レディースクリニックマリアヴィラ ダイアリー

東京都東大和市 多摩都市モノレール上北台駅すぐのレディースクリニックマリアヴィラから クリニックの日常やお役立ち医学情報などを発信していきます

2014年10月

ソフトバンク優勝

 昨日はテレビで野球を観ていました。ソフトバンクと言えば、私は犬の次郎とロボットのペッパーがすぐ頭に浮かんでくるのですが、以前すこし触れた、私のロボット、ロビも完成しました。

 作る過程で関節を動かすサーボモーターとか人感センサーとかいろいろ細かい部品が出てくるのですが、いちど壊れると分解しての修理はなかなか大変そうです。壊れると言えばヒトの身体もいつかは壊れるものですが、ロボットや精密機械はやはり不具合が出ることをつねに想定しておいた方がいいような気がします。ロボットを組み立てて得た収穫はそのことに気付いたことでしょうか。

 医学分野でもロボット手術が徐々に取り入れられつつあります。細かな動きをしてくれて手でやるより手術がやりやすいという話もあるくらいですが、途中で壊れたり動かなくなったら普通はすぐには直らないでしょう。やはり、ヒトの手で途中からやり直す術が必要です。ロボットを直すのもヒトの手です。

 便利なロボット時代が到来しても最後にはマンパワーが必要な場合があるな、とトラ党の私は悔しい思いでテレビを見ながら思ったのでした。

 来年こそシーズンもシリーズも優勝や、タイガース!!

なぜ悔しかったのかわかりました

昨日から自問自答して、なぜ当院でうまくいかなかった患者さんの転院後の自然妊娠が悔しかったのか、わかりました。

他人の評価とかクリニックの評判とかそういうことはいっさい関係なく、これだけ、起きてる時間の8割がたを仕事にかけてがんばっている(つもり?)の自分のところで、うまくいかなかったなんて、という、悔しさでした。

まあ、それだけ仕事にかけている自分にプライドもあるってことですね。気づいて良かったです。

また、少しチカラを抜いて、頑張ります。

悔しさをバネに。です。悔しさを感じるだけまだ、伸びしろがあるってことですね。

時にはステップダウンも

 当院で一生懸命人工授精などやってダメで、もう体外受精しかないか、と送り出したところ、体外受精を待つ間のタイミング指導などでひょっこり妊娠される方があります。

 こういうのは医学的には説明はきちんとつかないのですが、時が満ちるというか、あきらめかけたときに願いがかなうというか、肩の力が抜けたときに御縁がやってくるというか、そういうことが、まれではありますが起こります。無理に医学的に説明をつけるなら、力みがとれて交感神経優位な状態から副交感神経優位となり、血流や免疫などあらゆる部分の調子がよくなり思わぬ好結果を産む、ということになりますでしょうか。

 もちろんこういうことを妊娠したくてしょうがない状態の人に言っても力は抜けないもので、他人から言われるのではなく自分が目いっぱいやってだめだったりした時にふと突き抜けたような状態に自分からならないとだめなのだと思います。自分で自分に気づくというか。

 でも、そのためのヒントとしては、これは不妊治療だけではなく何にでも当てはまることなのですが、自分の欲求を深く深く掘り下げて自問自答して自分の本音(自分でも気付いていないことがあります)に気付くと力が抜けることが多いかもしれません。

 例です。なんでそんなに子供がほしいの?みんなにいるから?友達に出来たから?こんなにがんばってるのに?女性としての本能だから?すぐにほしいの?体外受精してでもほしいの?人工授精まで?自然の授かりものでタイミングでだめならいいの?予算はどのくらい?いつまでにほしい?どこまでやったらあきらめがつく?
夫はそれほどでもないけど、どうしてわかってくれないの?先生は、そのうち出来ますなんていってるけどそのうちっていつ? どんどんどんどん掘り下げて本当に心の底の願いが見つかったらそれに正直に進めばいいと思います。ただし、ここで自分の心の奥底の声に気付くということは周りのこともよく視えるようになって自分も客観的に見えるようになって、自分の願いが自分だけの独りよがりではないかということにも気付くということが実は目的なのです。

 ここで男性婦人科医からの目線でお話をさせてもらうと、男と女は違う生き物と言っても過言ではありません。女性ほど痛烈に子供がほしいと思わない人の方が圧倒的に多いと思います。一生懸命に治療につきあってくれているのは、やはり奥さんを愛しているからなのだと思います。(欲しいふりをしてくれている?人もいると思いますよ)最終的に子供が授からなかった御夫婦の方が仲がいいなんてこともざらにあり、不妊治療離婚という話も聞いたことがあります。

