菅民主党の「自民党化」の現状について!
菅政権になってから「国民の生活が第一」というスローガンがすっかり影を潜めるようになって久しい。
この間に民主党の「自民党化」が急速にすすみ、国民への裏切りも相次いでいる。
「使い捨て」労働を根絶するはずだった労働者派遣法の抜本改正も骨抜きのうえに見送られ、「日米同盟の深化」をかかげて辺野古への新しい米軍基地建設を推進する「日米合意」への固執も変わっておらず、むしろ菅政権の対米追随姿勢はいっそうの“深化”をとげている。

また、介護保険の分野では高齢者に新たな負担を強いるメニューが政府から提言され、介護保険制度の大改悪をおこなう構想が打ち出された。
これも介護保険への国費投入を8000億円増やしますとの総選挙の際の民主党の政権公約に反しており、まったくの公約違反にほかならない。

そして、外交の分野にいたっては民主党の「自民党化」を象徴するような事例が頻発している。
岡田幹事長などは「日ロの領土問題や尖閣の問題などで、従来の自民党時代と同じ方針でやってきた。」とその出演したテレビ討論で述べたほどだ。
政権交代したのだから、旧政権時代における領土交渉などを根本から見直すべきであるにもかかわらず、政府民主党は自民党政権時代の方針をそのまま踏襲して恥じない姿勢なのである。

「民主党は政権交代時のマニフェストを実行しろ」との国民の根強い声に押し出されつつある小沢一郎!
さて、民主党の「自民党化」の背景には民主党自身が寄り合い世帯であり、政治を変える明確なビジョンである綱領を持つことができないという弱点が潜んでいる。
綱領を持たず、政治を変えるビジョンがないままで政権交代したらどうなるか、その危険性を十二分に実証しつつあるのが菅政権の現状である。

だが、「自公政治を変えたい」との思いを民主党への政権交代に託した国民を裏切って、急速な「自民党化」へとひた走る菅政権への批判の声は高まりこそすれ、衰えることはない。
そして、ここから常に繰り返し生み出されるのが小沢一郎への待望論であり、ここには小沢一郎に対するたんなる英雄待望といったレベルを超えて、政治を前に進めたいという国民の願いがその根底に潜んでいる。
さらには、「民主党は政権交代時の民主党マニフェストを実行し我々との約束を守れ」といった菅政権への国民の手厳しい批判もその背後には存在する。

ただ、誤解のないようにあらかじめはっきりさせておきたいことは、民主党の「政治とカネ」の問題の象徴的な存在であり、野党が一貫して求めている国会での説明責任をいっこうに果たそうとしない小沢一郎の存在それ自身が政治を前に進めるファクターではないということだ。
このような国民の声を背負わざるをえず、これに沿った政治行動をとらない限り、自身の政治的な復活がないというポジションに現在の小沢一郎が立っているが故に、その限りにおいて小沢一郎の復活が政治を前に進めるうえでの当面の決定的なファクターになりうるのである。

小沢潰しを繰り返す闇の権力によって小沢の検察審査会での強制起訴がおこなわれた!
image12061さて、失政の続く菅政権は遅かれ早かれ立ち往生することは避けられないが、その際には先の民主党代表選挙での次点候補者でもあり、国民的な人気も根強い小沢一郎が再び国政にチャレンジすることが順当であろうと、つい最近までは考えられていた。

だが、それを阻止するために闇の権力の手によって小沢追い落としの政治工作がおこなわれた。
言うまでもなく小沢の資金管理団体をめぐる土地購入疑惑での検察審査会による強制起訴であり、プロの検察官たちが長期間にわたり徹底捜査をおこなってもとうとう立件できなかった小沢一郎を、まったくの素人集団の検察審査会がろくな議論もなしに強制起訴を決定し、とうとう小沢を司直の手へと引き渡したのである。

小沢を司直へと引き渡した検査審査会とは、その構成すら不明であり、審査会がいつ開かれ、そこでどのような議論がなされたかを外側からはいっさい窺い知ることのできないという謎めいた機関である。
小沢一郎はこのような胡散臭い機関の手によって、民主党を唯一立ち直すだけの力量を持った政治家としての政治生命を失いかけているのである。

自民党などに同調し続ける某革新政党の現状について!
さて、このような政治情勢にあるにかかわらず、某革新政党は政府・民主党への党略的な攻撃に狂奔する自民党などと国政では同一歩調をとっており、自民党などが主導する野党国対委員長会談などのたびに、同党は民主党政権を攻撃して自民党やみんなの党などに同調し続けている。
国民からみると、この間の某革新政党の行動は社民党よりも自民党サイドに立ったものとしか写っておらず、直面する政治危機をどう打開するかという点で確固とした政治戦略を持たず、民主党政権の失策のたびに自民党などに同調し続けている同党に国民の支持が集まる道理もない。

また、傍から見ると自民党の追随勢力に成り下がり、右往左往しているように見えるようでは、来るべきいっせい地方選挙や、その先に控えている総選挙での同党の復活の芽などもない。
某革新政党も自らは民主党政権の悪政を批判しながらも、その悪政に拍車をかけようと企てる自民党にも毅然とした対応をしているつもりなのであろう。
だが、当面する政治危機の打開へむけた明確な政治戦略を国民に提示できない同党の最近の一連の行動は、客観的には自民党の取り巻きとしての役割を果たしつつある。まことに残念なことである。