トップ | レース結果 | コメント | 技術解説 | チーム分析 | サーキット・ガイド | 動画 | コラム | インタビュー | データ | レース動画 | レース写真 | GP恋人写真 | マシン写真動画 | 特集 | ヘルメット | テスト
2005年10月24日

2007年からF1マシンのリア・ウィングがツインになるのか

今回のFIA提案のイラストがバーニーのサイトに載っています。イラストはクリックで拡大します。


チームは2つのウィングでさらに上を目指す
Two wings will help teams to reach new heights: Times Online
23日、F1はエンターテインメントの名において、競技を一変させるよう設計されたマシンを明らかにした。24日にF1の10チームはこの設計を手渡されるが、このマシンは従来のオーバーテイクを増やしてF1に興奮を取り戻そうとする最初の段階にある計画などの思考を覆し、それらを一掃するだろう。

エンジニアらは洗練されたコンピュータと風洞を利用して最速のF1マシンを設計しているが、これらはあまりに空気力学的に効率がよくて速いため、後続の車はオーバーテイクするほど近づくことができず、レースを退屈なものにしていた。

そしてFIAはこの問題について再度テクノロジーを導入し、専門家とスーパーコンピュータを採用してスピードに深刻な影響を与えずオーバーテイクを容易にする新しいタイプのマシンを設計した。

設計の最も根本的な部分は、大部分の問題の原因となっていた従来のリア・ウィングの廃止である。リア・ウィングは、車体後部に発生する乱気流の少ない2つのウィングに変更される。これにより後続のドライバーはスリップ・ストリームに入って勢いよく前に飛び出すことができるので、これまでのF1の評判を打開するような壮観なオーバーテイクとなるだろう。さらに、現行の溝つきの細いタイヤが、トレッドはないがトラックへの接着が非常に高い、太い「スリックタイヤ」に変更される。

23日の午後遅く、ロンドンのパークレーンにあるホテルでチーム代表にこの設計が渡されると、鋭く息をのむ音が聞こえるだろう。チームは、レースのラップタイムを10分の1秒単位で短縮するために、複雑なソフトウェア・プログラムに何千万ポンドを費やし、数十人の空気力学の専門家を雇い、2,000万ドル相当の巨大な風洞を建設してきた。そしてこの設計を手渡されることで、これまで開発にあてた歳月を捨て去り、また最初からやり直さなければならなくなる。

F1はその55年の歴史を通じて、デザイナーと監督機関との戦場であり、しばしばテクノロジーがルールの一足先を進んできた。しかしツイン・ウィングのマシンは、一連の計画における進歩を抑制するための長い戦いの成果であり,2004年4月にタイムズに初めて明かされている。この計画の多くは既に実施されているが、これはマックス・モズレーFIA会長が提案する最後の提案である。モズレーは、チームに対して新しいツイン・ウィングのデザインを開発することもできるが、世界中の何百万人のファンが、トラック上でのオーバーテイクを見所とするF1を期待しており、ピットストップなどの人為的な手段でドライバーが勝つのを期待しているわけではないと警告している。

つまり、現時点で抜本的な対策が必要であるという意味である。ただし、モズレーの予定では、新デザインのマシンは早ければ2007年、2008年には確実に導入されることになっており、基礎を固めたチームにとっては脅威となるだろう。

モズレーは22日夜「この新しい研究はF1の将来にとって重要だ」と語った。「新しいウィングを導入することで、モータースポーツのファンがまさに望んでいたもの、つまりオーバーテイクの多いホィール・トゥ・ホィールのレースを提供することができるだろう。チームには、我々と協力してこの急進的な新アイデアを最適化してもらいたい。そうすれば、これ以上待つことなく2007年には空気力学的恩恵をF1に導入することができる」

F1チームは、技術的ゴタゴタに慣れており、管理側はチームを束縛するためにますます官僚主義的になっている。

ときおり創案がF1を驚かせることがある。例えば、ジョン・クーパーが軽量のクーパー・クライマックスの後部にエンジンを取り付け、スターリング・モスが1958年のアルゼンチンGPで優勝したことがある。今、すべてのF1マシンはエンジンを後部に搭載しており、ボンネットの下のエンジンというアイデアは馬鹿げて見えるだろう。それ以降、グラウンド・エフェクト・カー、アクティブ・サスペンション、オートマチック・ギアボックスなど多数の発明が生まれては消えていった。これは、FIAが競技レベルを維持し、スピードを安全レベルまで下げるよう努力しているためである。

