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2007年08月05日

レーススチュワードによる「ハンガリーGP予選での処分」決定全文

The full decision by the race stewards

2007年ハンガリーGP

発信元 本レース担当スチュワード
宛先  ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス チームマネージャー

予選の最終段階中、フェルナンド・アロンソがドライブするマシンは、チームメイトのルイス・ハミルトンが自身のピットストップを行うために彼の直後で待機していたにも関わらず、アロンソのピットストップが終了した時点でピットストップ位置に留まっていた。この遅延によりハミルトンは予選の最終アタックを完了することができなかった。

チーム代表は、チーム・マネージャー、両ドライバーとともにスチュワードに召喚され、その行動を質問された。そしてビデオとオーディオの参照が行われた。チームによる事実と説明は以下の通りである。

予選の第三ピリオドの開始時、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスチーム(チーム)内では、さらなる周回を完了することができるよう余裕をもった燃料消費の可能性から恩恵を得るため、フェルナンド・アロンソをルイス・ハミルトンより先にピットを離れることで同意していた。

そして、ルイス・ハミルトンのマシンがフェルナンド・アロンソのマシンより先にピットに到着し、ピットレーンが開いたとき彼はアロンソの前にいた。チームはハミルトンに無線で、アロンソが余分の周回を完了できるよう彼を先に行かせるように伝えた。しかしキミ・ライコネンのドライブするフェラーリが近づいていたので、チームの再度の要請にも関わらず、ハミルトンはアロンソを先に行かせることを拒否した。

チームとふたりのドライバー間で交わされた無線通信を検討したところ、チームは14時56分44秒にハミルトンに「この周回でピットインするように」伝えており、彼に「インラップで攻める」よう要請したが、その約32秒後に「少しペースを落とせ。フェルナンドが君の前でピットインしているので、周回の終わりごろに数秒タイムをロスしろ」とアドバイスした。

その18秒後の14時57分34秒、アロンソはピットした場合「20秒かかる予定だ」と聞かされている。

14時57分46秒、アロンソのマシンがピットストップ位置に到着し、タイヤが交換され6秒後にはジャッキが取り除かれた。マシンは14時57分52秒から、ドライバーがスタートできることを示す「ロリポップ」として知られる合図が上げられた14時58分12秒までその位置に留まっていた。

このときまでに、ハミルトンのマシンも到着しアロンソのマシンの直後に停車していた。アロンソは、チームメイトのハミルトンがピットストップを完了できるようピットを離れず、さらに10秒間その位置に留まった。そして彼はピットレーンを離れ、十分な時間的余裕をもって予選が終了する前にコントロール・ラインを通過した。彼はアタックラップを完了し、最速タイムを記録してポール・ポジションを獲得した。

アロンソによる遅延のため、ハミルトンはアタックを完了するために間に合うようピットストップを終えることができなかった。

チームは、ハミルトンに次の周回でピットストップしなければならないと伝え、そしてトラックにいるアロンソに次の周回でピットストップした場合20秒かかると知らせた理由を質問された。

チームは、ドライバーがピットに入る前にピットストップ時間の推定を知らせることはよくあり、マシンを20秒停車させた理由は、トラック上の他のマシンを考慮して都合のよい時間にマシンをスタートさせるためにカウントダウンをしていたからであると述べた。

アロンソは、スタート可能の合図を与えられた後ピットを離れるまで約10秒間待機した理由を質問された。彼は、マシンに正しいタイヤが装着されているかどうかを確認していたからであると答えた。その会話がマシンに対する作業が行われている20秒の停車期間中に行われなかった理由を質問されると、彼は、カウントダウンが始まっていたので無線で通信することは不可能だったと答えた。

サーキットの地図を参照すると、アロンソが20秒かかると言われた時点で、サーキット場には4台のマシンしか走行していなかった。彼自身のマシンと、フィジケラ、ハミルトン、ライコネンのマシンである。ライコネン以外は全員ピットに入っており、渋滞を避けるためにアロンソをピットに20秒間待機させる必要性はなかった。

20秒間のピットストップ期間が過ぎてもさらに10秒間ピットストップ位置に留まったことに関するアロンソの説明も受け入れられなかった。スチュワードは、不必要に他のドライバー(ハミルトン)を妨害したと判断し、彼はグリッド5番降格というペナルティを科せられる。

タイヤ交換を終えたあとアロンソを20秒間停車させ、それゆえハミルトンのピットストップを遅延させた理由に関するチームの説明も受け入れられなかった。

予選の最終段階におけるチームの行動は、競技の利益およびモータースポーツ全般の利益に損害を与えるものであると見なされる。ペナルティは、2007年ハンガリーGPに参戦した結果、チームが獲得する2007年F1コンストラクターズ・チャンピオンシップのポイントを取り消すこととする。

チームは控訴する権利を有する。

本レースのスチュワード
トニー・スコット・アンドリューズ
デレク・レジャー
ラジョス・ヘルツェク

-Source: autosport.com


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markzu at 11:39│Comments(0)マクラーレン | FIA

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