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2009年06月10日

トルコGP 7の結論

A Few Conclusions From The Turkish GP

「シューマッハ的」というラベルはもはやお世辞ではない
過去数ヶ月間、ジェンソンは何度もF1で最も成功したドライバーと比較されてきた。しかしトルコGPは転換点になるかもしれない。今回のバトンの優勝が「シューマッハ的」と表現されるのであれば、軽蔑的な意味で使われる場合に限られるだろう。レースは退屈な行進だった。持ち上げてはこき下ろすというこの世界では、バトンがシルバーストンで圧勝しても、彼のドライビングとマシンの優位性がF1をダメにしたと非難されるのは避けられないだろう。

数年間、下位で走行するフラストレーションを感じてきたバトンにとって、このような主張を気に病むことはないだろう。それでもイスタンブールでは、彼はその非難に気づいているようで、先週末は勢いを増す攻撃に備えて、自身のペースの大きなアドバンテージで武装した。

金曜日、彼は優勝の可能性を否定し、優勝しても番狂わせのような言い方をした。土曜日、彼は「競争が激しいのは素晴らしいことだ。レッドブルとブラウンだけでなく、フェラーリやトヨタも速いので面白い」と発言した。日曜日、優勝記者会見で彼は、レッドブルがこれまでいくつかのレースでブラウンのライバルだったことをすぐに視聴者に思い出させた。バトンは明らかに文句が出始めていることに気づいており、彼らを黙らせようとしている。

彼とルイス・ハミルトンは、非常に違ったかたちではあるが、今年教訓を学んでいる。F1は気まぐれなビジネスである。数ヶ月前、2007年と2008年のようなフェラーリ対マクラーレンの一騎打ちが終わったことを喜んでいた同じ人々が、バトンのアドバンテージを批判しているのだろう。

バトンのタイトルは全面的に保証されていない
バトンの発言は、彼が2009年を退屈なものにしつつあるという批判に対して敏感かつ防衛的であることを示している。当然だろう。生涯の夢の実現が、「退屈」だとされ、信憑性を失わせるような批判(すでにフェルナンド・アロンソやフラヴィオ・ブリアトーレなどはすでにそう主張している)によって汚されるのは嬉しくないものだ。

昨シーズンに比べると、2009年は退屈な1年と見なされるだろう。特にどのレースもトルコのような行進になるのであれば。バトンはイスタンブールで「退屈になりつつあるなら申し訳ない。でもほかのチームにも注目する必要がある」と応じた。しかし問題は、ブラウンより強いチームを見つけることは不可能だということだ。

グリッド最速のマシンを持っているチームのドライバーのひとりがチャンピオンになれないことはめったにないが、ブラウンの優位性はあまりに大きい。弱者の勝利だと主張しても、批判が弱まることはない。英国で最も影響力のある新聞デイリーメールの日曜版は「ホンダが昨年12月に資金供給を中止したあと、チームはゴミ捨て場から見事に復活したとされているが、これがF1史上最も高価で徹底的に開発されたマシンであることを忘れてはならない」と報じていた。

反対派はナイフを磨いでおり、次は、競争力のあるチームメイトが不在のためタイトルの信頼性に欠けるという、バトンが防ぎようのない攻撃になるだろう。ルーベンス・バリチェロのトルコでの走りは、ひとつも救いのない2009年の中でも最悪のものだった。ブラウンはドライバーの手間を省き、バリチェロはバトンの手間を省いた。2009年が退屈になりつつあるなら申し訳ないが、不満に思うならブラウンのセカンド・ドライバーの力不足に注目しなければならない。

F1は前面に立つ主役が必要である
悲しいかな、二流のドライバーが首位に立ち、一流ドライバーが低迷するという逆転現象により、F1界は残念な状態になっている。フェルナンド・アロンソが、「攻めるな」というルノーチームの指示をそっけなく無視するのを聞くのは面白かったが、同時にF1が今シーズン失ったものが思い出される。アロンソ、ライコネン、ハミルトンがふさわしい戦いをしないレースの珍しさはすぐに失せてしまった。

レッドブルは自らの翼を切り続ける
レットブルの不適切な作戦立案の背後には、先頭に立った経験がないことが明らかだった。チームは今シーズンすでに何度もミスを犯しており、セバスチャン・ヴェッテルがレースでのリードを失ったときに2ストップ作戦に変更しなかった決断やBBCのテッド・クラヴィッツが紹介したクリスチャン・ホーナーの「前にマシンがいるとうちのマシンは操縦しづらい」というコメントを合理化するのは難しい。ヴェッテルが重いマシンに追いつき追い越すためには3ストップ作戦が必要であり、彼が先行マシンの後ろを走らなければならなかったことを考えれば、この「作戦」は失敗する運命だった。

ちなみに、フランク・ホプキンソンは、ヴェッテルのレッドブルがバトンのブラウンの後ろを走っている光景は、オーバーテイクを改善するというFIAの要望に応えた技術委員会を徹底的に否定するものだったと指摘している。

ブラウンはあまりに白い
ブラウンのスポンサーシップが少ないことにお気づきだろうか? これは、ある意味F1はコストを劇的に削減しなければならないというマックス・モズレーの信念を裏付けるものであり、あるチームがF1の首位に躍り出て3ヶ月も経つのにタイトル・スポンサーがいないのは心配なことに違いない。

スポンサーがいない期間が長ければブラウンの収入は減り、契約が遅くなればスポンサーの露出が減る。そしてチームとして初年度にタイトルの獲得を目指しているブラウンが契約締結に苦労しているのであれば、他チームや来年3月にサーカスに加わろうとしているチームが新しいスポンサーを見つけるのにどれほど苦労するだろう?

マクラーレンはホンダの真似をして2010年を目指すべきである
ブラウンは圧勝できる唯一のシーズンの半分近くを過ごしたことを考えると、タイトル・スポンサーの不在はさらに気がかりである。なぜなら、彼らが来シーズンも強いとは誰も考えていないからだ。ブラウンの首位は、2008年シーズンが始まる前から巨額の予算を2009年にほぼ集中させた結果である。給油が禁止され、マシンが大幅に改良される来年、首位に立つのは別のチームになる可能性が高い。今シーズンの開幕時、マーティン・ホイットマーシュは、2009年に抜け駆けをするために2008年を実質的に無視したホンダの決断を「戦略」と表現した。MP4-24は見たところ修復不能なので、マクラーレンが2010年同じ方法を採用しても意外ではないし、おそらく非常に賢明なことだろう。

マクラーレンのマシンは現在おそらくグリッドで最も遅い
修復不可能というのはほぼ確実である。ルイス・ハミルトンはイスタンブールでマシンのことを「謎」だと表現し、MP4-24はバーレーンでの改良以降ライバルらのマシンに比べて後退しているために理解が進まないのだろう。マシンには基本的な欠陥があるため、いくら改良しても隠蔽あるいは解決できないようだ。

トルコではさらに悪化したようで、"Autosport" は「マクラーレンのマシンに関する問題、トルコの予選においてターン8で最も遅かったという分析結果が浮き彫りにしている。フォース・インディアのマシンよりも時速15kmも遅かったのだ」と報じた。

手厳しい意見であるが、この分析によりマクラーレンはメルセデス製のKERS装置のせいで遅いのではないことが証明されて喜ぶかもしれない。メルセデスのKERSはF1最高と見なされており、この装置を取り外してしまえばマクラーレンは本当にグリッドの最後尾になるかもしれない。

-Source: Planet-F1
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markzu at 18:14│Comments(0)F1GPの結論 
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