揃って。

それを受けて、「iPhoneってそんなにいいのかなあ」と私は考え始めたのだが、その後考え直した結果、やはり自分にiPhoneは合わないという結論に至った。そう考えた理由を、自分の頭を整理する意味も含め書き留めておく。

本質的な理由(1):大量の文字入力に向かない

自分が何か一つスマートフォンを買うという条件のもとで、「スマートフォンを買うのであればその上で行いたいけれども、それがiPhoneであれば行わない可能性が高いもの」がいくつかあることに気付いた。具体的には

  • ちょっとした実験や暇つぶしのため、プログラムを書いて動かす。
  • 自分のサーバに更新をかけたいときや、異常があることに気付いたときなどに、リモートログインしてプログラムや文書の修正を行う。
  • 自前設置のwikiなどを更新する。

これらはいずれも、私にとっては行う可能性が実際に高いものであり、かつiPhoneでも一応可能だが(*2)「大量の文字入力に向かない」ことがネックになっていることである。これはフルタッチパネル機である以上限界があることだと思っている。(ちなみにiPhoneは、次に述べる静電容量方式のタッチパネルなのでなおさらだと感じている。)

実際、私が当初Touch Proをよいと感じた理由は、「ネットブックの縮小版としても利用できる」ことであった。フルキーボードであるので長文入力がしやすいことに加え、ソフトウェア導入の自由度が(iPhoneに比べれば)かなり大きいことがその要因である(これについては後述)。

本質的な理由(2):タッチパネルのタッチ感が好きでない

携帯のタッチパネルには「抵抗膜方式」「静電容量方式」などの方式があり、iPhoneやHT-03A(注:2009年7月発売のAndroid携帯)が採用しているのは静電容量方式である。(参考:これを見れば分かる! デジタル技術の仕組みと傾向:iPhoneでマルチタッチができるのはなぜ? - ITmedia News)一方、前述のTouch Proなどは抵抗膜方式のタッチパネルである。

自分が触った印象であるが、iPhoneなどで利用されている静電容量方式は、以下のような利点と欠点があると感じた。

利点
画面上で指をスライドさせることが滑らかに行える。実際、iPhoneのスクロールは非常に楽だが、Touch Proのスクロールは画面に少々力を掛けて指を滑らせないとならない。
欠点
タッチしたことを指が感じるのと、ソフト側がそれを検知するタイムラグが、抵抗膜方式のものに比べて大きい。すなわち、画面が表示する状況が指の感覚に合致しにくい(*3)

ちなみに抵抗膜方式の機種では、この利点と欠点は正反対になる。

実際フルタッチパネルの携帯を触っていて、931SC(softbank、普通の携帯)やT-01A(docomo、Windows Mobile)のタッチパネルは好きになれたが、iPhoneやHT-03Aのものは好きになれなかった。そしてその後、自分は静電容量方式のこの欠点を強く考慮に入れているのだろうという結論に至った。

細かな理由:カスタマイズの制約が(比較的)大きい

iPhoneはそれ自体が作りこまれているものの、ソフトウェア導入は審査のもとApp Storeに掲載されたものしか出来ない。一方でWindows MobileやAndroidにおいては、ソフト導入は自由に行える。例えばWindows Mobile機では、単独稼働するソフトのみならず、通信制御を行うような、システムの比較的内側に入り込んだソフトまで導入出来る。

これについては、人によっては「iPhoneの方が、特に自分でカスタマイズしなくてもデフォルトで質の高いシステムが使えるからいい」という意見を頂いたりもするが、私はそれよりも、(携帯に限らない一般論としても)自由にいじり倒せるものの方が好きになれるのである。

また現実問題として、iPhoneアプリについてはMacがないので開発が出来ないこと、また仮にあったとしてもApp Storeの登録料金を払ってまで開発を行おうとは思わないという事情もある。

おわりに

以上が、私がiPhoneを買わないことにした理由である。「はじめに」の節で述べた通り恐らく私の意見は少数派だし、これだけを読んで「iPhone買わない方がいいかなあ」とは考えないで頂きたいと思っている。ただ、スマートフォンを選ぶ際に、各人がどういう側面を見て自分に合ってるか選ぶべきか、という参考になれば幸いである。

ちなみに、私の現在の購入最有力候補はTouch Proですが、Androidについてもよい機種が出れば買う可能性は残っています。


(*1) 各所=主に札幌のIT系勉強会
(*2) 1つ目はiPhoneではおそらく不可能だが。
(*3) またそれゆえ、小刻みに繰り返しタッチするには不向きであると感じた。ちなみにiPhoneのフリック入力は、この欠点をカバーするためのものなのだと私は(勝手に)考えている。


【2009.8.30追記】

昨日、HT-01A(Touch Proのdocomo版)を予約しました。入手したらいじり倒します。



maraigue at 01:35コメント(0)トラックバック(0)コンピュータ全般 | ハードウェア 

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
livedoor プロフィール
  • ライブドアブログ