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2010年08月04日

F1ハンガリーGP 6の結論

Belated Conclusions From Hungary

F1は依然としてラジオ・ガーガー
土曜夜、マーク・ウェバーはハンガリーGPの「70%」はレース開始から3秒間で決まるだろうと予想した。彼にとって幸いなことに、彼は間違っていた。最初のコーナーまでのスプリントでは約7%しか決まらず(この数字は適当に選んだ)、残る93%は16周目のセイフティ・カー出動によって生じたカオスによって事実上決まった。

マーク・ウェバー、セバスチャン・ヴェッテル

行列レースを崩したセイフティ・カー出動の実際の原因が、リプレイはおろかほとんど言及されなかったことは幸いだった。これはトニオ・リウッツィに関したことであり、脱落したノーズコーンが短時間写ったが、デイリー・テレグラフ紙が書いているように「セイフティ・カーが出動したが、誰もその理由がよくわかっていなかったようだった。そして大混乱が起きた」ということだった。

このカオスにおける印象的なウェバーの聡明さについてはのちほど議論するが、その聡明さは彼が3位から1位になったことの半分しか説明していない。残りの半分は、セイフティ・カーの後ろでクルージングしながらぼんやりしていたセバスチャン・ヴェッテルのおかげである。彼はドライブスルー・ペナルティを受けるときに腕を振り回して怒りをあらわにしていたが、ここで疑問がある。ピットレーンを走りながらハンドルから片手を離すことは、さらなるペナルティが必要なほど危険なのではないだろうか? ヴェッテルはレース後まともな行動をとり、自身の違反の落ち度を認めた。

彼は「たぶん僕はあまりに無線に頼りすぎていたのだろう。しかし最初のスティントでは無線の接続が切れていて何も聞こえなかった」と認めた。「セイフティカー・ボードを見て、セイフティ・カーが退場する時期の指示を待っていた。ライトは見ていなかった」

地球上で最も複雑で技術的に進んだスポーツであるF1が無線の故障にいつも苦しめられるのは、絶えることのない謎である。FIAがピットからマシンへの無線通信をすべてアクセス可能にするという決断を下したことを受け、招かれざる盗聴者に無線が聞けないようにするという問題が緩和されたことを考えると、これは説明するのが特に難しい。

掲載する価値のある唯一残った説明は、ラジオF1がこれほどしばしばガーガーいう理由は、招かれざるDJたちが独自のコメントを追加しているというものである。ロン・デニスよると、このような招かれざる妨害は過去にもあったという。2007年5月、当時マクラーレンのチーム代表だったデニスは「我々は、例外的な状況を除いてグランプリを操作することはないし、したこともない。例外的な状況とは(1998年)オーストラリアのことで、だれかが我々の無線に入り込み、ミカ・ハッキネンにピットに入るように指示したのだ」と語った。

それから3年後の今、デニスの申し立てについて誰も詳しい説明を求めなかったことが、ふたつ目の謎である。もしかしたら、これが先週末のレッドブルの優勝者がドイツ人ではなくオーストラリア人だった理由なのかもしれない。

安息日の日曜日がウェバーに味方した
ヴェッテルはぼんやりしていたためにウェバーに負けたがフェルナンド・アロンソに勝ったことはウェバーの手柄である。レースの重要な段階において、ウェバーは状況をしっかり把握し、セイフティ・カーが出動すると新しい作戦が必要であることに気づいた。

彼はレース後の記者会見で、「ターン13を出ると『そのまま走れ、そのまま走れ』という指示があった。ピットレーンに来ると、僕は『さあフェルナンド、ピットに入ってくれ、お願いだから入ってくれ、脇に寄れ、脇に寄れ』と言っていた。少なくともそれ以降、僕は頑張った」と語った。

振り返ってみると、ウェバーに走り続けさせるというレッドブルの判断は、行動を起こさないという方針だった。しかし、当時はそれ以外の何かに見えた。例えばBBC解説者のとっさの反応は、信じられない、というものだった。しかしヴェッテルが1周で1秒速かったにもかかわらずアロンソを抜けなかったことからも証明されたように、ウェバーがアロンソを抜く唯一の方法は、フェラーリと違う作戦を採用することだった。彼がフェルナンドに続いてピットに入っていたら、レースの残りをフェラーリの後ろで過ごしたことだろう。

つまりレッドブルは計算された賭けに出たのだ。「頑張った」というのは、ウェバーがピットインするまでに十分な差をつけ、先頭でレーストラックに合流することに期待をかけて、ソフトタイヤで40周走行することだった。繰り返すが、この作戦は、振り返ってみれば明らかな選択肢だったが、そのときはソフトタイヤでは1回のスティントで30周以上走ったことがないというリスクがあった。

