レディースクリニックマリアヴィラ ダイアリー

東京都東大和市 多摩都市モノレール上北台駅すぐのレディースクリニックマリアヴィラから クリニックの日常やお役立ち医学情報などを発信していきます

2017年05月

婦人科のスポーツドクター

産婦人科の医学雑誌に、婦人科の女性スポーツドクターの投稿が載っていて読みました。
色々参考になる事が書いてありましたが、やはり女性アスリートの相談に乗る婦人科のスポーツドクターは女性医師が良いような気がしました。助産師に男性がいないようにやはりそこはわかるもの同志みたいな阿吽の呼吸は、男にはありませんから。
女性アスリートで、やはり体脂肪率が下がり過ぎると無月経になるものですし、PMSのコントロールなども必要かもしれませんよね。
クロミッドやフェマーラなどの排卵誘発はドーピング検査に引っかかるらしいですよ。HMG注射は大丈夫らしいのです。順序逆だろと思いますが。
それにしても、柔道の松本薫選手が無月経だったのに福山雅治さんにハグされたら途端に生理が来たという話は、ホントに凄いですね。下手なホルモン剤よりよほど。私も長身イケメンに生まれていればハグするだけで無月経を治せる婦人科医になれたでしょうかね?(笑)

タイムリーな論文、油性造影剤について

今朝ネットニュースでまず私の目に飛び込んできたのは、福山雅治さんとジョニーデップがCMでギター競演というものと、もう一つが、油性造影剤のリピオドールと水溶性造影剤のイソビストの効果を比較した最新の論文が権威あるイギリスの医学雑誌に発表された、というものでした。両方思わずツイートしてしまいました。
先日リピオドールは、ケシ油からの精製が安定しないため供給不足というお話を載せたばかりだったからです。8月頃まで入荷のめどは立っておらず、あと20から30本くらいが院内在庫です。そのくらいは1ヶ月半くらいで消費してしまいそうですので、麻酔下でやる希望のかたはリピオドールがなくなったら再入荷まで待ったら、という話でした。
さて、論文については患者さんの平均年齢がやや若かったらしいという事ですが、検査後6ヶ月以内のリピオドールの妊娠率と出産率が39.7%、38.8%。イソビストの方が29.1%と28.1%で、どちらもリピオドールがイソビストを10%以上も上回っていたという事です。
この論文が出てしまった以上アレルギーで無理という人以外は、やはりリピオドールでやって欲しいという事になりますよね。
ですので、残り10本をきってカウントダウンが始まったらまたツイッターかブログで発表させていただきたいと思います。
このブログの総閲覧人数が、もう今日くらいで6万に到達します。ありがとうございます。日常的な事よりも、医学的な事をもっと書いていきたいと思っています。世間話のオモロいおっちゃんというのではなく、求められているのはやはり医学のプロとしての意見でしょうから。
ウケ狙いの関西人根性は封印して頑張ります。よろしくお願いします。

卵管造影の造影剤リピオドール

卵管造影の造影剤リピオドールが、供給不足で、もうすぐ底を尽きます。原料の芥子の実油からの精製に時間がかかるのだそうです。天然のものは仕方ないですね。
代わりとしては、イソビストという造影剤がありますので、検査が全くできなくなる訳ではありません。
しかし、検査後の妊娠率という点では、リピオドールの方が少し高いという報告もありますので、痛い検査だから一回で効果的に、という方で、若くて待てる方は、リピオドールの供給が安定するまで検査を待たれても良いかもしれません。
或いは、とりあえずはやりたいという方は、イソビストでまずはやっておいて半年経ってダメならリピオドールでもう一回というのでも。
とりあえず在庫の数が減ってきて、当院の卵管造影件数からすると8月過ぎまで安定しないかもしれないという供給では、早晩無くなりますので、早めにご報告させていただきます。
検査計画を立てる参考にして下さい。

兄の道標も

久しぶりに実家近くで暮らす兄に頼み事をしたところ、怒られました。叱られました。
自分の都合だけで勝手な頼み事をするな、と。まずは先に他人の立場に立って考えろ、と。そして、まず最初にお父さんだったらどうするだろうなと考えろ。自分もいつもそうしてる、と。
兄の道標もまた父でした。
兄弟共にファザコンな事が判明して、嬉しいような悲しいような恥ずかしいような、幸せを感じた出来事でした。

父の日には、亡父に感謝して何かしたいと思います。合掌。

無痛分娩による事故のニュース

神戸で無痛分娩を受けた方が出血多量でお亡くなりなり、医師が刑事告訴された件がニュースとなっていました。
経過をみると、麻酔薬の中毒やショックといった麻酔による直接の死亡ではなく、弛緩出血という産後の出血多量から血が止まらないDICという状態になっての死亡事故だったようです。
その前にも厚労省から、6年間で無痛分娩による死亡例が13人あったので安全確保には十分留意して行うように、という勧告がありました。ただし、これは分娩による母体死亡例298例の約4%という事なので、特別に無痛分娩が危険だというふうに言った訳ではありません。現代の日本で、分娩で年間50人くらい命を落とす方があるということの方がショックな事かもしれません。単純計算で年間100万人産まれるとして、2万人に1人亡くなるという事ですから、お産はやはり決して安全とは言い切れないのです。
自分が主治医としてお産に関わる事から離れて約10年が経ちます。身体を張って命を削って、麻酔科標榜医も取得して、一生懸命やっていた無痛分娩が懐かしく、そろそろまた関わる事も考えようかな、などと思ったりもしてましたが、昔より体力も気力も少しは落ちているはずです。生半可な覚悟では出来ないですね。
やはりお産は安全が第一、無事が第一。無痛にしても、結局吸引分娩後の傷が大きくなり、後が大変という方もたくさん見ました。弛緩出血も当然増えますから、出血多量で産後も貧血でクラクラという事もよくあります。
いろんなリスクを考えて、後悔の無い良いお産、安全なお産をしていただきたいものです。
最後に、お亡くなりになった方々の御冥福を心よりお祈り申し上げます。
livedoor プロフィール
カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