2008年09月23日

嶌村彰禧氏「完全国産主義〜食品メーカーのあるべき姿」

経営者はかくありたい。
新宿ベルクに続き、そう思わせる経営者がここにもいた。
北海道ワイン株式会社代表取締役社長、嶌村彰禧氏の書いた
「完全国産主義」を読んだ。

完全「国産」主義 食品メーカーのあるべき姿

完全「国産」主義 食品メーカーのあるべき姿


嶌村氏は経営者というよりモノづくりの職人と言った方が近いだろう。

彼のワインづくりは、北海道(ほんの一部本州産もあるが)の
出所の明らかな国内契約農家のブドウだけを使ったもの。
当然それだけ割高になることは確かであるが、そこを
おいしい確かな国産ワインを届けたいという強い想いで克服してきている。

読むとわかることであるが、
国産の大手メーカーのワインが実は国産、オーガニックと謳いながら、
その実法律に守られた結果の実態とかけ離れた表示である事実。
知らなかった事実が次々と提示される。
今まで知らずに飲んでいた自分の愚かさに気づかされる。

事故米、汚染米で新たな食品偽装が叫ばれている今ほど、
経営者の経営姿勢が問われている時はない。

食品偽装は経営者が利益を第一に考えた結果ではないか。
本書を読むと今日の事情は起きるべくして起きた事件であることが理解できる。

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井野朋也氏「新宿駅最後の小さなお店ベルク」

お店を繁盛させるもさせないのも、経営者の想いひとつである。

新宿ベルクの経営者兼店長、井野朋也氏が書いた
「新宿駅最後の小さなお店ベルク〜個人店が生き残るには?」を読んで
あらためて思う。

新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには?

新宿駅最後の小さなお店ベルク 個人店が生き残るには?


ベルクは15坪の個人店であるが、新宿駅改札徒歩15秒という抜群の
好立地にあることが最大のメリット。
しかしその場所ゆえ、通りすがてしまう人が多く、
また偶然入ったお客も固定客化が難しい宿命にある。
期待を裏切るサプライズがない限り固定客を増やすことは至難の業だろう。

タイトルに新宿駅最後の、とあるのは苦労の道を経て繁盛店となったにも
かかわらず、大手ブランド志向の駅ビル側からは退店迫られているという事実に
暗黙の抗議を表すものである。

それほど新宿と言う一等地にあって、個人店が成り立つこと自体が
難しいとわかる。

ベルクが成り立っている理由は、井野氏をはじめスタッフの
本物へのあくなきこだわりとそれを徹底的に低価格で提供したいとの
強い想い。

資本力もブランド力も大きなスペースもない個人店が、
こう考えこう行動すれば大手チェーンにも負けず勝ち残れる、
赤本的参考書だ。

markebon at 12:51コメント(0)トラックバック(0)経営力 

2008年09月09日

安田佳生氏「採用の超プロが教える 伸ばす社長つぶす社長」

新刊ではないがベーシックに売れているようで
時期によっては平積みされている。

集客・採用コンサルティング会社ワイキューブの安田社長がこれまでの
コンサルティング歴で見てきたいろいろな会社の社長の話だ。

一見成長中の何も問題がないような会社が、実は些細な事も
社長にいちいち伺いを立てないと話がすすまない会社、などなど
興味深いエピソードも多々載っている。

さらに本の中でこんな記述を見つけた。

よく中小企業の社長の中に「大手だからよい人材が採れるんだ」という
人がいるが、そうした考えは順番を取り違えていると指摘し、
「大手だからよい人材が採れるのではなく、よい人材を採っていったから
大手になったのだ」という話があった。

ごもっともである。

まだ40代であるが、達観した感のある安田社長。
こんな社長だから会社が成長してきた理由もよくわかる。



出版:サンマーク出版(文庫もあり)
著者:ワイキューブ代表取締役・安田佳生
定価:1500円+税

markebon at 23:38コメント(0)トラックバック(0)経営力 

2008年09月06日

壁を突破できる社長できない社長〜ベンチャー通信編集部

副題に、起業家が必ずぶつかる3つの壁の乗り越え方、とある。

3つの壁とは、
経営者それぞれに異なるが、会社が成長していく過程において
必ず立ち塞がるものとしている。

テンプスタッフの篠原氏、
ワイキューブの安田氏
ネクストの井上氏など、

この本には、今をときめく13人の経営者が登場する。

この本を編集したベンチャー通信編集部によると、
3つの心構えがなければ壁は乗り越えられないとして、

(1)冷静に現実を直視する
(2)すべてを自分の責任であると考える
(3)自分を“生かし切る”つもりで全力を出し切る

を挙げている。

前述の社長たちはこの3つの心構えをまさに実践してきた人たちと
いうことだ。

社長業は一度やったらやめられない、と言われたりするが、
この本を読んで何となくその理由がわかった気がした。



markebon at 23:32コメント(0)トラックバック(0)経営力 

2008年09月02日

ナガオカケンメイ氏の「60VISION」

企業に求められるのは継続力、そしてそれを支える忍耐力だ。

D&departmentのナガオカケンメイ氏の活動の源は、まさにそのふたつの力に尽きる。

この本は、ナガオカ氏が、1960年代、時代が高度成長へ向かう頃の
良きデザインを現代に復興させようと言う活動をドキュメンタリー風に
書いたもの。
カリモク家具、椅子のホウトク、月星化成などの、
廃版となって眠っていたデザインの名品を見事に再生させた。

しかしながら、
復興のためには、商品だけでなく企業自体の価値観も
蘇らさなければ、中途半端に終わるだけだ。
経営陣にそのことを理解させる努力は、商品復刻への努力の数倍、
いやそれ以上大変である。
彼の強い想いがその原動力であることは間違いない。
想いを強く持つ必要性が、この本を読んであらためてわかった。



markebon at 16:50コメント(0)トラックバック(0)クリエイティブ力 
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