しかし、FIAが何をしようとも、航空宇宙産業でさえ羨むようなコンピュータ・パワーと洗練されたデザイン技術を持ったF1チームのリソースに支えられたテクノロジーは前進する。ファン・パブロ・モントーヤは、イタリアのモンツァ・サーキットで時速162マイル以上という速度記録を保持している。9月、彼はイタリアGPの予選でポール・ポジションを獲得し、スタートからトップに立ったままほとんどオーバーテイクなしに優勝した。これこそモズレーのいう変更の必要性を証明している。

新ウィングの図解<注釈:イラストをクリックで拡大>


新タイプ:2008年のF1マシンの姿
The new breed: How formula one cars will look in 2008: Guardian
FIA会長のマックス・モズレーは、24日、ロンドンで開催されるチーム代表との会議で、根本的に新しい空気力学的コンセプトを明らかにし、将来のF1カーの理想像を発表する。劇的なリア・ウィング処理と、スリック・タイヤの復活により、この新世代の車は、現在のマシンとは非常に異なって見える。

モズレーの提案は、テイリング・タービュランス(後ひき乱気流)を低下させてオーバーテイクを促進するよう設計されたもの。このテイリング・タービュランス(後ひき乱気流)のため、後続の車は追い抜くのに十分なほど近づくことができない。提案は2008年に組み込まれる予定であるが、モズレーは2007年シーズンにチームが認めるよう期待している。

FIAと技術パートナーのAMDの共同研究により「センターライン・ダウンウォッシュ・ジェネレーティング・ウイング(CDGウィング、中心線洗流生成ウィング)」が生まれた。この技術革新は、後続の車にオーバーテイク可能なダウンフォースを与えるという画期的なものである。モズレーは「CDGウィングを導入することで、モータースポーツのファンがまさに望んでいたもの、つまりオーバーテイクの多いホィール・トゥ・ホィールのレースを提供することができるだろう」と述べた。2007年太いホィールとスリックタイヤは禁止されているが、2008年には規約の一部となるだろう。FIAは、新世代の2.4リッターV8エンジンによる馬力の低下があるため、スリックタイヤなどの禁止は必要ないとして復活に同意している。

24日午後の議題には、スペア・カーの使用および、レース中のタイヤ交換問題も含まれている。今回の会議は、モズレーにとって忙しい1週間の始まりを告げるものである。26日にはローマに飛んで2006年のF1カレンダーを討議する。そして28日には、対立候補がいないため、さらに4年間の任期でFIA会長に就任するだろう。

モータースポーツ Ranking





今日+昨日アクセスランキング
    10日間アクセスランキング
      30日間アクセスランキング

        この記事へのトラックバック

        1. おじゃましまっ☆  [ あたしの場合は・・・ ]   2005年10月24日 21:05
        最近つまんない??
        2. 2008年型F-1はスリックタイヤにダブルウィング Part2  [ F 1 m e m o ]   2005年10月24日 23:58
        このウィングCentreline Downwash Generating (CDG) Wing って呼ぶんですね。(あ!ウィングのことしか考えてない?!はなから、ディフューザーまわり無視?!)全体がわかる新しい図面を発見しました。コメントは、当ブロク既報のこちらをご覧ください。FIAとtechnology par...
        3. これは…どうなんだ!?  [ 佐藤琢磨応援日記 ]   2005年10月25日 18:01
        CDGウイング(センターライン ダウンウォッシュ ジェネレーティング ウイング)と呼ばれるこのリアウイング。 オーバーテイクを演出することができるらしいのですが… 〜FIAは革新的なリアウイングのデザインを発表し、オーバーテイク増加のために早ければ2007年にも導入...

        コメント

        1. Posted by ミニ   2005年10月24日 21:19
        相変わらず、FIAは馬鹿ばっかりですね。
        「壮大なオーバーテイク」って、そんな見た目で違いがわかるほどスッポーン!!って飛び出すわけないじゃないですか。
        ドライバーのテクニック次第でエキサイティングなレースが期待できるのはアロンソやライコネンが証明したはずなのに・・・
        2. Posted by pal   2005年10月25日 00:55
        車の後ろの空力を整えても、自車の前の空力が安定しなければオーバーテイクはできない。また、意図的に車の後ろを整流すると、接近をコントロールできなくなり猛スピードでの追突を生みやすくする危険すらある。
        そろそろFIAは空力の専門家を雇って、場違いで場当たり的なレギュレーション変更をやめるべきじゃないか?
        3. Posted by 春樹   2005年10月25日 03:27
        >>ドライバーのテクニック次第でエキサイティングなレースが期待できるのはアロンソやライコネンが証明したはずなのに・・・

