aamall

2012年07月23日

「楽園のカンヴァス」原田マハ





あらすじ(「BOOK」データベースより)
ニューヨーク近代美術館の学芸員ティム・ブラウンは、
スイスの大邸宅でありえない絵を目にしていた。
MoMAが所蔵する、素朴派の巨匠アンリ・ルソーの大作『夢』。
その名作とほぼ同じ構図、同じタッチの作が目の前にある。
持ち主の大富豪は、真贋を正しく判定した者に作品を譲ると宣言、
ヒントとして謎の古書を手渡した。
好敵手は日本人研究者の早川織絵。リミットは七日間。
ピカソとルソー。二人の天才画家が生涯抱えた秘密が、いま、明かされる。


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原田マハの本は読んだことがありませんでした。
『カフーを待ちわびて』で日本ラブストーリー大賞を
受賞していることは知っていたので
「ラブストーリーを書く人」と私の頭にはインプットされていました。

しかしこの「楽園のカンヴァス」については
ミステリーとして話題になっていたので、これは読まねばと思ったのです。

ただ「話題になっている=図書館では予約でいっぱい」なので
購入してしまいました。

で、結論。
面白かったけど、ミステリーとしての面白さではない。
絵画鑑定ミステリーと言われていたので
「写楽殺人事件」のようなイメージを持ってしまってました。
ハードル上がりすぎってことかも。


謎はあります。とても大きな謎が。
ある絵画がルソーの真作なのか?
その絵画にまつわる古書が誰の手によるものなのか?
魅力的な謎が小説の中では提示されます。

しかし、その謎が解かれていく様を
読者は傍観者として眺めていくだけなんです。
それが悪いと言っているわけではないですよ。
様々なハプニングや紆余曲折があり、読んでいて飽きません。

とりあえず、大原美術館へ行ってみたくなったw
次の旅行は岡山か?

「虚構の道化師 ガリレオ」東野圭吾

ガリレオシリーズ最新作が発売されます。
2012年8月10日発売予定。

読みたい!




2007年05月29日

首無しの如く祟るもの(三津田信三)5

首無の如き祟るもの
三津田 信三著
原書房 (2007.5)
通常24時間以内に発送します。


<筆者紹介より>
〈三津田信三〉「ホラー作家の棲む家」でデビュー。他の著書に「作者不詳」「厭魅の如き憑くもの」など。

<内容紹介より>
禊の井戸に打ち棄てられて死んでいた、長寿郎の双子の妹。それは連続首無し殺人の、ほんの序曲に過ぎなかった。次々と死んでいく長寿郎の花嫁候補たち。古く伝わる淡首様の祟りなのか、それとも死んだ双子の怨念か−。



2006年11月30日

名もなき毒(宮部みゆき)4

名もなき毒
名もなき毒
posted with 簡単リンクくん at 2006.11.30
宮部 みゆき著
幻冬舎 (2006.8)
通常24時間以内に発送します。


<筆者紹介より>
〈宮部みゆき〉1960年東京都生まれ。「我らが隣人の犯罪」でオール読物推理新人賞を受賞し作家デビュー。「竜は眠る」で日本推理作家協会賞、「理由」で直木賞受賞。

<内容紹介より>
あらゆる場所に「毒」は潜む−。財閥企業で社内報を編集する杉村三郎が、私立探偵・北見を訪れて出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった。現代ミステリー。

2006年11月29日

終末のフール4

終末のフール
終末のフール
posted with 簡単リンクくん at 2006.11.29
伊坂 幸太郎著
集英社 (2006.3)
通常24時間以内に発送します。


<著者紹介より>
〈伊坂幸太郎〉1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。「オーデュボンの祈り」で新潮ミステリー倶楽部賞、「死神の精度」で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。

<作品内容より>
「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されて5年後。秩序崩壊した混乱の中、仙台市北部の団地に住む人々は…。表題作のほか、「太陽のシール」「籠城のビール」など全8編を収めた連作短編集。

2006年11月28日

あなたに不利な証拠として(ローリー・リン・ドラモンド)4

あなたに不利な証拠として
ローリー・リン・ドラモンド著 / 駒月 雅子訳
早川書房 (2006.2)
通常24時間以内に発送します。


<著者の紹介より>
〈ローリー・リン・ドラモンド〉テキサス州生まれ。ルイジアナ州立大学で英語の学士号とクリエイティヴ・ライティングの修士号を取得。大学で教鞭を取るかたわら執筆に勤しむ。

