前回、ロック・ミュージックのパンクムーブメントのように、アニメも原点回帰するのではないかという雰囲気を感じたと述べたのですが、そのパンクロックに相当するアニメは何かと言うのが今回のお話です。


 具体的に、そのパンク作品と思われる一つがこの「ケンガンアシュラ」という作品で、ずいぶん前からweb漫画として連載していたのですが、満を持しての登場です。どこが「パンク」なのかというと、ひとことで「天下一武闘会」なんです。まあ、ストーリーはありません。ただただ格闘が続くという…。少年漫画の王道を、エッセンスの部分を純粋に抜き出した「ピュア」といえば「ピュア」な作品です。

3DCG作品ではないかとPVからはうかがえるのですが、その部分が新しいといえば新しいところで、これからのバトル系アニメの一つの流れになると思うのです。「東京喰種」のバトルシーンをCGにして、「宝石の国」みたいだったら…(ゴニョゴニョ)。まあ、CGにすればいいってもんじゃなくて、ベルセ…(ゴニョゴニョ)。

スーパーロボットの場合はCGが一般的になっているので、バトル系がCGになるのも時間の問題でしょう。(と、僕は思っています)CG否定派の人たちには申し訳ないのですが、お金と時間さえかければ、手描きアニメを凌ぐ(すべての面でとは言いません)物ができると僕は考えているのです。

「そのお金は?」という問題ですが、「Netflix」という存在が、今後のアニメ業界にとても大きな影響を与えるのではないかという予想をしています。スマホでアニメを視聴するという選択肢も、それほど悪くないというのが僕の印象で、課金の方法さえ間違えなければ、いずれは主流になるのではないかと思うほどです。

そして、「Netflix」で、2018年夏から配信される予定なのが、「天下一武闘会系(笑)」の人気ナンバーワンの「バキ」シリーズなのです。


 何が重要なのかっていうと、この「バキ」シリーズは、コンビニの廉価版コミックスとしてどこにでも常備してあるという、「お金になる」作品なわけで、いわゆる「円盤」を購入する層に向けた高額設定の課金ではなく、「ちょっと見てみようか」というライト層に対しての課金が期待できるという作品なのです。

この作品がライト層からの課金をできるようになれば、アニメの制作費というか予算は桁が変わってしまうくらいの革命が起きるんじゃないかとおもっています。

パンクって、怖いですね。