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2010年10月27日

F1の最高のコーナー: ベスト8

Turn, Turn, Turn: The best Formula One corners

コーナーは重要である。確かに直線スピードは重要であるが、重要なラップタイムを決めるのは、最終的にマシンとドライバーがコーナーをいかに速く走るかである。しかし素晴らしいコーナーとはどういうものだろうか? もちろんそれは非常に主観的な問題である。先週末、新しい韓国国際サーキットでは数台がリタイヤしたが、ここを「古典的」と呼ぶのはやや時期尚早だろう。大半のドライバーが挙げる古典的サーキットとは、スパ-フランコルシャン、鈴鹿、イスタンブールなどだろう…

日本GP: 鈴鹿の130R
このリストは、鈴鹿のコーナーを少なくともひとつ含むべきだろう。鈴鹿はドライバーがカレンダーで最もお気に入りとして挙げる有名な8の字トラックで、高速の130Rに向かって狭くなるセクションは難しく、有名なスプーンカーブが僅差で2位になるだろう。コーナーの半径にちなんで命名された130Rは、F1レーシングの高速コーナーのひとつである。2003年の改修により、ここを全開で走行することは以前ほどチャレンジングではなくなったが、7速、時速310kmを超える速度で左に曲がると横向きのコーナリングフォースは6Gに達し、マシンとドライバーにとって究極の試練である。130Rの容赦ない性質ゆえに、ドライバーはこのコーナーを愛している。比較的低速で走行する場合でも正確さが重要であり、最近ルーカス・ディ・グラッシは、グリッドに向かう途中にヴァージンのマシンをクラッシュさせた。

「130RはF1の最速コーナーのひとつで、どのようにアプローチするのかを考えなくてはならない」ジェンソン・バトン(マクラーレン)

130R、鈴鹿サーキット、2010年F1日本GP

イタリアGP: モンツァのパラボリカ
モンツァは「スピードの殿堂」として知られているかもしれないが、非常に長いストレートの間に、素晴らしいパラボリカなど伝説的なコーナーがいくつか挟まれている。これはトラックの最終コーナーで急角度がついているため、マシンはアペックスで時速200km以上を経験し、横加速度は450m/s2に近くなる。そしてモンツァの1.3kmのメインストレートにつながっているので、ドライバーはターン1のためにブレーキをかけるまでのトップスピードを最大限にするために、コーナーをうまく抜けることが非常に重要である。ターン1のレティフィーロ・シケインは、このサーキットの中の最高のオーバーテイク・スポットである。パラボリカの難しい点は、できるだけブレーキを遅らせながら、その後アペックス前に加速しなければならないことである。ここは間違いなく勇気のある者とない者を区別する。

「パラボリカはかなり特殊だ。正しく走るのが難しい。いつだって実際よりもっと速く走ることができるんだ」ジャック・ヴィルヌーヴ(1997年ワールドチャンピオン)

トルコGP: イスタンブール・パークのターン8
イスタンブール・パークという最新のトラックの一部ではあるが、ターン8は番狂わせを演じ、その恐ろしい名声のおかげで有名なコーナーに挑戦している。最高速度は時速270km、アペックスは4つ(ただしドライバーは2つとして扱っている)、バンプ、カレンダーで最長のコーナーのひとつ、という特徴のため、マシン(およびドライバー)はこの左まわりのコーナーを7速で抜けるときには5Gを経験する。つまり、世界のレースにおける最も肉体的に厳しいコーナーのひとつなのだ。F1ドライバーはマゾヒストのようだ。ドライバーが正しく走ればタイムをかなり短縮することができるが、凹凸のある路面のおかげで、失敗しがちである。ドライバーの技術と正確性を試すこのコーナーにとって、ターン8という名称はその実態を正しく表していない。

「本物のジェットコースター、最高だよ」エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)

フェルナンド・アロンソ、イスタンブール・パーク、2009年F1トルコGP

ベルギーGP: スパ-フランコルシャンのオー・ルージュ
おそらく最も有名なコーナー。ベルギーのトラックはすべて自然環境によって決められており、それが最も明らかなのがオー・ルージュである。ドライバーはこの伝説的なセクションで上下左右に振り回される。近年は、最新のダウンフォース・レベルのおかげで操縦は簡単になった(先頭マシンはほぼ全開で走行している)が、依然としてスリリングであり、速いラップタイムのために重要である。グリップと適切なサスペンション・セットアップ、そして度胸が必要不可欠である。その壮大なスケールと(テレビ映像では伝わりにくい)勾配は大胆なドライバーにとっても試練である。

