トップ | レース結果 | コメント | 技術解説 | チーム分析 | サーキット・ガイド | 動画 | コラム | インタビュー | データ | レース動画 | レース写真 | GP恋人写真 | マシン写真動画 | 特集 | ヘルメット | テスト
2009年11月17日

ブラウンGP買収詳細

Aabar, Daimler to Buy Majority Stake in Brawn GP

F1レーシングシリーズは世界的経済危機で低迷しているが、アーバー・インベストメンツPJSCとダイムラーAGは、ブラウンGPレーシングチームの過半数株式を共同で取得する。

ディーター・ツェッチェ、ロス・ブラウン、アブダビGPアブダビの投資企業であるアーバーは16日、e-メールによる声明で、この契約により、ダイムラーの最大株主アーバーと、ドイツの自動車企業ダイムラーは、今年のF1コンストラクターズ・チャンピオンシップとドライバーズ・チャンピオンシップで優勝したブラウンGPの株式の75.1%を取得する予定であり、残る株式は既存の株主が保有すると認めた。

アブダビ政府系ファンド、インターナショナル・ペトロリアム・インベストメント社(IPIC)が過半数を所有するアーバーが、ブラウンGPの株式の30%を、ダイムラーが45.1%を所有するという。この取引は、スイスおよびEUの規制機関による承認を受けなければならない。

アーバーのカーデム・アル・クバイシ会長は電話インタビューで "Zawya Dow Jones" に「ブラウンはスポンサーなしでも財政状態が非常によく、収益を上げている」と語った。「今日の投資は、毎年株主に500万ユーロ(6億6,606万円*)から1,000万ユーロ(13億3,212万円*)をもたらすだろう」 アーバーは株式取得のために3,000万ポンド(44億9,055万円*)を支払ったという。

アーバー社は、新しいメルセデスのレーシングチームはシルバーアロー・チームとして「チーム代表ロス・ブラウンの指揮の下、2010年フォーミュラワン・ワールドチャンピオンシップに参戦する」と述べた。

11月初旬に開催された初のアブダビGPに続く今回の契約は、F1にとって重要な時期に行なわれる。F1レーシングシリーズは世界的経済の失速と厳しい資金繰りによって影響を受け、スポンサーやチームが撤退している。

昨年FIAは、FIAフォーミュラワン・ワールドチャンピオンシップの将来を確保するため、F1チームの予算を最低30%削減することに同意した。この目標を達成するために導入された対策には、エンジンコスト、シーズン中テスト、スタッフ数の削減が含まれていた。F1チームも2009年、低コスト・長寿命エンジンの使用に同意した。

コスト削減の取組みにもかかわらず、トヨタ自動車は今月初めに、経済環境の変化により米国および他の主要市場での自動車販売が激減して損失を出したため、今年限りでF1レーシングへの参戦を取りやめると発表した。

また7月にはBMW AGが売上げ減少、レーシング結果の不振、環境に配慮したイメージ追求のためにF1を撤退すると発表していた。昨年本田技研も、自動車販売の激減によるコスト削減の取組みとしてF1から撤退した。

アーバーの参入により、F1に有名なアラブ投資企業が3社加わることになる。アブダビの投資企業ムバダラ・デベロップメント社はフェラーリの株式の5%を所有しており、バーレーン政府が完全所有する企業マムタラカト・ホールディング社は、マクラーレン・グループの30%の株式を所有している。マクラーレン・グループの株式の40%はダイムラーが所有している。

デロイトLLPのスポーツ・ビジネス・グループのアラン・スウィッツ取締役は「高成長のスポーツ資産には依然として強い需要がある」と語った。

ダイムラーは声明のなかで、「ダイムラーAGが所有するマクラーレンの株式の40%について、マクラーレン・グループの買戻しは2011年までに完了する」ことに同意し、「エンジン供給は2015年まで継続する」としている。マクラーレンのスポークスマンは、ブラウンチームにおけるダイムラーの関与が、マクラーレンにとって何を意味するかについてはコメントしなかった。

原油価格上昇による好景気を背景に、アーバー、IPIC、アブダビ国営エネルギー社(TAQA)などアラブ首長国連邦の政府系投資企業は、中東以外への影響力の拡大と、ノウハウと技術の移転を求めて、海外資産をターゲットにしつつある。

アブダビ株式市場に上場しているアーバーは、石油を離れた経済多様化および産業基盤拡大というアブダビ政府の戦略の一環として、過半数株主IPICの代理として非エネルギー資産に投資している。

IPICの最高経営責任者も兼務するクバイシ氏は、同社は現在アーバーを含む投資ポートフォリオを所有しており、その価値は約300億(2兆6,712億円*)から350億ドル(3兆1,164億円*)になると述べた。

今年アーバーは投資を加速しており、不動産、インフラ、自動車分野における幅広い資産の株式を取得している。アーバーは3月にダイムラーの9.1%の株式を買収し、同社との共同プロジェクトを推進したいと述べた。7月にはダイムラーから、カリフォルニア州サンカルロスにある電気自動車のスタートアップ企業テスラ・モーターズの株式40%を買収し、同社の株式のほぼ10%を取得した。

-Source: The Wall Street Journal
-Mobile: Amazonモバイル

+関連記事
2009年08月26日
ブラウンGP、スポンサーを確保
2009年09月07日
メルセデス-ベンツ、ブラウンGPに資本参加か
2009年09月10日
メルセデスによるブラウン買収の黒幕はアブダビか
2009年10月28日
メルセデスのディーター・ツェッチェ会長、F1の交渉のためアブダビへ
2009年10月28日
ノルベルト・ハウグ、メルセデスの交渉の報道を否定
2009年11月16日
ブラウン/メルセデスの契約、今週発表へ
2009年11月16日
メルセデス-ベンツ、ブラウンGP買収を発表
2009年11月16日
メルセデス、マクラーレンとのエンジン契約を更新

*日本時間2009年11月17日11:09 の為替レート: 1ユーロ=133.212744円、1ポンド=149.685144円、1ドル=89.04円





今日+昨日アクセスランキング
    10日間アクセスランキング
      30日間アクセスランキング

         誤字脱字誤訳誤変換その他間違いご指摘お願いします
        名前: