銚子市立病院再生機構が指定管理者となって運営する銚子市立病院の1億7千万円を超える赤字の穴埋めをめぐって、補正予算案の審議と採決が22日の銚子市議会でおこなわれました。
今回の赤字補填は今年度に入ってから二度目になりますが、9月議会では来年3月分までの約束で約2億4千万円の赤字補填をおこなったばかりでした。

だが、多額の経営赤字を計上しながらも月1回の理事会に出席するだけの非常勤理事には多額の報酬を払っており、医療収入との対比で260%にのぼる再生機構の人件費比率の異常な高さも放置されたままです。
また、指定管理者として市立病院の経営に責任を負っているはずの再生機構ですが、今までに自らが招いた赤字に対する責任を1円たりとも負ったことはありませんし、これほどの放漫経営をおこないながらもその経理内容について銚子市の監査を受けたこともありません。
また、どんどん赤字を膨らませても無条件で銚子市の尻拭いを受けることのできる再生機構にはコスト意識が働く余地などなく、「経営のプロ集団」と野平市長が呼ぶ再生機構には微塵も経営感覚がありません。

さて、現在の銚子市の財政状況はまことに厳しく市は徹底した財政改革にとりくんでいますが、市立病院関連の経費にかぎっては、この現状からはとても考えられないような杜撰な予算執行となっています。
この杜撰さを数値化してみれば、銚子市からは今年度トータルで16億円を超える繰り出しが病院事業へおこなわれているにもかかわらず、それは“どこ吹く風”の再生機構は放漫経営によって毎月5千万円の赤字を出している現状として表現できます。
このまま市立病院の運営を再生機構に託していては赤字が累積するばかりで、二次救急の実現はおろか、近い将来に経営の継続すら危ぶまれることにならざるを得ないでしょう。

議会が拒絶した杜撰経営の尻拭い、および病院再生には外部識者からなる第三者委員会の立ち上げが必要なこと!
さて、市立病院がこの有様ですから、二度目の赤字補填予算案(約1億7千万円)は議会の承認を受けること叶わずに、否決となってしまいました。
これは杜撰な経営と不明朗な病院経理にたいする指摘を再三にわたって受けてきたにもかかわらず、これまで放置しておいた野平市長と再生機構のいわば「身から出た錆」であって、議会がこれ以上の赤字補填は認めないとしたことはやむを得ません。
だが、問題はこれからです。来年の1月10日には納入業者へ支払い期日が迫っており、1月25日には医療スタッフへの給与支払いが待ったなしに迫っています。
赤字補填予算が否決されたままで、それらの日を迎えれば“不渡り”を出して倒産となりますが、こうなっては再度の病院休止へ追い込まれ、二度目の医療空白はもはや埋めることはできません。
ここは年末年始であっても再度予算の調整をおこない、臨時議会を開催することで病院の倒産(資金ショート)はなにがなんでも避けるべきです。

まずは病院の倒産を回避することを何よりも優先すべきであり、諸々の問題の見直しは倒産の回避が成功した後でおこなえばよいのです。
そして、見直しの課題は、まず赤字の要因を分析することから始まり、事業計画の洗い直し、理事給与の公開、東京事務所の問題などについて徹底的におこなうべきです。
また、この際に不明朗で秘密の多い再生機構と人脈の面で繋がっている野平市長は指定管理者の利害関係者となるためにこの仕事を任せることはできません。
この際は外部識者からなる第三者委員会を早急に立ち上げて、病院の経営体質の見直しや経理の改善など不明朗な病院事業の現状に徹底的なメスを入れるべきでしょう。
今からすぐにでも病院事業の点検と洗い直しを任務とする第三者委員会を立ち上げ、病院の経営改善案と実態に合った再建計画案の作成を依頼すべきです。

その場合に第三者委員会には調査権を付与し、市の組織の一部としても位置づけ、市長はこの委員会の提言によって再生機構への是正指導をおこなうべきです。
(是正指導の際は地方自治法244条による指定管理者への監督権限を用います)