F1の二層ディフューザ、2011年から禁止へ
Double diffusers set for Formula 1 ban
F1チームは、2011年シーズンの開幕から、ダウンフォース削減とマシンの低速化に向けて二層ディフューザを禁止する予定である。
昨シーズンの開幕時、F1に二層ディフューザが登場して大きな物議を醸した。開幕戦でブラウンGP、ウィリアムズ、トヨタが使用して効果をあげたこのコンセプトにライバルチームが抗議したのである。
この問題は最終的にFIA国際控訴裁判所に提出され、二層ディフューザは完全に合法であり、他チームはこの設計によって追加されるダウンフォースを最大限活用するようマシンのリアエンドを修正しなくてはならなかった。
しかし、それ以来ダウンフォースとマシンの速度が増加し、ディフューザ設計がますます複雑化しているので、情報筋によると二層ディフューザを完全に違法とするF1規約改正に向けて動きがあるという。
マシンのダウンフォース・レベルが2008年末よりかなり高くなるという予想もあり、チームは行動を起こすことに決めた。
昨年後半、各チームのテクニカル・ディレクターらはFOTAの技術規約作業部会(TRWG)の会議でダウンフォース・レベルの低下について話し合っており、二層ディフューザを実質的に違法化する規約変更について同意したようだ。
チームは、フロアを縦方向あるいは横方向の断面にした場合、連続した面でなければならないという規約をつくろうとしている。これによる、二層ディフューザのコンセプトを機能させていたフロアの「隙間」を廃止することができる。
現在は、二層ディフューザの使用を許す抜け穴がないことを確実にする表現を検討していると見られる。
規約の表現が解決されれば、FIAの正式な技術作業部会に承認のために提出され、2011年規約に組み込まれるための手続きを受けることになる。
二層ディフューザ禁止によるダウンフォース低下により、マシンは1周当たり約1秒遅くなると推測されている。
ロータスの最高技術責任者マイク・ガスコインは "AUTOSPORT" に、そのような動きがあり、彼も支持していることを認めた。
彼は「全く正しいことだと思う」と述べた。「我々がするべきことであり、FOTAとFIAが2011年に求めていることでもある。非常に賢明であり、規約を厳しくすればよいので実行は簡単だと思う。そしてそうなった」
しかしガスコインは、二層ディフューザ禁止がオーバーテイク増加に大きな影響があるとは考えていない。
F1における二層ディフューザの普及がオーバーテイクを妨害していると思うかという質問に、ガスコインは「オーバーテイクが減ったとは思わない。しかしオーバーテイクを助けるための変更は役に立たなかった。実際、数を比べてみても増えていなかった」と答えた。
「しかし注意深く見てみると、(F1チームの)空力学部門は目的を実際に達したわけで、ディフューザを廃止した場合は額面通りの効果があるだろう。それでも残念ながらオーバーテイクの助けにはならないだろう」
チームの大半はこの変更を支持しているが、二層ディフューザの禁止によりギアボックスやリア・サスペンションを含め2011年マシンのリアエンドすべてを大金をかけて再設計しなければならないので、一部チームは不満を示している
-Source: autosport.com
-Mobile: F1携帯日記
-Amazon: DRIVER'S EYES F1日本GP2009 鈴鹿 [DVD]
リア・ディフューザ論争関連リンク集
昨シーズンの開幕時、F1に二層ディフューザが登場して大きな物議を醸した。開幕戦でブラウンGP、ウィリアムズ、トヨタが使用して効果をあげたこのコンセプトにライバルチームが抗議したのである。
この問題は最終的にFIA国際控訴裁判所に提出され、二層ディフューザは完全に合法であり、他チームはこの設計によって追加されるダウンフォースを最大限活用するようマシンのリアエンドを修正しなくてはならなかった。
しかし、それ以来ダウンフォースとマシンの速度が増加し、ディフューザ設計がますます複雑化しているので、情報筋によると二層ディフューザを完全に違法とするF1規約改正に向けて動きがあるという。
マシンのダウンフォース・レベルが2008年末よりかなり高くなるという予想もあり、チームは行動を起こすことに決めた。
昨年後半、各チームのテクニカル・ディレクターらはFOTAの技術規約作業部会(TRWG)の会議でダウンフォース・レベルの低下について話し合っており、二層ディフューザを実質的に違法化する規約変更について同意したようだ。
チームは、フロアを縦方向あるいは横方向の断面にした場合、連続した面でなければならないという規約をつくろうとしている。これによる、二層ディフューザのコンセプトを機能させていたフロアの「隙間」を廃止することができる。
現在は、二層ディフューザの使用を許す抜け穴がないことを確実にする表現を検討していると見られる。
規約の表現が解決されれば、FIAの正式な技術作業部会に承認のために提出され、2011年規約に組み込まれるための手続きを受けることになる。
二層ディフューザ禁止によるダウンフォース低下により、マシンは1周当たり約1秒遅くなると推測されている。
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彼は「全く正しいことだと思う」と述べた。「我々がするべきことであり、FOTAとFIAが2011年に求めていることでもある。非常に賢明であり、規約を厳しくすればよいので実行は簡単だと思う。そしてそうなった」
しかしガスコインは、二層ディフューザ禁止がオーバーテイク増加に大きな影響があるとは考えていない。
F1における二層ディフューザの普及がオーバーテイクを妨害していると思うかという質問に、ガスコインは「オーバーテイクが減ったとは思わない。しかしオーバーテイクを助けるための変更は役に立たなかった。実際、数を比べてみても増えていなかった」と答えた。
「しかし注意深く見てみると、(F1チームの)空力学部門は目的を実際に達したわけで、ディフューザを廃止した場合は額面通りの効果があるだろう。それでも残念ながらオーバーテイクの助けにはならないだろう」
チームの大半はこの変更を支持しているが、二層ディフューザの禁止によりギアボックスやリア・サスペンションを含め2011年マシンのリアエンドすべてを大金をかけて再設計しなければならないので、一部チームは不満を示している
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markzu at 10:36│Comments(0)│FIA
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