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2008年12月07日

ホンダF1撤退の人間模様

The human side of the Honda story

F1の大手チームは世界的不況とはほとんど無関係であるとされてきたが、5日、グリッドで最大かつ最高の資金力を持つチームのひとつであるホンダが即時撤退を決めたというニュースで、その仮説は粉砕された。

この決断によりF1グリッドは縮小し、世界のあらゆる産業における失業を背景に、ブラックリーのチームでは数百人の仕事が宙に浮いた。

ジェイムズ・アレンは "itv.com/f1" の最新コラムで、ホンダのショッキングな撤退における人間模様に光を当て、才能豊かな決意の固いチームに敬意を表する。

6日付けの新聞は、ホンダのF1撤退、チーム売却とブラックリーにおける約670人の職の一部救済の記事で埋め尽くされた。

これはウールワースやシティバンクの雇用削減と同じ、単なる数字である。

ジェンソン・バトンが5日の声明で強調したように、この数字の背後には本物の人間が、彼が非常に親近感を抱いている人々がいるのだ。

厳しい現実
ロス・ブラウン、バトン、ホンダF1これはバトンのキャリアにとっては災難であるが、彼は銀行に多額の預金があるので大丈夫だろう。ロス・ブラウンも同じである。

しかしチームの残りのスタッフはそれほど幸運ではない。

チームが無事売却されてもチームは合理化され、おそらく現職に留まことができるのはわずか3分の1になるだろう。

残りのスタッフは、この不況の中で非常に専門的な仕事を探さなくてはならない。

このチームは、BARをベースに過去9年間でまとめ上げられた。

チーム代表は紹介の必要もないロス・ブラウン。彼はホンダに移籍してわずか12ヶ月である。

ニック・フライ、ホンダF1ニック・フライデイヴィッド・リチャーズの時代からチームに在籍しており、ピットレーンでは最も愛想のよいひとりである。

しかし彼は何があっても平気であり、非常に意志が固い。

彼は予想に反して、ホンダの非常に政治的な雰囲気の中で何度も我を通してきた。

最終的に適材適所は彼の責任なので、ホンダがF1で成功しなかったのは彼の責任だと言えるだろう。しかし、結果を出せなかったことについては技術スタッフの責任である。

このチームは素晴らしい才能の持ち主が多いと常々思っていた。必要なのは、強力な技術的指導力といくばくかの一貫性だけである。

BAR時代にはジェフ・ウィリスがその役目を果たしていたが、それ以降ブラウンが移籍するまでは人材に欠けていた。

ホンダの縁の下の力持ち
バトン、ロン・メドウズ、バリチェロ、ホンダF1BARの最初の従業員のひとりにロン・メドウズがいる。彼は現在スポーティング・ディレクターであり、本物のレース屋である。

ロンは素晴らしい人柄で、地の塩タイプのひとりである。マクラーレンのスポーティング・ディレクターであるデイヴ・ライアンも同じタイプだ。

彼らは全てを経験している。あらゆる策略に通じ、裏を読み、不正を見破り、どのような状況になってもそれを活用する方法を考えつく。

新マシン開発責任者のゲイリー・サヴェッジは、極めて情熱的なレース屋だ。彼は長年チームに在籍している。

ジェンソンのレース・エンジニアであるアンドリュー・ショヴリンは素晴らしい男だ。2年前ブダペストで優勝したとき、彼の顔に浮かんだ抑えられないほどの純粋な喜びを忘れることはできない。

ジョック・クリア、ホンダF1佐藤琢磨や最近ではルーベンス・バリチェロにチーム無線で話しかけるジョック・クリアの声はおなじみだろう。

ジョックは本当の負けず嫌いだ。彼は1997年ウィリアムズでジャック・ヴィルヌーヴのエンジニアであり、その年シューマッハに勝って大喜びした。彼は話がうまいので、BBCは彼のレーサーの視点を活用するのも悪くないだろう。

忠実な歩兵
ピット作業、ホンダF1そして現場にはピットレーンの中で特に親切なメカニックたちがいる。

数年前、わたしがITVのピットレーン・レポーターをしていたとき、給油作業をやらせてもらった。

当時のBARは、ピットストップ練習の間、我々に給油装置を持たせ、タイヤを交換させてくれた。とても楽しく、あれこれおちょくられて、素晴らしい番組が完成した。

それからウィル・スティーブンスにも同情する。彼はルイス・ハミルトンがマクラーレンと契約したように、ホンダとドライバー開発契約を結ぶという大成功を手にしていた。

彼は来シーズンから最初の段階を始める予定だったが、ホンダの支援がなければ、彼の将来は不明確である。

さらに匿名のあるエンジニア。彼は大幅な昇給を約束されて最近ホンダにヘッドハントされたばかりだった。現在は別のチームで契約の残りを果たしているが、最終的に移籍先がなくなるだろう。

他のマニュファクチャラーと同じく、ホンダは過去数年間、最高のスタッフをそろえることで独立チームを苦しめてきた。

これがマニュファクチャラー時代の終焉、あるいは巨額の予算が市場を歪曲していた時代の終焉の始まりであるならば、そしてマックス・モズレーのコスト削減提案によって独立チームに再び参戦チャンスが与えられるのであれば、このようなことは何度も起きないかもしれない。

そうなることを期待しよう。CEOが赤ペンで書く文字の向こうには本当の人間がいるのだから。

-Source: ITV-F1
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