<内容紹介より>
警官を志望する若きキャシーは、レイプ被害者のマージョリーと出会う。だが捜査を担当したロビロ刑事は、事件を彼女の自作自演と断じる−。男性社会の警察機構で生きる女性たちを描く10篇を収録した短篇集。

評判がよかったので楽しみにして読んだ。完全にミステリだと思って読み始めたがそうではなかった。5人の女性警官を通して描かれる警察を舞台とした小説という感じ。かといって面白くなかったわけではない。警官たちの息遣いが聞こえてきそうな迫力がある。凄惨な場面や、気分が悪くなる描写もあるが、読者を怖がらせようという意図ではなく、描かないと表現できない闇があるのだと感じた。

原題は「ANYTHING YOU SAY CAN AND WILL BE USED AGAINST YOU」
アメリカで犯人逮捕の際、告知が義務付けられているミランダ警告の一部。
「YOU HAVE THE RIGHT TO REMAIN SILENT」の後に続く部分だそうです。

「あなたには黙秘する権利がある」「あなたの発言は法廷で不利な証拠として扱われる可能性がある」アメリカのドラマなどでもおなじみのフレーズ。
理不尽な殺人やレイプを犯す犯人に対して告知する権利。このアンバランスさを表現するにはとても良いタイトルだと思った。

2006年11月23日

私という運命について(白石一文)5

私という運命について
白石 一文著
角川書店 (2005.4)
通常24時間以内に発送します。


<著者紹介より>
〈白石一文〉1958年福岡市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2000年「一瞬の光」で作家デビュー。著書に「僕のなかの壊れていない部分」「草にすわる」など。

<内容紹介より>
大手メーカーに勤務する亜紀のもとに結婚式の招待状が届いた。新郎新婦は、かつての恋人と後輩の女性社員。亜紀は、読みかけのまましまいこんだある「手紙」のことを思い出すが…。渾身の書き下ろし。

私にとって初白石一文作品。
実は先日実家へ帰省したとき父親に「最近読んで何かおもしろい本なかった?」と尋ねたところ、この本を紹介されました。父親が薦めるのでてっきりミステリかと思ったら小説でした。予想外でしたが確かに良かった。
冬木亜紀という一人の女性の約10年に渡る話です。運命というのはあるのかもしれないと感じます。各章で亜紀に届く印象的な手紙があります。差出人はそれぞれ違うものの、人とは何か、人生とは何かということを考えさせられる内容のものばかりで胸を打たれます。手紙というのはある意味最もその人の本心を表すものかもしれません。
恐らく主人公亜紀に関しては同性から見ると共感できないタイプの女性かもしれませんが、男とか女とかそういうことは関係なく、一人の人間としての考え方として読み進めるべきなんだろうと思います。男性から見ても、ちょっとリアリティに欠ける女性描写という気がしました。
最終章の終わり方はなんとなく予想できてしまいましたが、それでも胸が震えました。結婚を決心するときに読みたい本かもしれません。

本筋とは関係ありませんが、相撲界で「タニマチ」という言葉がありますが、これは大阪の「谷町」が語源だったんですね。明治末期に怪我をした相撲取りを谷町に住む外科医が無料で診てあげたことからきたそうです。毎日通勤で谷町を通りますが全く知りませんでした。

・雪の手紙
・黄葉の手紙
・雷鳴の手紙
・愛する人の声

2006年11月21日

ボトルネック(米澤穂信)4

ボトルネック
ボトルネック
posted with 簡単リンクくん at 2006.11.21
米沢 穂信著
新潮社 (2006.8)
通常24時間以内に発送します。


<著者紹介より>
〈米沢穂信〉1978年岐阜県生まれ。2001年「氷菓」で角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞しデビュー。著書に「犬はどこだ」「夏期限定トロピカルパフェ事件」など。

<内容紹介より>
気づけば僕は「自分が産まれなかった世界」にいた。街並や社会に大した違いはないが、そこでは、死んだはずのあの人が生きていて−。若さ特有の「痛々しいオーラ」が横溢する、「現在進行形」の書き下ろし青春小説。

ある女性の弔いに東尋坊へきたリョウ。断崖絶壁でよろめいて海へ転落・・・したと思ったら自宅金沢近くの公園で目を覚ます。家へ帰ると見知らぬ女性がいて、ここの長女だという。どうやら自分が生まれなかった世界に紛れ込んだらしい。