「ドライバーは、伝説的なオー・ルージュなど高速の緩やかなコーナーが大好きだ」ロス・ブラウン(メルセデスGPチーム代表)

マーク・ウェバー、スパ-フランコルシャン、2010年F1ベルギーGP

イギリスGP: シルバーストンのベケッツ
偉大なコーナーを探しているのなら、シルバーストンは本物のよりどりみどりである。ベケッツは、さまざまな変化を遂げたイギリスのサーキットのなかで時の試練に耐えたひとつである。コースの半ばにあるベケッツは高速の複合コーナーであり、熟練の操縦を必要とする。ドライバーはこのスラロームでブレーキではなくアクセルを踏むように努力し、4Gの負荷を経験することもある。まさにジェットコースターである!

「高速セクションのある古いトラックレイアウトが好きだった。特にベケッツの複合コーナーは、ずっと勢いを維持する必要があるので、本物のチャレンジだ」ヴィタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)

ブラジルGP: インテルラゴスのメルグーリョ
インテルラゴスは両極端である。カレンダーでも最長のストレートのひとつ、最も遅いヘアピン、複数の勾配変更などはそのユニークな特徴の一部に過ぎない。際立っているのは、5速の左回りメルグーリョである。ここはサーキットで最も低い部分であり、限界でのスリリングな走行となるうえ、アペックスにある特徴的なバンプがさらに興奮を高める。また、このトラックの人気のあるコーナーは特別賞にふさわしいクルヴァ・ド・ラランジーニャである。

「凹凸のある路面を乗りこなすには、自信を持ってマシンに乗り、高い車高という正しい機械的セットアップを行う必要がある」ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)

モナコGP: モンテカルロのグランドホテル・ヘアピン
この伝説の市街地サーキットでひとつだけコーナーを選ぶのは難しいが、我々はターン6、つまりグランドホテル・ヘアピン(かつてのロウズ)を選んだ。ここはカレンダーで最も低速(かつ間違いなく最も狭い)コーナーであるが、このヘアピンはユニークなチャレンジを提示している。1速、時速50km以下で走り、ポルティエとトンネルに向かって急降下するので、ステアリングをロックさせる必要があり(一部チームは、このコーナーのためにステアリング・ラックを変更している)、ドライバーもあらゆる集中力を集めなくてはならない。ここにはモナコのエッセンスが抽出されている。信じられないことかもしれないが、特にタイヤとブレーキ(と頭脳)がまだ温まっていない1周目には、ここでオーバーテイクが見られることもある。

「かなり技術的なコーナーだ。アペックスを通ることが重要だ。そうすれば1周のこの部分であまりタイムをロスしないですむ」フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)

ミハエル・シューマッハ、ニコ・ロズベルグ、エイドリアン・スーティル、モンテカルロ、2010年F1モナコGP

カナダGP: モントリオールの「ウォール・オブ・チャンピオンズ」
モントリオールのターン12は、1999年元ワールドチャンピオンの3人(デイモン・ヒル、ミハエル・シューマッハ、ジャック・ヴィルヌーヴ)がレース中にその出口でコントロールを失いシルキュイ・ジル・ヴィルヌーヴの容赦ないコンクリート壁にクラッシュしたとき、伝説的地位を獲得した。このトラックのすさまじいスピードが関係していることは間違いない。その最長のストレートを15秒間全開で走った後、ドライバーは時速300km以上からブレーキを踏んで最後の重要なシケインを通過しなければならない。もちろんブレーキは遅ければ遅いほどよいが、ミスをする余地がほとんどないため、ここほど「ギリギリ」で走るという言葉が適切な場所はほとんどない。

「すぐに状況が間違った方に進むので慎重でなければならない。小さなミスをすれば、あっという間に『ウォール・オブ・チャンピオンズ』に突っ込むだろう」アレックス・ヴルツ(元F1ドライバー、現FIAスチュワードのアドバイザー)

ジャック・ヴィルヌーヴ、モントリオール、1999年F1カナダGP

-Source: The Official Formula 1 Website
-Amazon: 2010年F1 総集編 完全日本語版 [DVD]

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