ウェバーの優勝に運が関わっていたとすれば、F1サーカスがブダペストに到着して以来最も暑かった日曜日の気温がなければ、ソフトタイヤはこれほどもたなかっただろう。

したがって、このコラムを書いている時点では、安息日であるという環境的影響により、一般的に日曜日はレース週末の中で最も暑いというマーティン・ブランドルの主張を繰り返しておこう。もしかしたら、これが先週末のハンガリーの優勝者がスペイン人ではなくオーストラリア人だった理由なのかもしれない。

シューミ、評価が両極端に分かれ続ける
ミハエル・シューマッハのいわゆる「キャリアにおける新たな最低」に対する激怒は、他のウェブサイトで報じられているが、このコラムで付け加えるとすれば、今シーズン、彼がトラックからはみ出しそうになって壁に押しやった相手は、いずれもかつてのチームメイトだったふたりのドライバー(フェリペ・マッサとルーベンス・バリチェロ)という不安にさせるような事実である。おそらくこれは偶然に過ぎないのだろう。あるいは、おそらく彼の性格に対する不愉快な見方なのだろう。本人以外の誰にもわからないことである。

ルーベンス・バリチェロ、ミハエル・シューマッハ

バリチェロが、ピットレーン出口がなければ壁に押しつけられていたことを考えると、そしてこのときピットから出てくるマシンがあれば大事故になったことを考えると、グリッド降格ペナルティはかなり手ぬるいように見える。そうは言っても、F1の正義は前例のないほどの厳罰か、簡単な叱責かのいずれかに見えることも確かである。

3年前、マクラーレンはフェラーリのデータを使用したとして1億ドルの罰金を科せられた。1週間前、フェラーリはレースの結果を操作したとして10万ポンドの罰金を科せられた。

1997年、シューマッハはライバルにぶつかってワールドチャンピオンシップから除外された。3週間後、シューマッハはF1史上最も経験豊富なドライバーに「自分に対する最も危険な行為」と言わしめた行為によって、グリッド10番降格ペナルティを受ける。

F1で最も有名なドライバーの評価と同じように、F1のペナルティも常に両極端に分かれる。

ペトロフの評価は上昇を続けている
一方、最も印象的で大量ポイントを獲得した週末のあと、F1キャリアを始めたばかりのヴィタリー・ペトロフに対する称賛は、シューマッハとは全く無関係とは言えない。なぜなら、彼がルノーのシートを確保するのであれば、メルセデスのシートはキミ・ライコネンの主な目標になるので、シューマッハ残留の可能性が低下するからだ。F1の強豪チームの2011年のシートはすでに埋まっているので、ライコネンが復帰に同意するとすれば、シューマッハあるいはペトロフの後継者になるしかないだろう

シューミにとって悪いニュースは、ペトロフがとうとうスピードを身につけつつあることだ。最初の6戦では、彼の平均予選順位は16位だった。最近の6戦の平均は11位まで上がっている。

ジェンソンは彼女を取り戻したが、男性パートナーも取り戻す必要がある
マーフィーの法則によると、マクラーレン批判に対抗するため、ロン・デニスがマシンは万全だという返答で登場するやいなや、そのほころびが現れるという。あーら不思議、ルイス・ハミルトンのリタイヤはシーズン2回目のリタイヤだった。最初のリタイヤは、チームメンバーがジェンソン・バトンのラジエータにブランケットを忘れたモナコだった。
ワールドチャピオンのバトンは、モナコに続く2戦では2位になった。しかしそれ以来、彼の結果は着実に下降している。ヨーロッパGPでは3位、イギリスGPでは4位、ドイツGPでは5位、そしてハンガリーGPでは8位。マシンのバランスが悪いとき、バトンはいつも苦労している。これは「感覚的」ドライバーの弱点で、どのような欠点にも敏感になりすぎることだ。またバトンのスランプはおそらく、彼のレース・エンジニア、ヤコブ・アンドレアセンの不在が直接関係しているのかもしれない。彼は6月以来、病気で欠場している。ジェンソンはおいしそうなジェシカと復縁したが、アンドレアセンも取り戻す必要がある。

ジョナサン・レガード、新しい人々に出会い続ける
BBC解説者が言及するいろいろな人々がいる。人気のある集合名詞に加え、日曜日には6周目に "everyone" という新顔が登場した。さらに順不同で "other people"、"othres"、 "people"、"so many people"、"a lot of people" が出てきた。もちろんこれらはすべて違う人々のことであり、スパでは当然言及されるはずである。

-Source: Planet-F1
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