恋愛寫眞

40代も終わりに近ずいた頃、あなたを知った

レストラン 主人と

私と主人は大通りから一本それた通りにあるレストランに座っている。
数年前にも来たことがあるところで、主人の仕事関係の人がよく使っているらしい。
その時も、私の妻、とだけ紹介されるだけで、主人は仕事関係の人たちと話し込んでいて、私は1人で食事をした覚えがある。
何の罪滅ぼしか主人は何故か、時々私と2人きりで食事をしようと誘ってくる。
あえて断る理由も見つからず、応じる私。
白ワインを飲んでいる主人は、しきりに髪に手をやっている。
私は外を通る車のヘッドライトを眺めていた。
主人がつくり笑いをすると、誕生日に何が欲しいと聞いてきた。
顔を戻してまともに主人の顔を見るのがつらい。
「何も」
暫く間を置いてから「去年も何も貰ってないし」と答えた。
主人は黙りこくっているので、私はまた車の流れを見ていた。暫くして主人はワインを一口飲んで「そうだったか」
とだけ答える。
「淋しそうだね」主人がだしぬけに言う。
「そんなことないよ」
「淋しそうだよ」主人がさっきよりしんみりした口調で言うと、また髪に手をやった。
「そっちもね」私はそれ以上、主人が何も言わないことを祈る。

「この前の仕事絡みのパーティーはどうだった?」
「まあまあだったわ」
「何人くらい来た?」
「4,50人ってところかしら」私は首をすくめる。
主人はワインを飲むと「何時頃帰ってきたの?」と聞く。
「10時くらいかな」
「そうだったんだ」主人は少し間を置いて、また一口ワインを飲む。
「あまり楽しくなかったわ」
「どうして?」主人は知りたがる。
「だって、楽しくなかったんだもん」
私はそう言うと、また車のヘッドライトを眺め始める。

何もかも手遅れな、こんな悲しい会話を彼とは絶対にしたくない。

うたかたの消えてはかなき

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欲りせしもの

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はかなかりし ゆめ

ふと、思い出したり、考えたりすると彼と私の共通項は少ない。
好きな音楽、読む本の種類、好きな映画のジャンル、好きな色、好きな季節・・・
全く合わない。でも彼は私が話すそういう類の話も、うんうんと聞いてくれる。
多分、聞いたこともないし、知らない話をされても退屈なんだろうな、なんて思いつつも話を聞いてくれるだけで満足してしまう。
決して否定はしないし、今度、その本貸して、と読んでくれたりする。読んだうえでどうだったかを話してくれる。
そういう懐が広いというか、引き出しが多いところも彼の魅力なのだけれど。
頭ごなしの押し付けや、興味ないからいい、と拒否されるとあまりいい気はしないですしね。

唯一好きなもので合うのは食べ物くらいでしょうか。
あと、洋楽を聞かない彼に聞かせて、なかなか良かったと言われたBEATLESのホワイトアルバム。
もし彼と一緒に暮らすことが出来たら。
BEATLESを聞きながら、2人の好きなおかずを作って毎日食べてるかな。
お互い違うジャンルの本を読んでいるけれど、同じ空間にいたい。
彼は長湯が出来ない人だから、彼がシャワーを浴びている姿をバスタブに浸かりながら眺めていたい。
彼の好きな色の下着を着けて、彼に見つめられたい。

そんな妄想を抱きつつ、彼に逢うために準備を怠らない私。


私の舌

この頃、というか彼と関係を持ってからのことですが。
愛し合った後の虚脱感というか、脱力感がものすごい。
前は、というか主人の時は一回もそういう状態になったことなかった。
気持ちの繋がりから始まって、そういう逢瀬にも波及している感じなのでしょうか。
本当に死体のように動かないので、彼に心配されて揺り動かされるのは頻繁になっているし。
満足しきっている私は、夢心地で朦朧としているだけなんですけどね。
彼から見たら怖いらしい。
そのまま悪戯してくれてもいいのに・・・なんて思ってしまうけど。
でも、揺り動かして私が目を薄っすら開けると、彼は口づけをしてくれる。
触れるか触れないかくらいの距離で、いろいろ囁きながら始まって、私も囁き返すけれど唇を塞がれてしまう。
塞がれたまま私は囁けず、彼の入れてくる舌に私の舌を絡めて応えるだけ。
私の舌でどれくらい、彼に伝わっているのだろう。
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