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2008年04月01日

マックス・モズレー辞任の圧力高まる

Pressure grows on Max Mosley to stand down

31日、F1のボス、バーニー・エクレストンは、5人の売春婦とナチ風の乱交パーティをしたとされるマックス・モズレー(67歳)が今週末バーレーンGPに参加するのは不適切であると考えている。

FIA会長モズレー氏の長年の友人であるエクレストン氏は本紙に、モズレー氏の出席はレースから注目を逸らし、バーレーンのロイヤル・ファミリーにも喜ばれないだろうと語った。

エクレストン氏は「彼は行くべきではない、そうだろう? 彼がレースより注目を集めてしまう。そして正直なところ、ビジネスにならないよ」と述べた。そしてモズレー氏の出席をロイヤル・ファミリーがどう思うかという質問には「気に入らないだろうね」と答えた。

先週末の "News of the World" の記事がF1にショックを与えたにも関わらず、その地位に留まろうとしているモズレーの決意に対して、F1チームとF1に関わる自動車メーカーは大きな不安を表明し始めている。同紙は、ファシスト党の党首サー・オズワルド・モズレーの息子であるモズレー氏が、先週金曜日チェルシーのアンダーグラウンドの「拷問部屋」で5人の売春婦と5時間サド-マゾ的セックスにふけった様子を報じた。

エクレストン氏は、バーレーンへの旅行を取りやめるようにというアドバイスをしながらも、友人を弁護し、辞任は求めないと続けた。「マックスは自分が正しいと思うことをするべきだ。関係するの彼だけであり、FIAではない。彼は心の底で信じること、正しいことををしなければならない」

エクレストン氏は、多くの人はモズレー氏の暴露された私生活は理解しがたいと思うだろうと認めた。「マックスが売春婦ふたりとベッドにいたというのなら、『お盛んなことで』とかなんとか言っただろう。しかしこのようなことはみんな不快に感じる。それが問題だと思う」

モズレー氏のコメントは得られなかったが、彼のスポークスマンは、彼は辞任するつもりはなく、あくまで戦うと述べた。彼は "News of the World" に対して法的措置をとっており、同紙はウェブサイトからビデオを削除せざるを得なかった。

エクレストン氏は、友人であり仕事上の協力者であるモズレー氏が訴訟を起こしても無駄であると考えている。法的措置をとることにより、記事がさらに宣伝されるからである。「マックスの問題は勇敢であることで、今回は虚勢を張っている。でもこれは大変なことだと思う。彼が訴訟を起こすのであれば、わたしが理解していることから判断して彼の勝訴の確率は低いだろう。問題はマスコミでさらに報道されることだ」

F1に関わる自動車メーカーのうち、特にドイツ(BMWとメルセデス-ベンツの本社がある)ではモズレー氏の行動におけるナチ的要素が反感を呼んでいる。またこの記事は、日本企業であるトヨタおよびホンダの上層部を動揺させていると見られている。両社とも私的・公的倫理に厳しい規律を有している。

ある日本のF1チームの要人は、モズレー氏が会長職を継続することは不可能であり、時間の経過につれ、彼に対する反感は衰えるどころか高まるだろうと語った。「これは信頼性と判断力の問題だ。20世紀最大の悲劇のひとつを空想して楽しむことは全くもって不適切である」

-Source: Times Online
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