現在、銚子市立病院は銚子市立病院事業再生機構が指定管理者となって公設民営で運営されています。
しかし、市立病院は今年度の赤字補てんだけでも5億2千万円にものぼっており、銚子市の病院に対する支出は休止前の銚子市立総合病院に匹敵する額にまで膨れ上がっています。
効率的な経営を目指すはずの公設民営が、逆に多額の赤字を生み出すという皮肉な状況が生まれています。
また、市立病院では医師確保の見通しもないままに、院長をはじめ常勤医師を次々と解雇するなど、みずから赤字の要因をつくりだしてさえいます。
昨年の12月議会では度重なる赤字補てん案に「お金の使われ方が不透明」、「疑問が多く、情報も不透明」などの理由で、とうとう銚子市議会も野平市長に対してノーの意思表示をおこないました。

だが、残念ながら銚子市のトップである野平市長は「市は民間組織の内部の問題に口を出すべきでない」との口実でこの現状を事実上放置し続けています。
このような病院の現状に多くの市民が懸念を感じており、早急な打開策を求めています。

銚子市立病院に第三者評価制度の導入を図るべきではないでしょうか!
そこで、筆者がこの現状にたいする有効な処方箋と考えるのが指定管理者制度における第三者評価制度の導入です。
銚子市立病院は指定管理者制度による公設民営の病院ですが、指定管理者制度は元々公共的な団体に限られていた病院など公の施設の管理運営を営利企業のような団体もふくめて、誰でもがおこなえるようにしたものに他なりません。
そのために、もともとこの制度では指定管理団体が適正な業務をおこない、公共性が確保されているかを不断に監視する必要性があるのです。

そこで、先進都市では指定管理団体にたいする監視と点検・評価を制度化しており、さらにはその点検・評価に客観性・公平性・公正性を担保するために第三者評価委員会(外部有識者で構成)による判定を受けることとしています。
筆者はこの制度の導入によって市立病院の健全経営を促し、病院再生の道を順調な軌道に乗せることが可能になるのではと考えます。

(補足)
指定管理者制度のおける第三者評価制度とはなにか!(簡単な解説)
2003年(平成15年)の地方自治法の改定により、これまでは公共団体などに限定されていた公の施設の管理運営を団体であれば誰にでもできるようにしました。
こうして民間にできることは民間に任せる、運営コストやサービス面でもっともふさわしい管理主体はだれかという観点により、民間事業者など多様な団体に参入の機会を提供し施設の活性化をはかろうとしたのが指定管理者制度です。
だが一方で、この制度では民間事業者などの指定管理団体が良い施設運営をおこない、市民サービスの向上に努めているかを不断に監視し、指導の徹底をおこなうことが行政側には求められます。
これにくわえ、指定管理団体が客観的な視点からの評価を受けることにより自ら必要な業務改善に取り組む仕組みを確立し、市民サービスの向上につなげていくために設けられたのが指定管理者制度における第三者評価制度です。
通常はこの第三者評価制度は外部の学識経験者、財務専門家、見識者などで構成される外部評価委員会(第三者評価委員会)によっておこなわれます。
この制度はすでに横浜市や市川市、盛岡市など多くの先進都市では幅広く導入されています。