よくあるパラレルワールドの話と思って読むと意表を突かれる。ある意味本格ミステリと言えなくもない。第三章の謎解きのシーンはじっくり読んでいただきたい。

しかし断崖絶壁で推理なんて船越英一郎か片平なぎさって感じですね。
きっとわざと二時間ドラマ風にして遊んでると見た。やるな穂信。

ところで・・・最後のメッセージはどちらから届いたものだろう。
それによって彼のこの後の行動が決まる・・・・。

11/25追記
各方面で感想を読みましたが「暗い」「落ち込む」という書評が多いみたいです。やっぱりこの後の彼の行動はああなるのか。私の読み間違いですね。私にはもしかしたらあちらの人から届いたメールかもと思ってしまった・・・。素直に読めばよかったみたいですね。あ〜だったら怖い小説だわ。

2006年07月31日

蒲公英草紙 常野物語 (恩田陸)4

蒲公英草紙
蒲公英草紙
posted with 簡単リンクくん at 2006. 8. 1
恩田 陸著
集英社 (2005.6)
通常24時間以内に発送します。


<<内容紹介より>>
変わりゆく日々に少女が見たのは、時を越えた約束と思い。懐かしさと切なさの魔法がきらめく感動長編小説。

<<著者紹介より>>
〈恩田陸〉1964年宮城県生まれ。早稲田大学卒業。「六番目の小夜子」でデビュー。「夜のピクニック」で吉川英治文学新人賞、第2回本屋大賞を受賞。

2006年07月13日

チーム・バチスタの栄光(海堂尊)

チーム・バチスタの栄光
海堂 尊著
宝島社 (2006.2)
通常24時間以内に発送します。


<<内容紹介より>>
医療過誤か殺人か、不定愁訴外来担当の万年講師と厚生労働省の変人役人が、患者の死の謎を追う。現役医師だからこそ描きうる医療現場のリアリティとコミカルな展開が魅力のミステリー。

<<著者紹介より>>
〈海堂尊〉1961年千葉県生まれ。勤務医。

第4回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作のこの作品。
新人賞を取った作品は大体読むようにしているけど
「本当に新人の作品?」と驚いてしまった。
満場一致で大賞受賞するのが理解できる。
久しぶりに先が気になる本。新人とは思えないリーダビリティでした。

拡張型心筋症例の高難易度手術「バチスタ」。
天才外科医・桐生を中心としたチームはこの手術を30回連続で成功し
「チーム・バチスタの奇跡」と呼ばれていた。
そんなチームが3回連続手術を失敗し、患者を術中死させてしまう。
執刀ミスなのか医療事故なのか、それとも殺人なのか。
調査を依頼されるのは、出世意欲のない万年講師の田口。
田口は不定愁訴外来の医師。
不定愁訴外来は患者の苦痛や悩みや訴えを聞いてやる所。
その性質と田口の名前から「愚痴外来」と陰で呼ばれている。
田口は持ち前の聞き取り能力を用いてチームメンバーをインタビューするが
解決の糸口はつかめない。
そんなところへ調査の助っ人として厚生省から白鳥という男がやってくる。

こんなストーリー。
先日まで放送されていたドラマ「医龍」を見たあとだけに
設定の類似がとても気になった。
容疑者となるチームの人物たちは以下の面々。
執刀医、第一助手、第二助手、臨床工学士・麻酔医・機械出し看護婦
これって「医龍」のチームドラゴンともろかぶり。
原作のコミック「医龍」に触発されて書かれたミステリ?と思ったけど
作者の海堂尊は実際に医師なので、どうやらそうではないみたい。

この作品の魅力は選考委員たちが口をそろえているとおりキャラクター。
主人公田口はもちろん、厚生省の役人とは思えないはちゃめちゃな白鳥。
天才外科医の桐生も人間味に溢れているし、助手たちも個性的。
普通こういうテーマでは悪く描かれる病院長も
こんな上司がいたらいいなあと思わせる人物。
特に白鳥はシリーズ化してほしい。
それと会話には出てくるが登場しない白鳥の部下は次回作でぜひ見たい。

夢中になって読み終わり、最後に選評が載っていて
「あ、そういえば新人だった」と思い出したくらい
最近の新人賞作品では白眉。