2011年04月

暑中お見舞い申し上げます。

Candies-10


暑中お見舞い申し上げます

 まぶたに口づけ 受けてるみたいな
 夏の日の太陽は まぶしくて
 キラキラ渚を 今にもあなたが
 かけてくる しぶきにぬれて

 なぜかパラソルにつかまり
 あなたの街まで飛べそうです
 今年の夏は 胸まで熱い
 不思議な 不思議な夏です

 暑中お見舞い申し上げます

「暑中お見舞い申し上げます」より
(作詩:喜多條忠 作曲:佐瀬寿一)


「アイドル歌手」と言うと、今の時代のAKB48 のように
…まず企画立案して、明確な方針のもとにオーディションや
コンテストを計画して多数の応募者を集め、1位からビリまで
冷酷に順位をつけて、そこからダイヤの原石を磨きに磨いていく…
おそらく秋元康氏はP. F. ドラッカー著「マネジメント」を読んで
いるに違いないと思います。

しかしキャンディーズは、経済学やマーケティングの理論とは全く無縁な
「アイドル歌手」でした。
最初はNHK の、単なる一歌謡番組のアシスタント(いや雑用係?)
をしていたのが、「この子たちカワイイし歌がうたえるから、
レコード出してみようか?」的な、言い方は悪いですが「行き当たり
ばったり」な状況から生まれてきた「アイドル歌手」でした。

私が昔から大好きな故事成語で、
「人間万事塞翁が馬」
という言葉があります。キャンディーズは、何も意識しないで
この言葉の通りに生き抜いた「アイドル歌手」だった点も、
今でも私は大好きです。


春一番。

Candies-65


雪がとけて川になって流れて行きます
 つくしの子が恥ずかしげに顔を出します
 もうすぐ春ですね
 ちょっと気取ってみませんか

 風が吹いて暖かさを運んで来ました
 どこかの子が隣りの子を迎えに来ました
 もうすぐ春ですね
 彼を誘ってみませんか

 泣いてばかりいたって幸せは来ないから
 重いコート脱いで出かけませんか
 もうすぐ春ですね
 恋をしてみませんか

「春一番」より
(作詩作曲:穂口雄右)


当時(名古屋とその近郊での話ですが)、
「キャンディーズのコピーバンドをやろう」という話が持ち上がっていて、
私は(ヘタくそだったにも関わらず)「E. Guitar 弾きます!」と言って、
バンドの練習に行きました。とりあえずL.G. S.G. Bass Drums の4人で始まりました。
私はS.G. でした。もちろんこの「春一番」も、練習しました。

本物のキャンディーズのライブで伴奏していたM.M.P. は、Keyboard と
Horn section がある本格的なバンドでした。
そして何より、歌ってくれる女の子3人が必要だったのですが…

全キャン連は、ほぼ男オンリーの応援団体であったため、肝腎の女の子が
いませんでした。
コピーバンドのリーダーさんは、あまり熱心に勧誘活動をしていなかった
らしく、当初の4人からメンバーが増える事もなく、自然消滅して
しまいました。

現在は「キャンディーズのコピーバンド」は実在しないと思いますが、
ネットで見たところでは、東京方面に「ライブでキャンディーズを歌う
グループ」が実在するそうです。
近くだったら是非行ってみたいのですが、遠いので難しいですね。


ハートのエースが出てこない。

Candies-44


ハートのエースが出てこない
 ハートのエースが出てこない
 やめられないこのままじゃ

 あいつの気持ちがわかるまで
 デートのチャンスはおあずけなのよ
 気まぐれそれとも本気なの
 決め手がないのよ注意信号
 願いをこめあいつとのことを
 恋占いしてるのに

 ハートのエースが出てこない
 ハートのエースが出てこない
 やめられないこのままじゃ

「ハートのエースが出てこない」より
(作詩:竜真知子 作曲:森田公一)


1978年3月21日。
キャンディーズ最後の全国ツアー、名古屋の会場は、名古屋港の
「国際展示場」でした。現在は「ポートメッセなごや・1号館」と
呼ばれている、ドーム型のホールです。

床が平面で、その上ものすごく後ろの席で、オペラグラスを
持って行ったものの焼け石に水でした。
後楽園球場には、景色を見るのに使う双眼鏡を父から借りて
持って行き、席も全キャン連中部支部の団体席だったので、
ランちゃん・スーちゃん・ミキちゃんそれぞれ、
よく見えたのを覚えています。

今のライブ会場では、ステージの上の方に大型ビジョンが設置されていて、
誰もオペラグラスなんて持って行きませんね。
後ろの席の人も十分に楽しめますが、やっぱり席は前の方がいいです。


年下の男の子。

Candies-59
 
真っ赤なりんごを頬ばる
 ネイビーブルーのTシャツ
 あいつはあいつは可愛い年下の男の子

 淋しがり屋で生意気で
 憎らしいけど好きなの
 L・O・V・E 投げキッス
 私のこと好きかしら
 はっきりきかせて
 ボタンのとれてるポケット
 汚れて丸めたハンカチ
 あいつはあいつは可愛い年下の男の子 

「年下の男の子」より
(作詩:千家和也 作曲:穂口雄右)

この曲から、ランちゃんがセンター(向かって左からミキ・ラン・スー)
の立ち位置が定着しました。ランちゃんはお姉さんタイプで、歌の内容に
うまくマッチしていました。
イントロも、ちょっと抜けていて明るい男の子のイメージを連想させる
感じで、キャンディーズのファン層が一気に広がりました。

(上の写真は、アルバム「年下の男の子」のジャケットです)

発売された時(1975年2月)、私は小学校6年の卒業直前でした。
土曜の夜のお楽しみ、TBS 系「8時だヨ! 全員集合」に登場する
キャンディーズを見て、ファンになりました。
この曲の大ヒットで、テレビに登場する回数が増えて、
新聞のテレビ欄を毎日見ては、歌番組に「キャンディーズ」の文字を
探すようになりました。


わな。

Candies-11


今日・4月25日、東京都港区・青山葬儀所にて、
故・田中好子さんの葬儀が、しめやかに執り行われました。
仏教徒である私は私なりに、名古屋から空を見上げて、
静かにご冥福をお祈りいたしました。


「スカートの裾ひるがえして帰ってくればいいさ」と
 あの人が言う
 短かな沈黙の押し問答
 背中つついたのは冷たい風……だったかな
 そう あの人は花の名教えてくれる
 微笑み返してくれる
 抱きしめてkiss してくれる
 でも あいつはしくじった(fall in you)
 でも あいつはしくじった(fall in love) 

「わな」より
(作詩:島武実 作曲:穂口雄右)


アルバム収録曲ではミキちゃんのSolo 曲も何曲かありましたが、
シングルA面曲でミキちゃんがセンターになった曲は「わな」
1曲だけです。
詩の内容として、当時中3の私には何を歌っているのか、
全く分かりませんでした 

今になって(人生の中でそれなりに苦労を知った)私なりに想像すれば、
「こんな相手とはもう別れよう、とお互いに考えているカップルが、
 離れると淋しくなってまた元に戻ってくっついてしまう」
ような事を繰り返している日々を、歌っているのだろうと思います。

これは個人的な想像ですので、他のキャンディーズファンの皆様の
違った御意見も、是非お聞きしたいと思っています。


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