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2010年05月10日

F1スペインGP 5の結論

Conclusions From Spain

勝つときは圧勝
マーク・ウェバーは現役ドライバーの中で最高のドライバーではない。レッドブルの中でさえ最高のドライバーではない。しかし彼が好調のとき、彼を上回るドライバーはいない。

そのようなときがあまりに少ないため、昨年のドイツや今週末のバルセロナの彼のパフォーマンスは、彼のF1成績の中でもひときわ傑出しているという批判がある。2009年シーズン末にももう一度優勝しているが、1シーズンほぼグリッドでは最速のマシンに乗っているのにわずか3勝というのは、不本意な結果である。

しかし、この認識の裏返しが、バルセロナでの彼のパフォーマンスの価値を大いに高めている。なぜならウェバーの傑出した非の打ち所のない走りは、大きなプレッシャーのなかで発揮されたからだ。彼の契約は交渉中であり、セブ・ヴェッテルに負ければチーム内で平等の扱いを受けられなくなる恐れがある。このような見事で説得力のある回答をすることで、ウェバーは再評価されつつある。また、彼は批判家を黙らせることで満足感を得るかもしれない。彼は本物のワールドチャンピオンシップ優勝候補だろうか? この証拠に基づくとほぼ間違いない。

ヴェッテルはマシンよりも速すぎるのか?
セブ・ヴェッテルにとって、土曜と日曜ともに負けたというショックは、ルイス・ハミルトンのポイント獲得失敗と、シーズン序盤の開発戦争におけるレッドブルの大勝利によって緩和されるだろう。彼は懸念しなければならないことより、自信をもてることの方が多い。しかしある疑いが次第に大きくなっている。彼はマシンの壊し屋なのだろうか?

一般的に、大胆な行動で有名なドライバーは攻撃的というレッテルを貼られる。しかしヴェッテルは違う意味で攻撃的なドライバーである。彼の攻撃性は縁石、シケイン、ブレーキングに伝わる。彼のマシンが相対的によく壊れるのは偶然だろうか? 開幕5戦中3戦で彼はハンディキャップに苦しんだ。9日のレースの終盤、彼のブレーキが過熱して、前後に他のマシンが見当たらないとき彼は何度も減速するよう命じられたが、彼は減速しなかった。

ハミルトンはパンクが多いためチャンピオンシップで負けるかもしれない
ハミルトンの裂けたタイヤによって失われた18ポイントはどれほどの損失になるのだろう? これほど接戦のチャンピオンシップでは、重要なポイント獲得を予想しない方が難しい。短期的には6位と2位の差である。バルセロナで大きく躍進して当然だったハミルトンは大きな損失をこうむった。

マーティン・ホイットマーシュによると、彼の失敗は純粋な不運によるものだったという。ハミルトンは誰が踏んでもおかしくなかった破片の犠牲者だった。しかし懐疑的な人々は仲間に事欠かない。ハミルトンはタイヤに厳しい。おそらく2010年のドライバーの中で最もタイヤに厳しいだろう。バルセロナ自体タイヤに厳しいトラックである。ハミルトンの左フロントタイヤはほぼ50周走行したあとブローした。そして左フロントには多くの負荷がかかっている。単なる不運だろうか?

おそらくそうだったのだろう。それにもかかわらず、ハミルトンはパンクが多いという評判を高めつつある。18ヶ月前、彼はハンガリーでパンクのために優勝を逃した。その後彼はブリヂストンからユニークな3ストップ作戦をアドバイスされ、トルコではパンクを回避した。そして昨シーズン中にもう1度パンクを経験している。ただしこのときはドイツGPの最初の周回でウェバーと接触したためだった。

レッドブルは依然として謎
レッドブルを称賛する場合、何を強調するべきだろうか? マシンの驚くべき速さ、それともその壊れやすさ? おそらくどちらか一方が欠けてもだめなのだろう。そしてすでに述べたように、ヴェッテルが縁石でウィング調整装置を壊した可能性もあったが、チームはバルセロナで先頭に立ち、墓穴を掘らない限り大丈夫だろう。ホイットマーシュがレース前に述べたように「我々がレッドブル・レーシングに挑戦するには、彼らがミスを犯す必要がある」

遅いピットストップのおかげでハミルトンはヴェッテルをオーバーテイクできたが、レースを通じた彼のマクラーレンのペースを見ると、レッドブルは予選での圧倒的な優位性をレースに移していないようだ。レッドブルのファンを除く全員にとって安心なことに、彼らは逃げ切ってはいなかった。

それでも、パドックでは彼らのペースと順位に対する純粋なショックが残った。レッドブルは、昨年二層ディフューザなしにブラウンに挑戦したように、Fダクトを使っていない。そして彼らは、スピードトラップでは21位と22位で、フェラーリよりも時速9km遅かったにも関わらず、予選では圧倒的に強かった。しかしこの数字はニック・フライによる暴露の半分も意外ではない。彼によると、ヴェッテルとウェバーは、高速コーナーのターン9でどのマシンよりも時速20km速かったという。フライは「明らかに彼らは我々のとは根本的に違う何かをしている」と語った。

エイドリアン・ニューウィが隠しているトリックを見つけるための競争が始まっている。

メルセデスとフェラーリ、さらに後退
レッドブルとの差の大きさを考えると、フェルナンド・アロンソとミハエル・シューマッハは、ハミルトンが脱落して余分なポイントを獲得する前にチームメイトを完全に負かしてもあまり大きな慰めにはならなかっただろう。特にメルセデスは遅れており、フェラーリのバーレーンでの1-2フィニッシュは大昔のことのように見える。バルセロナでのフェラーリは3番手だった。

レース後のフェルナンド・アロンソは気にしている様子はなかった。「チャンピオンシップは長い。レッドブルに近づけるサーキットもあれば、今週末のように難しいサーキットもある。しかし全体で19戦ある。僕らは重要な目標であるワールドチャンピオンシップ争いができるパッケージ、マシンがあると思う。空力学的開発をするべき分野はわかっている。基本的に、今週末のバルセロナは、マシンの空力学と最大のダウンフォースがいかに重要であるかがわかったと思う。僕らは予想よりもやや苦戦した。目新しいことはない」

しかし、レッドブルがモナコでもフェラーリに圧勝すれば別の話になるだろう。

フェリペ・マッサにとってはこの話を変えなければならない。彼はレースシートを手放しかけている。長期間、元気がないままだと、彼は年末にフェラーリを去ることになるだろう。

-Source: Planet-F1
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markzu at 23:39│Comments(0)F1GPの結論 



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