        でもさ、日本GPのそれがなかったらまた「FIAはバカじゃないの?」っていわれちゃうわけでしょ。
        FIAだっていろんなこと、いろんな方面からの反応を考えてやってると思うんだけど。。。
        4. Posted by 軍隊猿   2005年10月25日 07:16
        F1バブルだった頃の、90年代はじめのレギュでいいだろ…もう

        スピードあげまくりの死人でまくりで…

        フジテレビとセナに洗脳された日本のファンの一部は、どんな変更しようが文句言うから
        5. Posted by TT   2005年10月25日 11:43
        単純にカッコ悪いからこのウイングは嫌だな。
        6. Posted by ケィ   2005年10月25日 12:07
        見慣れない姿に、悪評とびかう。 2分割の話題しきり。
        リアウイング撤去後、これまでなかった、リアタイヤ後部上方に、ウイング新規設定とでもいうべき。
        全廃で、ちょっとだけ、チャレンジできる要素、残したよ、って感じ。
        リアのダウンフォース、今後は、ウイングで確保できない。小手先での調整も大きくはとれない。
        設定場所が、場所だけに、タイヤの回転に伴う影響、それと、片持ちの固定は、大きな力が発生しないことが前提だろう。
        フォーミュラーなんだから、決めは、どんなのでもあり得る。
        今回は、他の要素とも組み合わせての提案だけに、モズレーの努力は、評価してあげるべき。
        7. Posted by このコメントは削除されました   2005年10月25日 12:15
        このコメントは削除されました
        8. Posted by mlv   2005年10月25日 15:33
        ● センターライン・ダウンウォッシュ・ジェネレーティング・ウイング(その1)

        日本的に訳せば、「マシンの中心線におけるダウンフォース生成ウィング」。

        流体力学のシミュレーション結果をみても、あきらかに従来までのリアウイングによって生じるタービュランス(後方乱気流)とは逆に、後方にダウンフォースを生む空気の流れが生じているのが分かる。

        この流体シミュレーションからわかるのは、テールツーノーズになったときに後続車のフロントにダウンフォースが発生するので、前車にくっつくだけなら簡単だが、空気が薄い層がなくなるのでスリップストリームはあまり期待しないほうがいい。つまりできるだけドラッグを減らしダウンフォースを稼ぐマシンデザイン(今と変わらない)が求められそう。
        9. Posted by このコメントは削除されました   2005年10月25日 15:42
        このコメントは削除されました
        10. Posted by このコメントは削除されました   2005年10月25日 15:55
        このコメントは削除されました
        11. Posted by mlv   2005年10月25日 16:11
        ● 素人考えのリアウイング論

        素人考えですが、諸悪の根源がマシン後方の乱気流だとすれば、レギュレーションで、リアウィングは、マシン後方の空気の流れを整流するものとして規定し(つまりダウンフォースは生まない)、風洞などで後方の気流がある一定の基準をみたすように制限すれば、別にダブルウィングにしなくてもできなくもないような。
        12. Posted by このコメントは削除されました   2005年10月25日 16:26
        このコメントは削除されました
        13. Posted by vbn   2005年10月25日 18:03
        これ絶対モズレーの言うとうりにしないといけないわけ?
        なんでもかんでも上が言ったことをハイハイって従うなんてやめたほうがいいと思うけど・・・
        14. Posted by asdfgh   2005年10月25日 18:04
        素人が見た第一印象
        やめてくれ
        15. Posted by このコメントは削除されました   2005年10月28日 13:31
        このコメントは削除されました
        16. Posted by Takuya   2006年03月13日 21:01
        コレは見た目も悪いし、F1の見た目のかっこよさを今のままとっておくべき!コレにしなくても実力さえあればオーバーテイクできる!こんなことするならドライバーの育成!
        17. Posted by さとし   2006年03月13日 21:05
        素直に思う。かっこ悪い・・・・・・絶対に止めてほしい!!それになんでモズレーが言ったらそうなっちゃうの!?F1界のみなさん!そしてF1好きのみなさん!この提案はヤメにしましょう!!

         誤字脱字誤訳誤変換その他間違いご指摘お願いします
        名前: