光をめざして

社会や身の回りにおこったこと、その他もろもろの出来事について折にふれて感じたことを投稿します。

TB

横田夫婦発言「すでに覚悟はできている。」(早まらないでください)


横田夫婦が先日の参議院拉致問題特別委員会でこのような発言をされたという
ここでいうところの覚悟とは何だろう。それは、横田めぐみさんをはじめとした拉致被害者を取り戻すためには、北朝鮮に対する経済制裁だけが有効な方法であり、経済制裁への報復としてめぐみさんを含めた拉致被害者が犠牲になってもしかたがないということなのだろか。
私にはこのようにしか取れないのだが、これは二重の意味で誤っていると思う。
まず、拉致被害者の方々の命を何よりも大事にするという観点にたつべきである。そのうえで、ひとりの拉致被害者の命も失われることなく、この問題を解決するためには平和的交渉による方法しかないはずである。
そして、平和的な交渉による解決はその性質上、非常に長いスパンの上に立って取り組まないことには結果を実らすことができないのである。
とにかく、1人といえども拉致被害者の命が失われることなく、拉致問題を解決するためにはハッキリ言って、経済制裁はあまりにもリスクが大きい愚策のように思える。

そして、さらには、経済制裁がいわゆる圧力として北朝鮮という国家を変えていく手段にはなりえないということも御指摘したい。

わかりやすい話としてあの忌まわしい沖縄戦を思い出して見ましょう。このとき、沖縄周辺は米軍の制海権と制空権に取り囲まれており、日本の沖縄守備隊と沖縄の住民は情報が完全に遮断されていた。そして、いざ地上戦が始まった時に、追い詰められた日本軍人と沖縄住民は、沖縄の天然の地下壕ともいうべき”ガマ”というところに逃げ込んで、つぎつぎと集団自決を敢行していった。これは、軍による情報統制によって徹底された「アメリカ人は鬼畜だ。つかまったら殺される。」という誤った情報のために起こされた悲劇でありました。
しかし、例外もありました。それは”ガマ”に中に逃げ込んだ人々の中に、軍人軍属がおらず,その代わりにアメリカに出稼ぎにいった人たちがリーダーとなっていたグループでありました。彼らリーダーたちはアメリカをよく知っており、「アメリカ人は捕虜を殺さない」と事実と道理によって粘り強く住民たちを説得し、集団自決という悲劇を防いだのです。

かように状況を変えるものは、たとえ断片的なものであっても正しい情報なのであります。
北朝鮮問題においても同じことであります。北朝鮮という国家を変えていくのは正しい情報であり、これがあらゆる問題解決のキーとなりうると考えます。
そして。北朝鮮の情報統制を打ち破るには、まず国交を開いて、両国間の自由な経済交流と経済活動を勝ち取っていくことしかないでしょう。そうすることを通してのみ、モノの出入りとともに情報の出入が必ずそれにともなって起こってくるでしょう。

そして、「南朝鮮の人民は貧しくて、食うものも食えずにボロを着ている。」といまだに多数の北朝鮮の人々が信じている情報鎖国国家「北朝鮮」の風穴を開けることができます

さらには、外からの正しい情報が北に入っていくだけでなく、北の国内の情報も伝わりだすでしょう。このようなプロセスを通してのみ拉致被害者全員の安否や所在を把握することができると思います。

金死刑囚相手はかって1988年に韓国でオリンピックが開かれることを北の国民が知り、そのことを通して、南の経済的発展の事実が国民の間に広がることを恐れ、ソウルオリンピック開催阻止の目的で”大韓航空機爆破事件”という国家テロすら起こすほどに外からの正しい情報をなによりも恐れています。

まず、北朝鮮と国交を結び、自由な経済交流という扉をこじ開けなければ拉致問題ばかりでなく、北朝鮮の関わるあらゆる問題の解決の可能性は開かれないだろうと思います

拉致被害者がひとりも滅びることなく、いつかかならず日本の土を踏むためには”経済制裁の愚”は避けてください。私はそのように思います。

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daintyさん:ゾフィー・ショルをヒロインとした映画みられて良かったですね

daintyさんが何の予備知識をもたれずに「白バラ」抵抗運動を題材にしたドイツ映画を偶然ご覧になられたことは良かったと思います。
私は30年前に、この事実を岩波新書にあった古在由重氏の「思想とは何か」という書物の中で、そのエピソードともに知って以来、心の片隅で、この白バラの実態を深く知ろうと望んできました。
それが当時の資料を忠実に再現した秀逸な映画として来年見られるなんて、私にも良かったです。
振り返って日本にも、かっての侵略戦争の15年間に白バラと同じようにファシズムに抵抗をした有名・無名の闘士たちがたくさんいます。
しかし、彼らはいまだに一般の国民の意識の中で省みられることがありません。恥ずかしいことだと思います。daintyさんもいちど、山本宣治という人、また野呂栄太郎という人、はたまた戸坂潤や伊藤千代子という方々をお調べくださればと思います。きっと日本の白バラがたくさん見つけられるでしょう。

daintyさんのブログはこちらです

yama sen


このレトロな写真の方が山本宣冶さんであります。戦前の合法的無産政党の労農党から、京都大学の先生の職を辞して立候補当選されましたが、治安維持法の最高刑を死刑までにする改悪に議会の中でただひとり反対したため、右翼のテロリストに惨殺されました。
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西岡三郎
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