レディースクリニックマリアヴィラ ダイアリー

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2013年06月

子宮頸がん予防ワクチンについて:補足

 先ほどのサーバリックスおよびガーダシルに関する副作用についての考察記事について補足させていただきます。
 海外ではすでにCRPSについての報告などもあったはずで、因果関係は明らかではないという説もありますが死亡例もあったので、やはり国の姿勢としてメリットばかりを強調しすぎて重大な副作用に対する注意喚起は足りなさすぎたのではないかと改めて思います。
 今後接種を検討される方については、リスクと利益を天秤にかけて検討する自己責任が大事ということであり、被害にあわれた方に関して自己責任というつもりは毛頭ございません。国や我々医療機関の情報開示不足がすべての原因であろうと考えております。一日も早い副作用からの回復をお祈りするばかりです。
 誤解が生じるといけませんので、補足させていただきました。

新しい超音波検査装置の導入終了しました

本日休診日を利用して、新しいエコーの設置をおこないました。
最初は使い慣れないためご迷惑をおかけするかもしれませんが、ご了承ください。
先日導入した内診台のほうのプローブが細いものも直接感想はお聞きしていませんが、使用していてみなさんの苦痛は少ないような気がしています。
長い記事のあとですが、お知らせまで。

子宮頸がん予防ワクチンについて

 子宮頸がん予防ワクチンのガーダシル、サーバリックスによる、複合性局所疼痛症候群(CRPS)が話題となってから、厚生労働省が「ワクチン接種を積極的には推奨しない」という声明を出しました。今年から個別定期接種には組み込まれているので、なんとも現場としてはとまどう話です。このまま様子見を決め込む方が多いと、ワクチンはあまり、予算があまる、ということになるのでしょうか??
 こうした予防医療は、もともと病気ではない健康人に対するものですから、本来が、国がどうこうではなく、リスクと利益をてんびんにかけてそれぞれが自己責任で判断するべきものだと思われます。
 それでは判断対象となる事実はどんなものでしょうか?
 CRPSの報告例は5例で、サーバリックスでもガーダシルでも報告されています。1例は軽症で典型的ではないとのことですから、4例です。4例は全例が初回接種ではなく2回目以降の接種で起こっているのです。ですから1回うって大丈夫だったから残り2回はうってもならないだろう、とは言い切れません。これは注目点です。
 そして4人中3人は報告時点では後遺症があり、回復した人も関節鏡による手術などを受けていて、重篤であるという点はやはり心配です。
 現在まで日本ではサーバリックスガーダシル合わせて828万本接種されているので、人数の推定は3で割ると270万で、まだ3回全部うっていない人もいるでしょうから約300から400万人が接種した計算になります。要するにだいたい100万人に一人がCRPSになる計算になります。
 産婦人科学会は年間1万5千人の子宮頸がん患者発生があり年間に3500人が死亡しているので、100万分の1のCRPSの危険性より利益の方が高いです、との声明を出しています。おおざっぱにですが、年間に8千人に一人くらいの女性が発症し2万人に一人くらいが亡くなる計算になりそうです。
 でも、その2万分の1は検診を定期的に受ければ避けられる(検診普及への教育次第?)、となると、100万分の1のリスクを重大と考えるか2万分の1の死亡を怖いと考えるかは、個人の判断次第ということになりますね。
 もちろん子宮頸がんワクチンを含むどんなワクチンにも、ほかにも急性散在性脊髄脳炎(ADEM)やギランバレー症候群といった重症の副作用もありますから、CRPSだけではないのです。
 今うつ人が急速に増えているMRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)でも、乳児などでは、後遺症を残すような脳症や脳炎が50万分の1くらいでは報告されているのです。先天性風疹症候群はおそろしいので、そちらは比較にならないかもしれませんが、大人でも10万分の1くらいでは重大な副作用が出ないとも限りませんので、心配は尽きません・・・・・・・・。

 久しぶりの更新でたくさん書きすぎましたが、医療行為のすべてに100%の安全はありません。リスクがゼロの医療行為はないのです。リスクと利益をつねに天秤にかけることになります。不妊検査で行う卵管造影でも重症のアナフィラキシーショックが1万分の1くらいにおこりますし、全身麻酔による死亡は10万分の1に起こるとされています。それでも、やはり子供がほしい人は卵管造影を行い、卵管鏡などの手術を全身麻酔で行うわけです。飛行機事故による死亡もだいたい何10万から100万分の1くらいの確率ですが、やはり楽しい旅行のため皆飛行機に乗って出かけていく訳です・・・・。
 
 数字が独り歩きしてとりとめがなくなってきましたので終わりにしますが、最後はやはり自己責任という言葉に尽きます。じっくり考えましょう。(もちろん万が一の副作用被害には国による救済措置はあります)








出生率微増

昨年の出生率が1.41と少し上がったようです。30代の妊娠出産が増えたことが原因のようです。
それでも、死亡数125万で出生が103万ですから22万人総人口は減ったことになるわけで、やっぱり高齢化の波はすごいスピードのような気がしてきます。
私がしている不妊治療の仕事も、多少なりとも世の中のお役にたっているのでしょうか?それとも無駄な努力?
まずは、目の前のことをひとつずつ、地道にやるしかないですね。

治療中のみなさんがんばりましょう!
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