image0706「陸山会」事件を担当している東京地方裁判所が東京地検特捜部の提出した供述調書のほとんどを“でっち上げ”と判断し、それらの証拠採用を却下したといいます。
その際に地裁は「威迫ともいうべき心理的圧迫と利益誘導を織り交ぜながら、巧妙に供述を誘導した」と異例の特捜部批判までおこなっています。
そして、却下された供述調書の中には石川知裕被告が「小沢元代表に虚偽記載を報告し、了承を受けた」という調書も含まれており、この調書を唯一の証拠として検察審査会に強制起訴された小沢一郎氏の無罪が実質的に決まりました。

2009年冬の西松偽装献金事件で大久保秘書が逮捕されましたが、この事件はすでに公判の証人尋問で西松建設の元部長が「当時は、政治団体がダミーとは全然思っていなかった」と述べ、迂回献金のダミー会社とされた企業が実はダミーではなく、実体があったことが明らかになっています。
また、このことで訴因変更に追い込まれた検察はこの事件をも陸山会事件の裁判と統合し、姑息にも裁判そのものを消滅させてしまいました。

そして今回、東京地裁が「陸山会」事件にかかわるほとんどの供述調書を“でっち上げ”と認めたことで、裁判所は検察の面子を考えても政治資金収支報告書の記載ミスを認める程度の判決しか出せなくなりました。
また、政治資金収支報告書の記載ミスは国会議員の提出する政治資金収支報告書の半分ぐらいの割合でおこっており、通常の場合には総務省の行政指導による修正報告で済んでいる問題でしかありませんので、小沢一郎氏の実質無罪は当然です。

さて、「陸山会」裁判で小沢氏元秘書の弁護士たちは、当初から結論あり気で、脅し、スカシ、泣き落としで自白調書を作成した特捜部検事たちのえげつない実態を暴露する法定戦術にでました。
その結果、この事件を担当した検事の一部が過去の裁判でもデッチ上げ調書を作成した経歴を持つ「札付き検事」であったことが暴露され、また、大久保元秘書の調書を取ったのが証拠改ざんで有罪が確定した前田元検事であったことも裁判官の心証を被告側に有利なものとする要因としてはたらきました。
こんなデタラメなやり方でつくられた調書によって、検察審査会は小沢一郎氏を強制起訴したのであり、検察官役として指名された指定弁護士にとっても法廷でたたかう材料を奪われてしまったも同然となりました。
このように小沢一郎氏をめぐる諸々の事件はすべてが免罪であったことが明らかになろうとしています。

小沢裁判の被告たちと小沢グループは冤罪を仕掛けた勢力を摘発すべきである!
こうして3月11日の大震災や原発事故をきっかけに長期の混乱と混迷をきわめた日本の政治にも大震災前の対決構図がふたたび蘇ってくるかもしれません。
「民主党は政権交代時のマニフェスト(国民の生活が第一)を守り国民との約束を実行せよ」との小沢氏を結集軸としたマニフェスト派と、旧政権勢力やマスメディアに後押しされながら対米追随と財界奉仕に狂奔する民主党現執行部グループとの対決です。

だが今後、長期にわたって大震災からの復興と原発事故の収束に正面から取り組み、政治の力をそれにむけて総結集していかなければならない事態が続くことは間違いありません。
また、未曾有の国難の中で民主や自公などの勢力が被災者そっちのけの党略的な抗争に明け暮れしながらも、他方で原発推進や消費税大増税などの悪政を共同で推進するといった政治の現実も目の前にあります。
確かなことは冤罪の被害者である被告たちと小沢派は、この政治謀略を仕掛けてきた勢力を一人残らずに摘発するべきでしょう。彼らが生き延びることだけは許してはいけないと思います。

参考 「日刊ゲンダイ」
小沢裁判 もうやるだけ時間と税金のムダ
http://gendai.net/articles/view/syakai/131320

追記
小沢一郎氏の資金管理団体をめぐる「陸山会」事件で、東京地裁が特捜部の取り調べを問題視し、多くの調書の証拠採用を却下しました。
捜査がデタラメであり、石川衆議院議員をはじめとした小沢氏の元秘書の供述調書に任意性がないことがその理由です。
検察審査会は昨年、今回、証拠申請が却下された石川氏の供述調書を重視して、『小沢氏に共謀の可能性あり』と強制起訴議決をおこないましたが、小沢氏強制起訴の唯一の証拠が同調書だっただけに秋にもはじまる小沢氏本人の裁判は無罪が確実な模様となりました。
これがエントリー本文の趣旨です。