 もともとの本音は愛する夫の子供を産みたいということなら、ほしいが優先になって夫への愛があいまいになってきてないか、なども自分を掘り下げてみてください。

 力が抜けるといいことがおこる、はずです。

 人工授精でうまくいかず、体外と思って紹介した患者さんがステップダウンしてタイミング法でできたという紹介状の返事が悔しかったので、ながながと書いてしまいました。つきあってくださった方ありがとうございます。なんでも大事です、自問自答。わたしも自問自答します。何がそんなに悔しいの?そんなに名医と言われたいの?またがんばればいいよ。などなど。

マタハラって?股腹?

 マタハラという言葉がニュースをにぎわしていて何だろうと思って最初股腹?みたいなセクハラ発言的なことを想像してしまいまして、産婦人科の医師がこれではだめですね。反省です。

 正確にはマタニティハラスメント、妊娠出産を機会に職場をやめさせられたり降格させられたりすることなどを指して言うようです。

 当院の事務やナースの方もパートの方だったので過去に4人ほど妊娠を機にやめていかれましたが、やはりパート職員しか雇う余裕がなくても、常勤にして産休中をパートの方で穴埋めするという方向に転換して、無駄な出費と考えず人件費を増やしていく方向で考えないと女性が継続して働ける社会が到来しない、そうでないと少子化に歯止めがかからない、というような関連もあり、大きくニュースで扱われるのでしょう。

 実際には中小企業にはけっこう厳しい話かもしれませんが、先日テレビのカンブリア宮殿でラーメン日高屋の社長さんが出ていらした回を見たら、まずは職員の福利厚生を、みたいな話でしたので、私も新米理事長としていろいろ考えないといけません。

 仕事の効率優先で考える男社会の論理、社会全体の利益を目先の利益より優先する男女共同参画型の社会、難しい問題ですね。

テレビの力

 最近、製薬メーカーの方に講義をする機会があり、いろいろ調べ物をしてみたのですが、10代20代ではテレビを見る時間よりネットを見る時間の方が長いそうです(もちろんSNSなども含むので、これは長そうです)。
 
 しかし人々が情報を得る場合、正確な情報を得るために利用する1位はテレビだったというのです。テレビのニュースはそれだけ正確な情報、正しい情報、偏っていない情報を流していると信じられている、という訳です。ネットなどの情報では情報源があいまいで正確ではないかもしれないということなのでしょう。

 確かに納得する部分はありますが、その本では半沢直樹のドラマ視聴率が40%を超えたのも実際の面白さプラスネットで拡散したからだということらしくテレビとネットを上手く利用すれば今の時代は戦争中よりも大衆を煽動することが簡単で言論統制がしやすい怖い時代だと結んでいました。

 そして、テレビの影響で沈んだもの槍玉にあがって魔女狩りみたいになったものとして、花王のエコナという油やこんにゃくゼリーなどがあげられていました。(実際はポテトチップスなどに含まれるアクリルアミドの方がエコナに含まれていた物質より心配だし、餅の方がこんにゃくゼリーよりずっと窒息をおこしやすい)

 テレビで叩かれたものとしては、婦人科でいうと百何十万人かがうって数人のマヒ患者が出て誰もうたなくなった子宮頸がん予防ワクチンガーダシルや、十六万人中3人が亡くなって名前を出すのさえはばかられるようになったホルモン製剤のヤーズなどがあります。(風疹ワクチンなどでも何十万人かに一人は髄膜炎などを起こしていますし、ほかのピルでも死亡例はあります)

 こんな時だからこそ、右にならえではなく、「うちの子は、リスクより利益の方が高そうだから、ガーダシルの予防接種をする」みたいな人がいるといいなと思います。もちろん自分の意思で判断されて選んだ場合です。そう言えば先日やっと、昨年末来ヤーズの新規処方の方もありました。

 本の巻頭と巻末にありました。リスクゼロという幻想がある、と。医療行為すべて、薬も手術も、それだけではなく、食品もそうだし、車に乗るのだってそうです、生きていくこと自体それだけで、リスクゼロということは一つもないのに、リスクゼロのものが当たり前みたいな風潮があると。

 リスクと利益(ベネフィット)を天秤にかけて選ぶ、そういう時代が来ている気がします。


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